たけのこ新聞の事件簿

離婚をきっかけに、今まで心に溜めていたことを書いています。離婚、エコ、世間の常識(のようなもの)についての疑問などなど。

生活を創る~無駄を省いて、無駄を満喫する~⑧

2023年07月07日 | 日記

昨日の続き…と言うか、もっとすごいこと。

とある施設の職員の話。施設に、食品会社から自社製品の寄付があった。こういうことはたまにあるし、一見よさげな話に聞こえる。でもよく見ると、賞味期限が微妙に過ぎている。もちろん食べられるし、ウチで消費する分には平気。我が家の賞味期限は、印字してある期限を参考に、最終的には目と鼻で決めるから。とは言え、人に差し上げるのではなく、ていの良い処分…いやいや、可哀そうな入所児に寄付したんだよね。

そして子供たちは、そのことに対してお礼状を書かされるのだ。

 

寄付のことと、駄菓子を製造しそれを買い与えることには、善意や、世間で言う正当性にも大きな開きがあるのだろう。でも、ちょっと似ている。

東京電力の福島原発事故の際、国中が西の野菜を求めて大騒ぎしている最中(さなか)、当の福島の子らの学校給食は福島県の素材で作られていた。地産地消だってさ。農家を、子ども達を馬鹿にしていると思った。腹立たしかった。そして西に住んでいる私も、申し訳なく西の野菜を食べていた。

ある食品安全関連の講習会で「地産地消だから、福島で福島の野菜を食べ、西の人間は西の野菜を食べるのが当たり前」などと言い放つ、食品安全に関心の高いマダム(いわゆる意識高い系?)もいた。平然と、声高に言うけれど、私はそれに反論できなかった。私も西の野菜の人間だから。

法的には問題ないけれど、これも今までの話と似ている気がする。

 

モノ言わぬ弱者に対して、安全性にイエローカードが出ているものを差し出してしまうのは心苦しいことと思える人でいたいと思う。子ども達に思いやりのある人間になりましょう、と言うのなら、思いやりの見本を示さなくてはと思う。

あれ、話せば話すほど、エコとか省エネから離れていく。