登別温泉大湯沼です。
周囲1km、深さ22㍍の大湯沼がもうもうと湯煙をあげております。
地獄谷と同じ爆裂火口ですが、文字通り熱いお湯の沼になっていて、表面温度は、40度〜50度、1番熱い最深部で何と130度もあるそうです。
中洲に入ると埋まります。
この辺り一帯の原始林は、天然記念物に指定されております。
大湯沼駐車場の反対側には、奥の湯が有ります。
登別温泉奥の湯
硫黄泉が吹き出している、湯の沼です。
沼の表面温度は、75度〜85度ほど有ります。
登別温泉の開祖と開湯の祖
登別温泉を開いた人、開祖は、安政5年(1858年)、この地に湯宿を建てた滝本金蔵さんとされ、長い間信じられて温泉街にある湯沢神社にも、金蔵さんが神様として祀られています。
ところが昭和55年、町の郷土研究家が、古い書物を調べたいたところ、ここを視察した箱館奉行、村垣淡路守の公務日記の中に、金蔵さんが入る4ヵ月前、すでに近江商人、恵比寿屋岡田半兵衛さんの湯治小屋があったことが記されていました。これには、町の人達もビックリしました。
しかし、今の登別温泉発展の基礎を築いたのは、何といっても滝本金蔵さんなので、金蔵さんはこれまで通り「開祖」。そうかと言って、最初に湯治場を開いた、岡田半兵衛さんの功績も、無視はできないと言う事で、半兵衛さんは「開湯の祖」と呼ぶことで落ち着きました。ちょっとややこしいお話です。