数年前に、ゼロ・ウェイスト・ホームという本を読んだ。ゴミを出さない(減らす)ために、どう生活を工夫するかという内容だ。真似できそうなこと、できなさそうなこと。料理にしろ、裁縫にしろDIYにしろ、手仕事の幅が大きければ大きい程、ゴミは出さずに済む。うん、よく分かった。あとは、どこまで楽しめるか…これは節約でも同じ。私は面白いと思うけれど、ビンボー臭いと思って面白がれない人には、難しいこと。
それで思い出した。私の知り合い、スーパーで〇割引シールが貼ってある商品を、恥ずかしくて買えなかったらしい。おおっ、私の知らなかった文化だ!『食品廃棄を減らすために、割引商品を買ってください』というお店の貼り紙を見て「こういう風に書いてくれると、(割引商品も)買えるのよね~」と言っていた。そうなんだ。そう思っている人が他にもいそうなので、こうした貼り紙はじゃんじゃん張って欲しい。
ゴミを出さないことにこだわるのは、私が気分よく過ごすため。もちろん、地球環境に負担をかけたくないとか、大量消費文化に飽き飽きしている(それに大量消費は結構面倒。四六時中、買ったり、捨てたり…)とか、大義名分はあるけれど、それ以上に使えるモノ、無駄使いしたモノを捨てることに罪悪感を覚えるから。私が苦しいのだ。出来る範囲という限定はあるが、ゴミの出ない生活をしたい。ゴミが出るのはしょうがないでしょ、と大人のふりをして『しょうがない』を連発したくない。少しずつでも工夫しながら前進出来たら、生活は楽しくなる。
ゴミついでに、今の迷いごとひとつ。
一時期、家族中が炭酸水を飲むので、ケースで炭酸水を買っていた。あれば飲む。ペットボトルのゴミの山。ラベルをはがし、キャップを外し、洗って、ゴミ袋へ。それだけでも一苦労。二週間に一度の回収日、そんなゴミが大袋ふたつ。こんなにも保管する場所もないし(狭い台所の床に積み上げられたゴミ)、回収場所へ持っていくのも恥ずかしかったなあ。
そこで、炭酸ボンベ(通称ミドボンを)を酒屋で買ってきて、炭酸水を自分で作った。圧力を調節する装置を準備して、水の入ったペットボトルに炭酸を注入していくのだ。注入後、ボトルを100回くらい振り振りして、水と炭酸を馴染ませて出来上がり。なかなかの肉体労働だった。2~3年やってみたが、挫折。ペットボトルゴミは嫌だが、100回振り振りもしんどい。それでも夏はやっぱり炭酸よね~と、悩んでいた。
そんな折、各社から炭酸水メーカーが販売されているに気付く。さてどうしようか。