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プロメテウス。

2012-09-10 23:23:30 | 感想
『エイリアン1』のリドリー・スコット監督のSF物最新作、
もうこれだけで見る前から心の準備が必要必死で、その気持で見始めたらその何段も上を行った展開と内容でした。

先ず!

あれがPG-12なわけがない!映倫仕事しろ!13歳があれみたらトラウマになるわ!

これまでに見た、エイリアンVSプレデターシリーズや他のエイリアンシリーズとは一線を画した内容、
主にグロさと非情さに、エイリアンというモンスターパニック物を確立させたリドリー・スコット監督の本気を見た気がします。

このシリーズを見たことある人なら、ある共通点に気づくと思います、
それが登場人物たちが殆ど死ぬという事。

嫌味なやつや尊重性のないやつこれは他の作品でも死亡フラグですが、
このシリーズは絶対しなない主人公近辺ですらばさばさ死に、果ては主人公も死に、あのキャラが生き残るんかいとなったりすることがしばしば。

意思疎通の出来ないモンスターないし宇宙人に襲われているから、それは非情に出会ったら死という現実味のある緊張感がこのシリーズの世界観を確立させている点だと思います。

今作は、

古代学者が見つけたいくつかの遺跡から同じ星を指す壁画が見つかり、そこに人類の起源があると調査団を組みその星に向かいました。
そしてその星の建物を調査している内に色々な展開が起こっていきます。

こういう未確認生命体が出てくる話で重要なのはどんな生物か見せるより、どんな生物か想像させることだと思います。

エイリアンでもそうですが、リドリー・スコット監督は明暗の使い方が巧く、
エイリアンに襲われても影とかで殆ど見えず、どんな形をしているのかが分からない。

その正体不明さがまた恐怖心を煽るですが、今回も宇宙人は終盤まで出てこず、それまでは間接的に解明されながら展開するので、
作中に出てくる学者たちの様に、だんだんと解明されていく楽しみが共感できました。

それとは別に、物語が進むことで死んでいく登場人物、
この監督は何故そこまで非情な表現が出来るのか思うぐらい今作は非情な事が続きます。

途中、あのキャラがあのキャラに盛って、あのキャラがああなって、そしてあのキャラがあれを割いてあれがああなるシーンは
グロすぎて軽く頭痛を催しました。

そして思ったのは、『ミスト』に似ている。

なのでミストが精神的にダメな人はプロメテウスを見ないほうがいいです。

今作は色々と議論がしやすい作りになっていると思います、
というのも語りすぎない表現し過ぎないという感じで、あのキャラの行動やあの場面はこういう理由からだろうと補完しながみれる、
これは作りが甘いではなく意図的にそういった不可解さを残した作りにしたんだと思います、
そう確信できるぐらい世界観の完成度が高いので。

なのでいろんな人に見てもらって、色々議論したいんですが、結構グロいので、
単純におもしろかったと人に薦めれるものでも無い気がします。

おすすめ度:★★★★☆ ※グロ耐性ない人は見ない方がいい。

あと元々そういうコンセプトでプロジェクトが立ちあがったらしいのですが、僕は知らなかったでラストの場面で、
そういうことか!と合点が行き相当楽しい気分になったので、
プロメテウスについて何も調べずに行った方が絶対おもしろい、
後、エイリアンシリーズ特に1を見ておくとなおおもしろい。