ウリ科、Cucurbitaceae、テッポウウリ属、エクバリウム(Ecballium)属、
中国西部・小アジア地域・黒海沿岸地域・クリミア・コーカサス地方・地中海沿岸地域原産、多年草、薬用植物、
学名:Ecballium elaterium、
和名:テッポウウリ(鉄砲瓜)、
英名:Squirting Cucumber、Exploding Cucumber、Jumping Cucumber、
葡名:Pepino-de-São-Gregório、
2014年7月13日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2016年12月24日、アルガルベ地方で撮影、
日本の薬用植物園などでは一年草として栽培されている。植物体全体に粗い毛が密生し、多肉質で地をはって拡がるが、巻きひげはない。花は雌花と雄花があり、どちらも直径 3cm 位で、黄色い釣り鐘形。熟した果実から種子が勢いよく噴出することから「鉄砲瓜」とよばれている。長楕円形の果実は、長さ 7cm 位でたくさんの粗い毛に被われている。
果実は黄色く熟し、触れたりすると柄から離れる。
この時、柄のとれた穴から茶色の種子と透明な果汁を瞬間的に勢いよく射出する。
一瞬のことでどれくらい種子が飛ぶのか分かりにくいが、図鑑によると 2m とも、10m とも記載されている。
果肉や果汁はたいへん苦く、強い下剤として用いられ、ギリシャ時代からエラテリウム(elaterium)とよばれる薬として知られている。この果実に含まれているククルビタシンE(cucurbitacin E)は、抗腫瘍活性があると同時に細胞毒性をもつことが知られている。 (日本新薬、植物図鑑DBより)
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(GKZ植物事典より)和名は、果実が熟すと種子を勢いよく放出することから。属名は、ギリシャ語の ekballeion(=噴出する、投げ捨てる)を語源としている。種小名は「吹き出す」或いは「打撃を与える」の意。
テッポウウリは、ウリ科の多年草である。我が国の薬草園等では1年草扱いとして栽培される。本種は、原産地の項に記した地の比較的日当たりの良い荒れ地や路傍等に自生が見られる野草である。草丈は20~30㎝程度となる。茎は地を匍匐し、横方向に広がりを見せる。本種の場合、巻きひげは持たない。全草に粗毛が密生する。葉は3角状心形で、縁部は波状の縮れを見せる。葉は、茎に互生する。葉質は多分に多肉質である。3~11月頃、葉腋から径3㎝程度で鐘形の花をつける。花冠は5裂する。本種の場合、カボチャ等と同様に花は雌雄異花である。果実は、長さ7㎝程度の長楕円状で、黄熟する。果実は、熟して柄から離れるときに、柄の取れた穴から種子を含んだ粘液質な果汁を勢いよく射出する。有毒植物:果実(果肉・果汁)にはククルビタシンEが含まれ、とても苦く激しい嘔吐や下痢に至る。それを利用して下剤としても用いられる。(GKZ植物事典より)
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