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毎度おなじみの夜勤明けだ。FC岐阜のホーム最終戦。今年は3位から6位までのプレーオフがあるためシーズン終了が早い。来週のアウェー横浜FC戦を残してレギュラーシーズンも終わりを迎えようとしているここにきて久しぶりにメモリアルに来ることが出来た。思えばホーム開幕戦も夜勤明けだった。
帰宅後、2時間ほど仮眠をとってDT50でメモリアルに向かう。前回、町田戦に来たときは「ぎふ中部未来博」の「メモリアル会場」だったわけだが今はそれに「岐阜清流国体のメモリアル会場」という意味もプラスされた。FC岐阜が結成当初未来の目標に掲げた国体もいつの間にか過去のものになっている。
駐車場難民になることを恐れてDT50で会場に向かったわけだがはたしてサンサンデッキ上はものすごい人でごったがえしている。仲間はエディオンのブース前に集結して町田ゼルビアの試合に一喜一憂している。なんといってもJ2残留が掛かっている。その町田は意地を見せて勝ち点1を獲得した。
さて徳島との試合は重苦しい雰囲気のなかで始まった。勝てないのなら引き分けもあり、負けは許されないという空気の中、右サイドの23橋本がかなりナーバスになっている。まずは守備から。その意識が勝ちすぎて最終ラインに吸収され岐阜は5バックのようだ。そこから何とか攻撃を組み立てようとする橋本はさながら「右サイドに張ったリベロ」のようでもある。対して徳島も岐阜のディフェンスを崩しているとはいいがたい。救いは観客が奏でるバルーンスティックの轟音だ。初めて岐阜の試合を観に来ている方も多いのだろう。岐阜サポのチャントにあわせて、岐阜サポのチャントがブレイクしたときにはかすかに聞こえる徳島サポのリズムにあわせてスティックをたたいている。またそれが会場全体のカオスっぷりを増幅させる。
岐阜はけっしてリスクをおかさず、決定的なピンチも何とか凌いで0-0のスコアレスドロー。勝ち点1をもぎとった。11119人の大観衆を前にして精一杯の仕事をしたんだと思う。「これでいい、これでいい」と本当に納得して帰宅することができた。泣いても笑ってもあと1戦。悔いだけは残してはならない。