北海道のヒグマ
北海道のヒグマは、日本で一番大きい陸上動物で、北海道のヒグマは、体長2m、体重400kgになるものもいて、現在およそ2000頭がこの北海道に住んでいると思われます。
人や家畜に害を与える獰猛な動物ですが、むやみに人を襲うことはなく、たいていは大きな音で逃げてしまいます。しかし、山道で突然出会ったり、子熊を連れている時は、人を襲うこともありますし、一度襲ったことのある人食い熊や、鉄砲などで傷ついた手負い熊、そして、秋に十分食糧がなかったため、冬になってもウロウロしている穴持たず熊は非常に凶暴で、大正4年、天塩の三毛別という所では、2日間で7人が殺され、3人が重症を負ったという記録が残っています。
ヒグマは雑食性で何でもたべます。
かつては鹿や鮭、ヤマブドウなどを食べていましたが、北海道の開拓のテンポにあわせて、トウモロコシ、カボチャも食べるようになり、さらには放牧されている牛や馬、羊まで襲うこともあります。
しかし、最近では、このヒグマも毎年減少し、このままでは絶滅のおそれがあると言われており、自然の申し子、ヒグマと人間が共存するためには、どうしたら良いのか、考える時が来ているようです。
知床五胡に、向かう途中で撮った野生のヒグマ(まだ子熊)の写真です。