琴平町の商店街にある〝ACTことひら〟にて標記の展示が開催中です。(10月2日㊏まで、9~17時、水曜日休館) 写真のほか、古い太鼓台の刺繍等が飾られています。今年も各地では、昨年に続き太鼓台や獅子舞の出るお祭りは、コロナの影響でほぼ中止のようです。そのような空気の中、展の実行委員の方々は、近場での展示史料集めにご苦労されていることが、展示されている写真や年代物のお宝の各地関連展示等でよく分かります。
写真上段‥2枚目(琴平町内の獅子舞と太鼓台の分布地図)‥神社と奉納地区名が示されていて、大変ありがたい史料です。
写真下段‥展示されていたカラー写真の先代の飾りが、後のモノクロ3枚である。このモノクロ写真の太鼓台は、元は琴平町の子供太鼓台であった由。(参考添付)
琴平町は、四国の太鼓台刺繍の世界では、余りにも著名な刺繡工房〝松里庵・髙木家〟のお膝元の町でした。元々は芝居衣装を広く手掛けていたと想像しますが、東予地方の太鼓台の隆盛を見て、明治中期頃に太鼓台装飾刺繡へ大きく舵切りをされています。各地には、数多くの松里庵関係の古刺繍が今なお、広範囲に広まっています。今回展示されている古刺繍にも松里庵製のものが多くありましたが、古くなったから直ぐに廃棄等してしまうのではなく、ぜひ何らかのカタチで後世へ伝えて欲しいと思います。遺していてさえすれば、解明できることが必ず出てきます。捨ててしまえば、何も遺りません。
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