16、17日は横浜開港資料館にて
ヨコハマフットボール映画祭2019を行ってきました。
今回で第9回目となる映画祭は14本の作品が上映。
そのうち16日は1日券で4本、17日は1本を観てきました。
冷たい汗 日本語字幕入り予告編
(以下、ネタバレがあるため見たい方は白字反転させて見てください)
イランの女子フットサル主将を主人公とした女性の権利に主眼を置いたサスペンスドラマ。
見た感想は、主人公の旦那が酷い性格であることは言うまでも無いのだけど、ヒロインの
女性も別居状態にありながら別居先の部屋を旦那の支援の元借り続けている点はちょっと
違うのではと感じた。(劇中でも同居する親友が疑義を促している。)
この辺はイラン国内で公開するにあたり旦那が一方的に悪いという内容だとイラン社会では
公開に踏み切れないため、女性のパーソナリティに少し不自然な手を加えたのではないかと
邪推してしまうがどうなのだろうか。
あと描写されるイラン社会で気になった点を箇条書きにすると
・イランには軽自動車が走ってない。(ある意味羨ましい)
・スマホながら運転はあちらでは当たり前である模様(^^;
・イランにも民間(?)フットサル場がある。人工芝じゃないのが羨ましい。
・旦那はサイテーな男かも知れないがルックスはかなりのイケメン。
別居後1年間彼女に部屋を貸していたりフットサル女子代表に登りつめる「までは」
彼女の事を応援していたという点は彼なりの愛情はあったのかも知れない。
『ピッチの上の女たち』
(以下、ネタバレ)
フランスの女子サッカー草創期を伝える事実を元にしたドラマ。
ランスの番記者が女子サッカーチームを作るエピソードから始まるが
この番記者、映画の演出なのか冒頭の女性に対する扱いがまた酷い。
もっとも1960年代末のフランスもこんな感じだったのかも知れないが。
ヒロインの子はフランス人版綾瀬はるかのようでかなりかわいい。(眼鏡姿がまたいい)
あと羨ましいと感じたのはユースの練習場だった100人程度収容の屋根付きスタンドのあるサッカー場。
小規模スタンド付スタジアム好きには堪らない内容になっている(笑)。
あと女性たち自らが「スパイクとおっ〇い」と自虐っぽいユーモアを含んだ
歌詞のある歌を歌っていた点もシュールだなあと感じた。
なお、現在のフランス女子サッカーは世界最高峰クラスであり
2019年は女子サッカーワールドカップ開催国でもある。
『蹴る』予告編| KICK - Trailer HD
電動車椅子サッカー(パワーチェアフットボール)に人生を賭ける選手達を追いかけたドキュメンタリー。
この競技は個人的には2007年に日本(東京)で開催された第1回W杯を初めて観戦して以来
(この競技半端ねえ)と思いながら追い続けて来たつもりだったが2011年の第2回W杯壮行会(横浜)以来
暫く接点が減りご無沙汰となっていた。
当ブログでの電動車椅子サッカーに関する当時の記事は以下のリンクを参照。
第1回FIPFAワールドカップ2007観戦記(前編)
第1回FIPFAワールドカップ2007観戦記(後編)
映画「ドリームボール」見てきた
第2回FIFPAワールドカップ日本代表 出場壮行試合&壮行会
今回は映画「ブライドINブルー」や「アイ・コンタクト」等、障がい者サッカーを題材とした
ドキュメンタリー映画を手掛けて来た中村和彦監督の作品ということで期待していました。
以下は映画の感想(見たい方は白字反転で)
電動車椅子サッカーを多少なりとも知っている方にとっては、選手のこの競技に賭ける
思いの強さや様々な人生模様、競技の凄さなどはよく伝わる内容だったと思う。
しかし、この競技そのものを知らない方が見たら少々突き放し感が過ぎるのではないか
そんな印象を持った。
(後に監督に直談判したら、興味を持った方が食い付いてくれれば良い旨の返答を戴きましたが)
聾者サッカーを扱った「アイ・コンタクト」と比べてもW杯についても日本中心の構成となり
どんな大会なのか、どの国が強くて日本は世界でどの辺りにランクに属しているのか分かりにくく
映画を見ている方は決勝戦のカードを見て初めて世界最強クラスはあの国だと分かる感じだったのが
W杯全体の魅力を伝える上では少々残念に感じた。
出演者の台詞もなるべく字幕を付けて流しているが障がいの度合によって聞き取りにくい声を
出さざるを得ない方の話した言葉ももう少し字幕フォローがあっても良いのではないかと感じた。
監督1人が撮影、インタビューを行っていると思われるため多角的に追い掛けるのが難しいのは
