第９回神奈川県女子ユース（Ｕー１８）サッカー選手権決勝戦 横須賀シーガルズJOY ｖｓ 湘南学院高校

第９回神奈川県女子ユース（Ｕー１８）サッカー選手権決勝 2010.08.29(Sun) 10:15KO（35分ハーフ） 会場：保土ヶ谷公園サッカー場（横浜市保土ヶ谷区） 観衆：１００人（目測）
横須賀シーガルズＪＯＹ	3	0-0	1	湘南学院高校
		1-1
得点者 １１番 ５番 ３０番	時間 ４８分 ６５分 延前５分 延後２分			得点者 １１番

created by :TextMatchReport :more_info

大変長らくお待たせしました。２９日の試合の模様のレポートです。
なお、この日（８月２９日）は、ここ保土ヶ谷で天皇杯神奈川県予選決勝が
１５時半からあったようだけど、その前に女子サッカー（U-18）の神奈川県予選
決勝戦があったことを知る人は少ないだろう。
正式名は第９回神奈川県女子ユース（Ｕー１８）サッカー選手権決勝。
女子の世界での高円宮杯（U-18）と同程度の権威のある大会なんじゃないかなー
といえばなんとなく察しがつく人もいるのではと。

なお、この決勝に進出した２チームは１０月１６日～１０月２４日に群馬県にて
行われる関東大会に出場することになっている。さらに関東大会を勝ち抜けば
年明け後の１月３日～１月８日に熊本県で行われる全国大会に進出できる。



横須賀シーガルズＪＯＹ・スタメン

　　　９　　１２

　　　　　５

　　１１　　　１３

　　　　　７

３　　８　　　１５　　４

　　　　　２

中盤の構成は便宜上ダイヤにしているけどシーガルズの伝統というべきか
中盤の選手が常に臨機応変にポジションチェンジを行うため形らしい形はないと
言ってよい。ボックスにもなるし４－１－３－２っぽくなることもしばしば。



湘南学院高校・スタメン　４－４－２

　　１１　　　２７

　　　　　１６
　
　　　９　　　　２１

　　　　　　８

２２　　３　　　２６　　６

　　　　　　１

湘南学院は中盤ダイヤの４－４－２
なお、２６、２１、１６はシーガルズＯＧでキャプテンの２１（３年）は
ＪＯＹ某コーチの娘さんと、少々複雑な関係。
３年生は部全体で４名しかおらず、残りは１、２年生主体と意外と若い年齢構成。
３年生は途中で何人か抜けたためではなく最初から４名しか入部しなかったそうで
そういう代もあるのかと思った。


試合中（ここから先は画像をクリックすると拡大）

試合は立ち上がりからシーガルズＪＯＹ（以下ＪＯＹ）ペース。
開始３８秒にＪＯＹ＃１３が右サイドからオープニングシュートを放つと
３分にもシュートを放つなど、滑り出しは上々。
相手もほかの公式戦で何度かシーガルズ（ＦＣやＪＯＹ）と対戦しているはずだが
シーガルズ特有の変幻自在に入れ替わる中盤に慣れるまで時間を要した様子。
５分を経過したころから互角の展開に。
１３分、湘南学院＃２１のショートカウンターからの浮かし気味のシュートは
ＪＯＹ・ＧＫ＃２がナイスパンチング！！
１７分に一旦給水タイムが入ってブレイク。ここから湘南学院がロングボール主体の
攻撃に切り替えてくる。しかしＪＯＹも湘南学院の攻撃をしのぎきると前半終盤は
２９分にゴール前で細かく繋いで３連続シュートを放つも惜しくも決めきれず。
前半は０－０のまま折り返し。



