8月6日になると、想いだす歌があります。1974年、故美空ひばりさんが唄ったシングル盤『一本の鉛筆』。(裏面は『八月五日の夜だった』)
松山善三作詞、佐藤勝作曲の名曲です。
ひばりさんの父増吉さんは徴兵され、母の喜美枝さんは、苦労して彼女を育てました。自身も横浜大空襲を経験し、戦争の恐ろしさ、悲惨さを身を持って感じています。
十八歳の時インタビューで、「何が一番欲しいか」と問われ、「世界の平和」と、即座に答えたエピソードがあります。
最初の広島平和音楽祭出演にあたり、制作されたのがこの曲です。(当初は実行委員長の古賀政男さんが作曲予定でした)
一本の鉛筆があれば 私はあなたへの愛を書く 一本の鉛筆があれば 戦争はいやだと私は書く (一番)
一本の鉛筆があれば 八月六日の朝と書く 一本の鉛筆があれば 人間のいのちと私は書く (二番)
1988年、ひばりさんは第十五回の「平和音楽祭」に二度目の出演。でもこの時彼女は歩くのがやっとの状態でした。
点滴を打ちながらのステージだったそうですが、観客の前では、笑顔をたやさず、終了後は「来てよかった」と語りました。
北海道新聞8月6日朝刊の記事です!(まず「祈りを捧げよう」そしてそこから「一歩行動に踏み出そう」 黙禱 礼拝