御宿かわせみの第3弾。表題作は、江戸の町に子供のかどわかし事件が頻発していた頃。犯人は、子供の身柄と引き換えに三百両を要求するのですが、金を持っていってもほとんどの場合、子供は殺されてしまっているのです。手がかりがなかなかつかめない時、東吾は源三郎から町道場を荒らしまわっている女剣士の噂を聞き、もしや…。そんな時、「かわせみ」の番頭・嘉助の孫娘お三代がかどわかされてしまう。