重々承知の上なのであるが、この作品はDVD等で発売される際には冒頭の掴みの仕掛けや
W杯の全貌、大会レベル等も分かりやすい構成にした方が良いようにも感じた。
『ボールを奪え パスを出せ/FCバルセロナ最強の証(あかし)』 予告編
この日4本目に見た本作はバルサのグアルディオラ黄金期を追った内容。
一言で言えば何故この作品に小柳ルミ子を呼ばなかったのかが残念でならない(笑)
ルミ子が来たら卒倒するか終始落涙しているのではないかと思う。
映画の内容については割愛。バルサファンってもう少しいるのかなと思ったけど
この映画をチェックするようなディープなファンって意外と少ないのかなという印象だった。
17日は日中家族サービスタイムだったので夕方から1本のみの鑑賞。
前作の「ジョホールバル1997」も当日無料上映する太っ腹ぶりを見せた
植田朝日監督だけど、今回もまた面白かった。
オイラはドーハの頃はあの過剰なJリーグブームが好きでは無くサッカーから距離を置いていた
時期になるが、あの当時の状況などを良く知れた内容だったと思う。
(以下、白字反転)
因みにオイラがサッカーに本格的に嵌ったのはその94W杯を観てからになる。
日本が出なかったことによりW杯という大会がどんなものか逆に知りたくなったし
当時の「感動をありがとう」で済ませる今よりも軽薄過ぎるスポーツ観しか無かった
日本社会にとってもフランスW杯までの4年の猶予はJリーグが始まってからの
新規ファンを成熟させるためにも意味のあるものだったと自分自身の事を含めて
個人的には重要だったと思う。
勿論ドーハ以前からのファンや当時の選手達は悔しかったと思うのは分かるけど。
という感じで5本の映画を見させていただいた感想でした。
好き勝手書かせてもらいましたが、これが終わるといよいよJリーグが開幕ですね。
(昨日(22日)でもう第1戦が終わってますが)
次回は記念すべき第10回開催。来年も良い映画が見れることを期待しています。
ヨコハマフットボール映画祭2019を行ってきました。
今回で第9回目となる映画祭は14本の作品が上映。
そのうち16日は1日券で4本、17日は1本を観てきました。
冷たい汗 日本語字幕入り予告編
(以下、ネタバレがあるため見たい方は白字反転させて見てください)
イランの女子フットサル主将を主人公とした女性の権利に主眼を置いたサスペンスドラマ。
見た感想は、主人公の旦那が酷い性格であることは言うまでも無いのだけど、ヒロインの
女性も別居状態にありながら別居先の部屋を旦那の支援の元借り続けている点はちょっと
違うのではと感じた。(劇中でも同居する親友が疑義を促している。)
この辺はイラン国内で公開するにあたり旦那が一方的に悪いという内容だとイラン社会では
公開に踏み切れないため、女性のパーソナリティに少し不自然な手を加えたのではないかと
邪推してしまうがどうなのだろうか。
あと描写されるイラン社会で気になった点を箇条書きにすると
・イランには軽自動車が走ってない。(ある意味羨ましい)
・スマホながら運転はあちらでは当たり前である模様(^^;
・イランにも民間(?)フットサル場がある。人工芝じゃないのが羨ましい。
・旦那はサイテーな男かも知れないがルックスはかなりのイケメン。
別居後1年間彼女に部屋を貸していたりフットサル女子代表に登りつめる「までは」
彼女の事を応援していたという点は彼なりの愛情はあったのかも知れない。
『ピッチの上の女たち』
(以下、ネタバレ)
フランスの女子サッカー草創期を伝える事実を元にしたドラマ。
ランスの番記者が女子サッカーチームを作るエピソードから始まるが
この番記者、映画の演出なのか冒頭の女性に対する扱いがまた酷い。
もっとも1960年代末のフランスもこんな感じだったのかも知れないが。
ヒロインの子はフランス人版綾瀬はるかのようでかなりかわいい。(眼鏡姿がまたいい)
あと羨ましいと感じたのはユースの練習場だった100人程度収容の屋根付きスタンドのあるサッカー場。
小規模スタンド付スタジアム好きには堪らない内容になっている(笑)。
あと女性たち自らが「スパイクとおっ〇い」と自虐っぽいユーモアを含んだ
歌詞のある歌を歌っていた点もシュールだなあと感じた。
なお、現在のフランス女子サッカーは世界最高峰クラスであり
2019年は女子サッカーワールドカップ開催国でもある。
『蹴る』予告編| KICK - Trailer HD
電動車椅子サッカー(パワーチェアフットボール)に人生を賭ける選手達を追いかけたドキュメンタリー。
この競技は個人的には2007年に日本(東京)で開催された第1回W杯を初めて観戦して以来
