東京電力福島第一原発の爆発で噴出された放射性物質は風に乗って北西方向に撒き散らされたとされている。
原発から30~50キロ圏の飯館村は、当初避難区域に指定されていなかったが、次第に放射能汚染が明らかになり、全域が計画的避難区域に指定されることになった。
この本は、その飯館村の菅野典雄村長が、国やマスコミとの攻防、奮闘。避難にいたる決断と覚悟の120日を綴ったもので、原発事故前の卓越した村政運営で、豊かな村民の生活が垣間見る事が出来る1冊である。
阿武隈山系の岩部ダムは、私のワカサギ釣りの原点でもあり、お世話になっている仲間もいる。村長の「2年で帰る」を実現するため、徹底した除染で美しい「までい」な村を取り戻してもらいたいものである。