福富町最大のイベント「アクアフェスタ」が幕を閉じた。隊員は初めての参加が、運営側の一員としての参加となった。ステージもブースイベントも食も、思っていた以上に盛りだくさん。最後は恒例という、ステージからの餅まきで締めた。準備や運営を通じていろんな人と新たに知り合え、同僚や「先輩」住民たちともしっかり話ができて楽しかった。
コーフンしたことの一つが、三線の演奏だ。西条から福富に先月引っ越してきた男性を含むグループが、沖縄民謡を披露した。
隊員は大の沖縄好き。二十歳のころから、沖縄の知人宅に仲間と居候し、ゆるりと心地よく「うちなー」を堪能していた。働きだしてからは、短い休みに1人用テントとフィンを担いで離島のキャンプ場を巡り、透き通ったサンゴの海や地元のおじいが弾く三線の音色に、だらしなくうっとりして過ごした。金はなかったけど、ずいぶん贅沢な時間だったな。
当時、飲むのはオリオンビール&泡盛! 勢いづいて社会人サークルで三線を習いだし、みんなで沖縄のエイサー大会にも挑んだ。1年間のアジア放浪の旅の友も三線。滞在先や道ばたで弾き、現地の人に不思議がられた。ついには、エイサーを習っていた今の奥さんとも知り合って結婚した。
記者となってからは、三線を手に取る機会はほとんどなくなっていた。まさか、どっぷりと山里の福富町のステージで三線と琉球太鼓の音色が聴けるとは!
聞けば、西条の沖縄料理店で演奏をしているグループとのこと。なるほど、レベル高い! ステージ終了後、恐る恐るその男性に「あのぉ、僕も好きなんです、三線」と告白。福富でも三線やりたいですね、なんて話ができた。
2日目のステージで聴いたハモンドオルガンとドラムのセッションも、めちゃかっこよかった。福富、ほんとおもしろい人たちが集まるなぁ。この過疎の地になぜ、こんなバライティ豊かな人が続々と…。山里の謎は深まる!