高橋義男の御隠居忍法シリーズ第七弾。 魔物十二年に一度の奉納試合。前回その凶猛な剣で二人を殺して優勝した斎木源助が、再び出場する。不穏な空気の中、剣術道場の意地と遺恨がぶつかり合う。その立会人は、草深い奥州に隠居した元幕府御庭番の鹿間狸斉。試合の陰に仕組まれた大きな陰謀が・・・。