たけのこ新聞の事件簿

離婚をきっかけに、今まで心に溜めていたことを書いています。離婚、エコ、世間の常識(のようなもの)についての疑問などなど。

生活を創る~無駄を省いて、無駄を満喫する⑫

2023年07月14日 | 日記

梅雨に入って、はっきりしない天気が多い。さっきまで曇っていたのに今は土砂降りで、雷も鳴っている。外出しない雨の日は楽しい。雨の音を聞いているとなぜかワクワクする。ちょっとしたお祭り気分だ。

 

先日実家へ帰省した。年老いた両親が二人。テレビをずっとつけて過ごしている。そのテレビの音が大きい。多分歳のせいで聞こえづらくなっているのだろう…が、音がうるさくて落ち着かない。しゃべっていても、テレビの音が気になって会話に集中できない。以前はそんなことなかったと思うのだが、しばらくテレビのない生活をしていると、テレビの雑音(!)が気にかかって仕方がない。昼間の番組はモノを買わせる番組(CMではなく!)ばかりで、ちっとも面白くない。こんな番組でも、賑やかしにつけておくということか。仕事を引退し、寂しがっている親にテレビを消そうとは、とても言えないが。

それにしても商品を勧める口調がわざとらしくて、良い商品を扱っているという誇りも、誠実さも、ちっとも伝わってこないというのは、なんなんだろう。

 

テレビをつけていると、考えること、感じることが出来なくなる。目にも耳にもうるさすぎて、思考を邪魔されるのだ。その上、こう考えるべき・こうあるべきという『常識っぽいもの』を押し付けられる。余計なお世話じゃ。

以前19時のNHKニュースで、アナウンサーが巷へ出て『天候不順で野菜の価格高騰』についてインタビューを(?)し、「困りますねえ」と街行く人たちに言わせていた。誘導し、「困った」を言わせようという思惑が見えるアナウンサーの言葉に、嫌な気分がした。そして、農家の苦悩をすっ飛ばして値上がりは困るという安易な報道しかできないニュースを、腹立たしく思った。報道側がそういう発想しかできないのか、視聴者の理解力をバカにしているのか。

 

今回は、怒りの談議になってしまった。精神衛生上よくないなあ。夜の雨の音、風の音は、テレビの騒音より心安らかでいられる。落ち着きや静寂は、テレビよりも賢さをもたらしてくれる気がするんだけどな。少なくとも、人が誰かをバカにして喜んだり、視聴者にある種の考え方を押し付けてこようとする高慢さに触れずに済むから、私自身が良い人間でいられる気がする。