高須番長の書道ブログ

書道大好きです。書道の楽しさを伝えたい。書道をもっと身近に感じてほしい。そんな思いを綴っています。

怪物黒潮7 神の仕業か?風波のオブジェ達

2014-05-30 01:33:40 | 気候、海流の話
2014年5月30日

  黒潮洗う海と言った表現をよく聞く。

黒潮が海岸をかすめる意味だが、そんな穏やかなものだろうか?
黒潮のなせる技は、ひたすら削る、破壊する、彫り刻む それも豪快に
それだけである。

悠久の年月を経て、時に神々しく、時に異形なるオブジェを創作し、
われわれを驚かしてくれる。
とても人智の及ばない黒潮の神技とは・・・・・・・・・

それは 和歌山県最南端 潮ノ岬の東 紀伊大島東部の
荒々しい巨石海岸に 唐突に現われる。

黒潮が荒くれ 海に2体の
ピラミッドを創造したか?
そう思わんばかりの
高さ50mもの巨石体
名勝「海金剛」
荒れる紀州灘の
奇跡の構図である。


ただ荒れるばかりが芸ではない。
時には、こんな神々しいお姿をも創造する。

高知県西部 大堂海岸に巨立する神業の証

 

 

まるで乳飲み子を抱く
観音様のお姿に見える。
あまりの神々しさに
言葉失うばかりなり。
思わず手を合わせたく
なるのは僕だけか?
高さ30m「観音岩」
とは名を得たり。


30mと一言で言うが、マンションなら10階建ての高さである。
黒潮は大堂海岸に、なんとも壮大、かつ神々しい作品を創造したものだ。

さて 高知県 ワンスモア 
室戸岬に蟠踞する原始地球の痕跡



何とも形容しがたい
異形の風体。
一体何物か?
尋ねても応答は無い。

まことこの世の造作か?
もしや異界の入口か?

室戸岬奇石群の一角に
ワンダーワールドあり。


1000年後、1万年後、そして永遠に、
黒潮は、海浜をさすらう 芸術家のごとく
オブジェを刻み続けるであろう。

決して完成することのない、風波のオブジェを・・・・・・