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考古学と映画12(トトロの森と考古学)

2002年02月16日 | 日記
埼玉県にある本当の「トトロの森」は幸せですね。開発される心配はありませんから。全国にトトロが住んでいそうな森はいっぱいあります。「平成狸合戦」はそんな森が開発されそうになるお話でした。確かどこかのニュータウンが舞台だと思います。

 皆さん現在全国で発掘調査はどのくらい行われているか知っていますか?実はだいたい年間で1万件もの発掘が行われています。そのうち大学や自治体で研究目的で行われる学術発掘はたったの300件くらいしかありません。あとは開発に伴う緊急発掘が大部分を占めます。これらは70年代80年代のニュータウン開発の増加に伴うように増えていきます。

 そして同じだけの遺跡が開発の波に飲まれいきました。「平成狸合戦」のあのかわいそうな狸たちのように。でもそれは、しかたない面もあります。開発がなければ調査は進まないし、縄文の家がでたから、あんたの家は建てちゃダメだ!とはいえないですよね。そこで、よっぽど重要な遺跡をのぞいて図面にのこしておく「記録保存」という方法で保存しているのです。

 しょうがないと言いつつも慣れ親しんだ緑やきれいな川がなくなっていくのは、悲しいものです。

 あー暗くなっちゃった。次回はじゃあ明るく楽しく「2001年宇宙の旅」の話でもするとしよう。考古学とどういう関係があるかは次回のお楽しみ♪