2010 東京都社会人サッカーリーグ2部3ブロック第12節 2010.10.17(Sun) 19:00KO(40分ハーフ) 会場:赤羽スポーツの森公園競技場(東京都北区) 観衆:300人(目測) | ||||
FC GIOCO | 2 | 2-0 | 2 | SPERIO城北 |
0-2 | ||||
得点者 3番 25番 | 時間 6分 9分 41分 45分 | 得点者 13番 20番 |
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FC GIOCO スタメン・3-5-2
14 25
11 17 23
24 3
12 6 2
27
FC GIOCO選手交代
41分 11 → 7
63分 23 → 16
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SPERIO城北 スタメン・4-4-2
9 27
31 30
14 13
20 4 23 24
22
SPERIO城北・選手交代
41分 7 → 27
64分 30 → 8
71分 9 → 21
(フォメ図、交代時間等は独自集計のため間違い等あったらご容赦を)
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17日に見たこの日の2試合目は東京都リーグB第3ブロックの
優勝を掛けた大一番。
FC GIOCOは世田谷からJを目指すチーム。
メンバーは主に駒澤大学OBで構成されている。
チーム創設は2007年。
都リーグ2部は今年初挑戦だが他を寄せ付けぬ成績で11戦までの首位。
この試合がリーグ最終節となる。
ところで「GIOCO」は「ジョコ」と発音すればよいのだろうか。
検索すると、どうやらイタリア語であるようだが・・・。
Jを目指すと謳っているのであれば万人に分かりやすいよう
日本語読みも公式サイトに明記して欲しいものである。
対するSPERIO城北は東京・城北地域
(板橋区、北区、足立区、豊島区、荒川区)をホームとするJ指向のチーム。
2年前までは「城北ランシールズ」と名乗っていた。昨年より現行名に変更し
東京都リーグ2部に昇格。今年で都2部参戦2年目となる。チーム創設は2005年。
第10戦までの順位は2位。この試合と最終節の計2試合を残している。
どちらも公式サイトの内容が充実しているので、ここでこれ以上詳しく触れる
必要も無いだろう。
会場の赤羽スポーツの森競技場へはキックオフギリギリの入場。
スタンドはGIOCO、城北ともに過去最高というほどの来場者だったという。
300人収容のメインスタンドベンチ席がほぼ満員という状況だった。
恐らく以前見た関東リーグ1部 FCコリア vs Y.S.C.Cよりも入っていたと思う。
もちろん試合の熱気もこちらの方が断然高かった。
これは実際に両方行ったからこそ言える比較。間違いない。
前半、この試合絶対に勝利しか優勝のない城北は少し試合の入り方が
硬かったように見えた。6分、GIOCO3番がピッチ中央で城北ボールを
カットして左サイドを走りこむ14番にダイレクトパス。GIOCO14番は
城北DFを振り切って中央へマイナスのパス。そこへ先ほどのGIOCO3番が
ゴール前へ走りこんでこれもダイレクトで合わせGIOCOが先制点を挙げる。
GIOCO 1-0 城北
GIOCO1点目動画
http://www.youtube.com/watch?v=JKnR8LvBrhs
続いてその3分後の9分、GIOCOのスローインからGIOCO24番が再び左へ展開。
GIOCO11番の素早いシュートは城北GKが弾いたが、こぼれ球をGIOCO25番が
詰めて10分も経たないうちにGIOCOが2点をリードする。
GIOCO 2-0 城北
GIOCO2点目動画
http://www.youtube.com/watch?v=LN0dtjj7oLw
2点差を付けられてしまったが城北は2失点後、ようやく硬さが抜け動きが
良くなってくる。
27分の城北7番の直接FKはGIOCO・GKのファインセーブにより枠外へ。
36分には城北30番が左サイドから中央へドリブルで持ち込みシュート。
これは相手GK正面。
その後、城北はCKなどセットプレーのチャンスがあったが生かせず前半はこのまま
2-0GIOCOのリードで折り返し。なお都リーグ2部は40分ハーフであることを
このとき初めて知る。
後半、GIOCOは前半のチャンスメーカー11番を下げ7番を投入。
城北も7番から27番の選手に交代。GIOCOは7番をボランチの位置に据え
システムも3-5-2から中盤ボックスの4-4-2に変えたように見えた。
城北の布陣も27番がトップに入り13番が中盤左サイドに入る。
開始1分となる41分、その城北がエンジン全開でGIOCO陣内に襲い掛かる。
中盤左に入った城北13番がPA左外から豪快なミドルシュートを放つ。
これがGIOCOゴール右隅に突き刺さり城北がまず1点を返す!
