平成19年7月に新潮文庫から刊行したアンソロジー、「親不孝長屋」の好評を受けて編纂されたようです。時代小説の入門編と云うべき市井物に必ず出てくるのが「長屋」。江戸時代の長屋は商店街の表の裏側に建てられた、日当たりが悪くどぶ板の匂いが漂い、喧しいおばさん達が集う井戸端。実は、若い(^^)私も長屋住まいをした事があるのです。人情が深い4軒続きの長屋で過ごした20代後半の若い頃、懐かしいですね。