深田祐介高度成が綿密な取材と膨大な資料を駆使して描いた壮大なビジネスロマン。昭和50年当時、高度成長期の輝ける総合商社の力は、時に発展途上国の国運さえ左右しかねなかった。南米チリの社会主義政権下で、会社の利益追求と自身の矜持・信条の狭間で苦悩する商社マンたちの闘いは、やがてチリの混乱時代の終焉とともに幕が降ろされる。