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火の杯

山本周五郎作品の中では珍しい現代小説の長編だ。昭和26年から27年に描かれた作品なので、戦中戦後のドサクサと貧富の差、そして変革が伝わってくる作品だ。「火の杯」は原稿の所在が行方不明の上、当時の本に判読不明な箇所があり、ところどころ○○○○の表現があるところに歴史を感じさせられる。
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