作者梶山秀行が自らの青春をふり返り綴った、自伝的長編小説。新聞社の入社試験で肺に空洞を発見され不採用となった俊吉は、失望の日日を酒や女に費す。新聞記者から作家へというのが、彼の人生設計図だった。そんな折、光明となったのが恋人の決断だった。2人は手を取り合い、広島から上京する。だが東京での生活は・・・。