GIOCO 2-1 城北
城北1点目動画
http://www.youtube.com/watch?v=dOoFMXlGHFA
続いて4分後の45分には城北が30番~13番へと繋ぎ13番は右へ大きく展開。
右サイドを長い距離走ってパスを受けた9番がGIOCO左サイド深く進入しフォローに
入った24番へ戻し24番はゴール前へ浮き球のクロス。これを城北20番が頭で
合わせ、シュートは山なりの弧を描きGIOCOゴールへ。
城北もGIOCO同様開始数分で2ゴールを挙げ、これで勝負はどっちへ転ぶか分からない
展開に。
GIOCO 2-2 城北
城北2点目動画
http://www.youtube.com/watch?v=O43VgId-Yrs
同点とした城北の勢いは止まらず。56分からCKなどでチャンスの山を築くが
ゴールには至らず。GIOCOは63分23番→16番に交代。
その直後の64分、GIOCO・スローインからGIOCOの選手がヘディングシュート
まで持っていくがこれは城北GKがはじき出す。
その後、城北は30番→8番、9番→21番と交代カードを切り勝負を仕掛ける。
終了間際、城北21番がエリア内で勝負をしかけGIOCO・DFに倒される場面が
あったがPKの笛はならず。これで笛が吹かれていれば物凄いドラマが展開されて
いたかも知れなかったが・・・。
試合終了~両チーム挨拶・動画
http://www.youtube.com/watch?v=4jDiOnkbB98
結局試合は2-2の引き分け。GIOCOはこれでリーグ戦終了。城北はまだ1試合
残っているが次節勝利し勝ち点でGIOCOに追いついても得失点差18をひっくり返さない
限り逆転優勝は難しいことに。オイラはこの試合の前に14-0という女子の試合を
見てきたばかりだったが、流石に男子社会人レベルで18点以上得点して勝つという
ことはまず現実的ではないだろう。
城北にとっては残念な結果となってしまったが、会場は上記動画にあるとおり
城北、GIOCO双方の観客から惜しみない拍手が送られた。それはこの試合が
いかに素晴らしい空間であったかを物語るものだった。
東京都2部の試合はこれが初めての観戦であったが、この1戦に限って言えば
都リーグ2部の平均より明らかに上なレベルだったと思う。
フィジカルの強さ、スピードの速さは神奈川県レベルで例えれば既に1部上位クラス
ではないだろうか。
(関東、JFLクラスと同等かというと、まだそこまでは…となってしまうけど)
東京都はこの2チームだけではなく早稲田ユナイテッド(都2部2ブロック)、
東京23FC、東京ベイフットボールクラブ(共に東京都1部)などJ指向の
チームがまだまだある。
しかし都2部レベルでも十分都1部でもやれるレベルと規模を有するチームを
発見できたのは大きな収穫だった。特に城北は2部に留まるには本当に惜しい
チーム。地元スポンサーやサポーターの方々は今後、城北が2部に留まる
結果となっても支援を止めないで欲しいと切に願いたい。
Jに行きたい。その気持ちは分からなくもないし、そのために強化しスポンサー
もJに上がるというからこそ出資している事情も分かる。
でも城北は現時点でも十分に素晴らしい試合が出来るだけのチーム。
さらに上をと逸る気持ちもあるだろうけど、今そこにある素晴らしい輝きと価値も
忘れずに応援、支援を続けて行って欲しいと思う。
もちろんGIOCOの方もね。
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