10月16日 地元の熱田神社の祭礼です。
転勤妻生活に終わりを告げて福岡市から戻ってからの数年間、
子どもたちの、地域の子ども獅子を連れてまわったこととか、
神前式の結婚式を挙げたのがこの熱田神社だったこととか、
家から歩いてすぐなので、除夜の鐘を聞きながら初詣に行くとか
そんなような御付き合いをさせていただいているお宮さんです。
結婚してこの地域の住民になった私は、当然「生まれ育った地元のお祭り」という感慨にはならないのですが、
議員になってから、議員は祭礼の来賓として御招きいだたく伝統のようで、
ご案内を頂戴し、式典に参列させていただいています。
ずっとこの土地で育ってきた多くの方々をさしおいて、
と若干気が引けるところもあります・・・
お正月と建国祭と今日と、年3回、本殿での式典に参列させていただいています。
式典では、宮司さんや神職の方々が直衣に袴、烏帽子のいでたちで、祝詞や拝礼などなさり、
同じく着物と袴と烏帽子の楽人の方々が、実際の演奏で神楽を奏で、
最高でも中学生までの巫女さんが、鈴をならし舞を奉納します。
この式典に参列すると毎回思うことは、
これを記録に留めたい、留めておかなくていいのか、ということです。
そして、伝統と格式に則り粛々と執り行われる神式の式典を
当地ではこうなのだと、多くの人に見ていただけたら、と思うのです。
しかし実際は参列者として列席していますから、当然携帯カメラひとつ撮影することはできず(当然ですね)粛々と拝礼しますし、
神殿を撮影するということが不謹慎ではないかという、特段きまりはないものの畏敬の念があり、
毎回、その厳かさと脈々とした伝統を前に、
列席させていただいていることへの恐縮の念を秘めつつ、
私にできる限り居ずまいを正し、しっかりその緊張感と光景を目に留めてきています。
今日はいつにも増して宮司さんや神職の方々の直衣の色がカラフルで、
特に宮司さんの、紅色の直衣が、
派手な色のはずなのに、鮮やかだけど落ち着いた色に見え、
それぞれの色にも格式があるのだろう、とか色々考えながら
その配色を覚えて帰ろうと思っていても覚えきれず・・・
後で聞いたところによると、今日は熱田神宮から神職の方々が来てくださっていたようで、
「いつにも増して」と感じたのは合っていたようです。
私が育った東浦町とこの熱田神社も含めた界隈の秋のお祭りは
「駆け馬神事」といって、囲いの中馬を走らせ飛びつく、という神事を行います。
それほど大きなものではないですが、朝夕に山車もまわります。
うちの町内は街なかで、いわゆるドーナツ化に近く子どもが少ないため、子ども獅子は何年か前にうちの末っ子と数人のこどもでまわったのを最後に中断したままになっています・・・
「村の鎮守のお祭りの、今日はめでたいお祭り日・・・」
地域の伝統の中の秋のひと日。
好天で何よりでした。
(写真を添えたいのですが、式典参列するのに携帯を家に置いて出たので、神社の参道ののぼりや駆け馬の写真すら撮ってきませんでした・・・残念)
参道近くの民間学童保育所「どろんこクラブ」がどろんこ祭りをやっていましたが、
祭礼のあと、少し家事をして、午後から勉強会のため外出してしまったので、
訪問できませんでした。
ご案内くださった学童保育所さん、ごめんなさい。
昨年の学童保育所どろんこ祭りの際の写真記録はこちら→
2010年10月17日のつぶやき