The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

レウコジュム・アウツムナレ Leucojum autumnale

2022-11-11 10:31:51 | ポルトガルの野の花

ヒガンバナ科、Amaryllidaceae、レウコジュム(スノーフレーク)属、地中海沿岸地域原産の多年生球根植物、ポルトガル、スペイン、北アフリカに分布、

学名:Leucojum autumnale、

和名:アキザキスノーフレーク(秋咲きスノーフレーク)、 

英名:Autumn Snowflake、 葡名:Campainhas- de- Outono、

2014年9月25日、2016年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で、10月10日、17日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

レウコジュム・アウツムナレ Leucojum autumnale の花。

 

スペイン、ポルトガル、ジブラルタル海峡を隔てて対岸のモロッコなどの砂地に自生。

 

5〜20cmの松葉のように細い葉だが、花の時期は葉の姿はまだない。草丈10cm〜25cmの花茎を立て、2〜4個の花をつける。種小名アウツムナレは、「秋咲き」という意味。属名はギリシャ語で「白いスミレ」の意味で開花時にスミレの一種に似た芳香を放つことから。

 

9月末にキノコ探索で山に入ったが、キノコはあまりなくて、この可憐な秋咲きスノーフレークと小さな紫色のルツボがいっしょに群生している場所に出会った。

 

ポルトガルでは春によく似たアキス・トリコフィラが咲く。秋咲きのスノーフレークは子房や茎が紫褐色で、春咲きのアキス・トリコフィラは緑色である。レウコジュム・アウツムナレ Leucojum autumnale でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、英名からの直訳かと推測される。属名はシチリア島の川の名に因んでいる。ギリシャ神話でファウヌス(Faunus)の息子アーキス(Acis)は海の女神ガラテア(Galatea)に愛されたが、それを嫉妬した単眼巨人のポリュペーモス(Polyphemus)に岩を投げつけられその下敷きになり川になってしまったという神話からで、その川がアキス川である。種小名は「秋の、秋咲きの」の意。

アキザキスノーフレークはヒガンバナ科の球根植物である。我が国の園芸界で一般的にスノーフレーク(和名:スズランスイセン)と呼んでいるのは Leucojum aestivum 種であり、aestivum とはギリシャ語で「夏の」の意であり、我が国では4月上旬頃に開花する。一方の本種の場合には学名に autmunale の語が見られるが「秋の、秋咲きの」の意であり、我が国では9月頃に開花することになる。花は15㎝前後程度の花茎に径1㎝程度の白色の筒状花を下向きに開く。上述のスノフレークの場合、花被片の先端に緑色のスポットが見られるが,本種にはそれがない。また、前者の場合、筒状の花被片は全て白色であるが、本種の場合、写真に見られるように基部が淡桃色となる。開花後に長さ20㎝程度の細い紐状の葉を出し、翌春まで残る。(GKZ植物事典より)

  

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