From mitsuzawa northeast

横浜FCと横須賀・神奈川のローカルフットボールシーンを気ままに応援する日記。時々故郷・静岡県東部のフットボールなども。

横浜GSFクラブ・クラブハウス訪問記(2017.01.21)

2017-01-23 | 神奈川ローカルフットボール(話題)
21日は横浜方面に所用で出たついでに権田坂境木にある横浜GSFクラブさんのクラブハウスへ
関東2部昇格祝いにちょっとお邪魔させていただきました。

 
場所はJR東戸塚駅からバスで約5~10分。
境木商店街の一角にあります。
商店街といっても、お世辞ながら賑わっているとは言えない様子。
それでも月1回行われる縁日だけはかなりの人出で賑わうそうです。

 
(クラブハウス室内と記者会見にも使えそうなチームパネル。会見場としては、まだ未稼働であるとのこと(笑))

クラブハウスは2014年4月にオープンで空き店舗をリフォームしたもの。
リフォームはクラブスタッフ総出でほぼ手造りしたそうです。
クラブハウス造りの経過は、青島監督のブログ(直助の球蹴り妄想記)に詳しいので
下記のリンクをご参照を。

クラブハウス、それは小さな第1歩の始まり(2014-02-01)
クラブハウスその2(2014-02-03)
GSFクラブハウスほぼ完成した!(2014-03-29)
今日はクラブハウスのグランドオープン!! (2014-04-05)
クラブハウスオープンその1(2014-04-07)
クラブハウスオープンその2(2014-04-08)


昨年の関東社会人サッカー大会2位の賞状とトロフィー。


2階は昔ながらの下宿のような部屋が二つほど。
ここで週2回のそろばん塾やフィットネスクラブ、クラブ員の寄り合い所のような
機能を果たしているとのこと。下部組織の子供達やOBの子もここに集まっては
ワイワイガヤガヤできる憩いの場になっており、単なるクラブ事務所というよりは
子供達が気軽に集まれる場所になって欲しいというクラブスタッフの心意気が
素晴らしいなと感じました。

クラブハウスというと横浜には日本最古級のYC&CAのような
凄く立派な建物をイメージしがちですが、日本の街クラブなら、こうした横浜GSFCさんのような
地元商店街に溶け込んだ街の学習塾のような感じのクラブハウスで十分だと思うんですよね。
今後クラブハウスを持ちたいと構想している方は、是非とも横浜GSFCさんの
クラブハウスのケースを参考にしてみてはと思います。

クラブハウスの案内をしていただいた後は1階で、監督とサッカー談義。
お会いするなり「関東リーグは(運営が)大変だよ」と仰っていたので内容は
関東リーグにまつわるお金の話などに。
今まであまり明らかにされてなかった話題ですが、監督さんの許可をいただきましたので、
お話の内容を要約して箇条書きさせていただきます。

・今季関東リーグに掛かる費用はコブラではリーグ戦だけで総額約180万円。
・内訳は新規加盟料10万円、リーグ運営費150万円、公式球代約12万円分購入
・プログラム代4万5千円分購入(勿論仕入価格。その値段も聞きましたが、ここでは内緒で)
・リーグ提供スポンサーの薬価代等2万円分購入など。
・リーグカップ(市原カップ)はリーグ戦とは別途参加料が掛かるとのこと。
・これに全社関東予選、天皇杯予選の参加料、リーグ戦等の移動費も掛かるので全体的にはこの倍位になるかも。
・この金額を選手を仮に30人抱えたとすると1人当たり約10万円相当を納めていただくことになるとのこと。
・社会人サッカーに挑戦する学生選手は体育会は負担が大きいが、同好会は温いのでチャレンジする
 傾向があるが、チーム選びを誤ると試合に出られないのに、少なからぬ出費もあって大学4年間続けられる
 選手はごくわずかであるとのこと。
・選手負担金は分割払いや月謝制のケースもあるが、月払いだと未納のままシーズン中に他チームへ移籍
 されてしまうケースもありえるため入団当初に一括払いしていただくチームもあるのだとか。
・関東に昇格したメリットは日程が早い段階でほぼ固まるので、スケジュール管理面では助かること。
・セレクションを募ったら昨年は応募ゼロだったのに今年は30人程集まり注目度が上がったとのこと。
・チーム内で尊敬すべき選手はセネガル人のパパ選手。現在仕事の関係で母国に帰国中だけど
 母国では裸足で草サッカーをするなどして相当鍛えており、お腹が出て帰ってきたことは一度もないとのこと。
・コブラのホームカラーは水色/紺。ホームゲームでアウェイの赤ユニの場合が多いので赤がホームと
 思われがちだが、相手のアウェイユニが白だと水色vs白は運営側から敬遠されるため
 相手も濃い色のアウェイユニが無い場合はホームだけどアウェイユニを着用する機会が増えてしまうのだとか。

軽い気持ちでお邪魔したつもりが、何だか監督の独占インタビュー取材を
素人ながら行っているようになってしまいました。
個人的には関東リーグに上がると、それまで神奈川県リーグでは年間運営費15~16万円だったものが
一桁上がってしまう事、スポンサー企業さんの補助があっても、まだまだ選手の負担額が大きいことなど
地域リーグでも、こんなにお金がかかってしまうのかという驚きでした。
JFLでもそうですが、理想を言えばリーグ冠スポンサーが付けば各チーム、各選手の
負担が減るのではないかと思うのですけどね。
その辺りの検討や改革は今後のアマチュアサッカーの在り方として十分有りだと思いますし
むしろ必要なことではないかと感じました。
あと、欲を言えば関東リーグのHPの試合結果速報はスタメンと交代選手の情報を出していただけるとありがたいですね。

なお、イングランドではトップから最下層のディヴィジョンまで22部まであり
アマチュアリーグでも11部までは冠スポンサーが付き有料試合を行い選手には
僅かながらでも給料が支払われるのだそうです。
【参考】イングランドフットボールリーグを考察する(コミュサカ管理人の雑記帳)
勿論、現在の日本サッカーとは別世界の環境ではありますが・・・。


今回急なアポイントメントに関わらず対応していただいたコブラ監督の青嶋様
不躾な質問やアポイントメントであったにも関わらず、快く引き受けて
質問にも丁寧に回答してくださり、本当にありがとうございました。
横浜GSFクラブの今後ますますのご発展とご活躍をお祈りいたします。

(おまけ)
   
帰りには権田坂境木商店街の最寄りバス停から東戸塚駅へ。
こちらは旧東海道が通っており、相模国と武蔵国の国境の碑や境木不動尊など
昔ながらの風情も味わえるスポットとなっています。道路の真ん中にある大木は
移動させたり切ってしまったりすると、祟られてしまうほどの呪いがあるそうで
霊感が強い方には色々と見えてしまうのだとか。

この権田坂境木もかつては横浜の陸の孤島と呼ばれる土地だったそうです。
以前、見学したエスペランサSCの野七里グラウンドもそうですが、横浜のような広い都会の場合は
陸の孤島のような土地の方が濃いフットボール文化が醸成されやすのかも知れませんね。

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