洞爺湖
アイヌ語でトーヤ(沼や岸)と言う意味です。
洞爺湖の四季
「千年の 緑とかして 洞爺湖は
乙女の涙 たたえるが如し」
と、うたわれる洞爺湖です。
洞爺湖の四季をご紹介致しましょう。
洞爺湖の春は5月上旬、エゾ山桜・染井吉野が湖畔を薄紅に染め、羊蹄をうつす湖面にも、やわらかさが戻ってまいります。
つづいて、遅咲きの八重桜が散り、木々の緑に深みを増してくると、夏はもう目の前です。
夏の洞爺湖は、一年中で一番華やかな季節です。
遊覧船やモーターボートが、白い波の帯となって駆けめぐり、湖水祭り・昭和新山火祭り・ロングラン花火大会など、多彩な行事がくりひろげられます。
中でも花火大会は、夏の夜のビッグイベントで、3ケ月にわたって、洞爺湖の空に大輪の花を咲かせます。
そして、その歓声も冷めやらぬうちに、短い夏は終わりをつげます。
湖を渡る風に秋の訪れを感じ、黄色や赤に染まった紅葉の炎が、またたくまに燃え広がって、衣替えの季節を迎えます。
「中島の 処女林や 初紅葉」小説家・童話作家として知られる巌谷小波の句です。
やがて、羊蹄の頂に、白いベールがかかり始めると、冬将軍は急ぎ足でやってきます。
しかし、洞爺湖のまわりは、スキー、温泉、冬まつりと、長い冬を彩ります。そして、大自然が活動を停止したかのような静寂の中で、静かに春の訪れを待つのです。