(この競技半端ねえ)と思いながら追い続けて来たつもりだったが2011年の第2回W杯壮行会(横浜)以来
暫く接点が減りご無沙汰となっていた。
当ブログでの電動車椅子サッカーに関する当時の記事は以下のリンクを参照。
第1回FIPFAワールドカップ2007観戦記(前編)
第1回FIPFAワールドカップ2007観戦記(後編)
映画「ドリームボール」見てきた
第2回FIFPAワールドカップ日本代表 出場壮行試合&壮行会
今回は映画「ブライドINブルー」や「アイ・コンタクト」等、障がい者サッカーを題材とした
ドキュメンタリー映画を手掛けて来た中村和彦監督の作品ということで期待していました。
以下は映画の感想(見たい方は白字反転で)
電動車椅子サッカーを多少なりとも知っている方にとっては、選手のこの競技に賭ける
思いの強さや様々な人生模様、競技の凄さなどはよく伝わる内容だったと思う。
しかし、この競技そのものを知らない方が見たら少々突き放し感が過ぎるのではないか
そんな印象を持った。
(後に監督に直談判したら、興味を持った方が食い付いてくれれば良い旨の返答を戴きましたが)
聾者サッカーを扱った「アイ・コンタクト」と比べてもW杯についても日本中心の構成となり
どんな大会なのか、どの国が強くて日本は世界でどの辺りにランクに属しているのか分かりにくく
映画を見ている方は決勝戦のカードを見て初めて世界最強クラスはあの国だと分かる感じだったのが
W杯全体の魅力を伝える上では少々残念に感じた。
出演者の台詞もなるべく字幕を付けて流しているが障がいの度合によって聞き取りにくい声を
出さざるを得ない方の話した言葉ももう少し字幕フォローがあっても良いのではないかと感じた。
監督1人が撮影、インタビューを行っていると思われるため多角的に追い掛けるのが難しいのは
重々承知の上なのであるが、この作品はDVD等で発売される際には冒頭の掴みの仕掛けや
W杯の全貌、大会レベル等も分かりやすい構成にした方が良いようにも感じた。
『ボールを奪え パスを出せ/FCバルセロナ最強の証(あかし)』 予告編
この日4本目に見た本作はバルサのグアルディオラ黄金期を追った内容。
一言で言えば何故この作品に小柳ルミ子を呼ばなかったのかが残念でならない(笑)
ルミ子が来たら卒倒するか終始落涙しているのではないかと思う。
映画の内容については割愛。バルサファンってもう少しいるのかなと思ったけど
この映画をチェックするようなディープなファンって意外と少ないのかなという印象だった。
17日は日中家族サービスタイムだったので夕方から1本のみの鑑賞。
ヨコハマ・フットボール映画祭2019唯一のアワード観客賞は植田朝日監督の『ドーハ1993+』に決定しました。『ユルネバ』『ジョホールバル1997』から続く3度目の受賞🏆🏆🏆となりました。関係者の皆さん、おめでとうございます。多くの投票ありがとうございました😊 pic.twitter.com/IkKL4RChwd
— ヨコハマ・フットボール映画祭⚽️2月16日17日開催 (@yffforg) 2019年2月19日
前作の「ジョホールバル1997」も当日無料上映する太っ腹ぶりを見せた
植田朝日監督だけど、今回もまた面白かった。
オイラはドーハの頃はあの過剰なJリーグブームが好きでは無くサッカーから距離を置いていた
時期になるが、あの当時の状況などを良く知れた内容だったと思う。
(以下、白字反転)
因みにオイラがサッカーに本格的に嵌ったのはその94W杯を観てからになる。
日本が出なかったことによりW杯という大会がどんなものか逆に知りたくなったし
当時の「感動をありがとう」で済ませる今よりも軽薄過ぎるスポーツ観しか無かった
日本社会にとってもフランスW杯までの4年の猶予はJリーグが始まってからの
新規ファンを成熟させるためにも意味のあるものだったと自分自身の事を含めて
個人的には重要だったと思う。
勿論ドーハ以前からのファンや当時の選手達は悔しかったと思うのは分かるけど。
という感じで5本の映画を見させていただいた感想でした。
好き勝手書かせてもらいましたが、これが終わるといよいよJリーグが開幕ですね。
(昨日(22日)でもう第1戦が終わってますが)
次回は記念すべき第10回開催。来年も良い映画が見れることを期待しています。
全文読める形になっています。
読みたくなかったけど読めてしまったスマホ版読者の皆様には大変申し訳ございません。
こればかりはブログの1管理人としてもどうしようもないのですがお詫び申し上げます。