後半も両者ほぼ互角の展開。４５分、湘南学院＃１５が右サイドを駆け上がってクロス。
あわせた湘南学院＃２７のシュートは大きく枠を逸れたが決定的シーン。
しかしピンチのあとにチャンスあり。４８分、ＪＯＹが左サイドで細かく繋いで
持ち込むが相手の守りが厚くなったため一旦ボールを下げるが、中盤後方で受けた
ＪＯＹ＃１２が絶妙なスルーパス。これを受けたＪＯＹ＃１１が落ち着いて決める！！
これぞシーガルズの華麗なパス回しとフィニッシュという代名詞のようなゴールで
ＪＯＹが先制した。


しかし、すぐさま湘南学院も持ち直す。スタンドからは『中学生に負けるな！』との声が。
４９分、５０分、５０分と湘南学院＃２１や＃２７が速攻からシュートを放つも枠の外や
この日は大当たりのＪＯＹ・ＧＫ＃２のファインセーブで難を逃れる。
しかし給水タイムをはさんだ６５分、湘南学院＃１１に同点ゴールを決められ１－１。

⚽間明理沙子 選手（湘南学院・１年）の同点ゴール（アシスト・田島光代）［シーガルズJOY×湘南学院高①｜全日本女子ユース選手権（U-18）神奈川県予選・決勝｜2010.8.29＠保土ヶ谷］


その後お互いチャンスやシュートシーンもあれど決め切れず試合は１０分ハーフの延長戦へ。


延長戦へ入る時、ＪＯＹはここで秘密兵器投入。
身長１７０センチを超えるのではないかという大型選手が交代出場。
このＪＯＹ＃３０、まだ中１だというから驚きだ。


延長前半５分、ＪＯＹが２点目をゲット！！！
ＪＯＹのスローインから右サイドを抜け出し最後に１つパス交換を加え
相手を崩しきってからＪＯＹ＃５がゴール左隅を揺らし２－１！！
このＪＯＹ＃５はチーム全体を見ても落ち着きがあり
技術も一番上手い。さすが今年春のＵ－１５ＪＦＡトレーニングキャンプにも
選出されただけのことはありますねと。

⚽西川彩華 選手（横須賀シーガルズJOY）の逆転ゴール（アシスト・中居未来）［シーガルズJOY×湘南学院高②｜全日本女子ユース選手権（U-18）神奈川県予選・決勝｜2010.8.29＠保土ヶ谷］



さらに延長後半２分、注目のＪＯＹ＃３０が魅せた！！！
相手ＧＫの位置をよく見計らった技ありループシュートで３－１！！！
投入された時は将来有望なポストプレーヤーかと見ていたけど
とても中１とは思えない冷静な判断！末恐ろしい中１生だ。

⚽浅野菜摘 選手（横須賀シーガルズJOY）のミドル弾（アシスト・西川彩華）［シーガルズJOY×湘南学院高③｜全日本女子ユース選手権（U-18）神奈川県予選・決勝｜2010.8.29＠保土ヶ谷］



そして歓喜のタイムアップ！！！



表彰式の様子。まずは優勝したＪＯＹから表彰。
県協会の皆様も暑い中の試合運営お疲れ様です。


準優勝の湘南学院。
３年生キャプテンはこの試合で公式戦最後だったとのこと。お疲れ様でした。
なお、チームはこの後直ぐに新潟へ遠征（８月２９～３１日）されたとのこと。凄いな。


優勝！！！

この画像を撮る前、嬉しさのあまりシーガルズの基本コールを即興で入れちゃったけど
オイラが応援団員と気づいて声を合わせてくれた皆様、本当にありがとうございました。
下部組織の観戦の場合は選手のプレッシャーにならないよう極力声出しは控えているの
だけれど、こういった幸せな状況であれば問題無いかなと。

正直なところ、女子の応援もするようになってからタイトル獲得の場面に立ち会えた
機会が殆ど無かったので、久々にシーガルズ女子のサッカーを見て、「楽しい」と
思えた試合でした。関東大会になると日テレ・メニーナや浦和レッズＪＹＬなど
全国クラスの強豪と対戦することになるでしょうから、苦戦を強いられることに
なると思います。でも、もっともっと練習してサッカーが上手くなって１つでも多く
上のレベルで勝てるよう精進していってもらいたいものです。