医大生・たきいです。

医大生的独言。

プレイバック2013

2013-12-31 17:44:55 | 人気記事

2013年も残すところあとわずかとなりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。Facebookなんかでは1年を振り返って、みんなありがとう来年も頑張ります投稿が目まぐるしくなってきていますが、ブロガーのわたくしがそんなのに負けるわけにはいきません。誰よりも克明に超長文で2013年を振り返ります。なんだか毎年この企画モノをやっているのでそろそろ自分の首を絞めいているような気がしなくもないですが(笑)、大晦日とは1年を振り返るために存在する日でございます。きっと。よいお年をお迎えくださいませ。大晦日に見る番組というのは意見の分かれるところでございますが、筆者は紅白派です。今年の石川さゆりは「津軽海峡・冬景色」らしいですね。「天城越え」と交互な気がしてなりませんが、津軽海峡派のわたくし。そこが今日の山。お見逃しなく。医大生・たきいです。



<睦月1月>
大学生という身分での初めての年越し。緊張感がなくてだらけられる正月はここまで素晴らしいものなのかとしみじみ。大学生になってはじめての正月でもあったが、成人して初めての正月でもあったわけである。ハタチ。生まれてからあっという間にハタチになってしまった気がする。小学生の頃と比べたら1年の過ぎる速さというものが毎年毎年早くなっている気がするが、これまで生きてきた人生におけるこの1年の割合が年々少なくなっているわけだからよく考えたら当然のことか。ハタチということで栃木県のローカル新聞でも紹介されてしまった。被災県出身の医学生が成人を迎え、地元で役に立つ医師になりたいという内容。勉強中の写真とかいうのをヤラセで撮られた。普段まともに勉強していないものだから、新聞記者の方に普段の勉強道具を持ってこいだなんて言われても持って行けるものがない。そこでとりあえず買ってからまだほとんど読んでいなかった解剖のアトラスを持って行った。初めてその分厚い教科書に折り目を付けた気がする。学生寮で勉強に励むたきいさん。虚像である。見事にその「架空」の写真が掲載されて、周囲から失笑を買った。それらしい恰好で収めるというのは昔から得意なのである。

<如月2月>
 栃木に来てはじめてまともに雪が積もった。所詮は関東の雪だから、重い雪である。ベチョベチョして実に気分が悪い。東北出身の学生たちは実に冷めた目でパラパラと雪の舞う光景を見渡していたが、西日本出身の学生たちは恰も猿のように盛り上がっていて実に滑稽であった。熊本出身となればもう最悪である。普段は熊みたいな風貌をしている癖に、雪が積もると猿になる。水っぽい雪を投げてこられたので傘で庇ったら壊されてしまったわけだ。だから雪合戦というのはさらさらとした雪を固めて、人に当てて球が弾ける様子を楽しむものだとあれだけ忠告しておいたのに全く理解していない。そうこうしているうちに大学1年生は終わっていたが、愉快な仲間とたくさん出会えたこの大学に入れてよかったとしみじみ感じながら「逃げる」2月を過ごしたわけである。2月14日には「医大生・たきいです。」が20万アクセスを突破。

<弥生3月>
 右膝の手術で入院。2回目の全身麻酔。大学の学生寮は1年生の引っ越しが義務付けられている。入院していたらそんなことできない。これは非常にまずいと頭を抱えながら外泊の許可をもらう。もしや今夜は徹夜で部屋の掃除か…と頭が痛くなりながら着きました学生寮。秋田出身と熊本出身の友達がお出迎え。久しぶりに部屋に着いたら自分の部屋から何もかもがなくなっていて驚いた。どういうことかしばらく理解できなくて固まったが、二人が入院中の筆者を気遣って引っ越し作業を終えていてくれたのである。大学に入ってはじめて感動して泣いた。いまでも感謝の気持ちは伝えきれていない気さえするが、友達に支えられて生きているのだと改めて強く感じたわけである。入院中にミヒマルの解散騒動を聞いて立ち上がれなくなるとか、いろんなことがあったが、たくさんの友達にお見舞いに来てもらってうれしかった。やはり友達なしには生きていけない。

<卯月4月>
 新入生が入ってきた。関東は入学に合わせてちょうど桜が咲いてくるのがすごい。新入生はみんなフレッシュですがすがしい。新入生のうちの何人かからは「ブログ読んでいます!」と言われて狼狽えた。一応厳密には所属大学は明かしていないつもりなのだが(笑)、完全にバレバレである。そういうものか。毎年そういう新入生の数が増えそうな気もして怖い。しかし毎年新入生が入ってきたらブログを読めと言うつもりではいる。プライベートでは学年が上がったのに合わせてバイトも始めた。高校生への質問対応。手厳しい質問をぶつけられたらどうしようと恐る恐る始めたのだが高校生はみんな優しくてありがたい。「たきい先生」と呼ばれる自分に違和感ありまくりだったがこうした違和感は大事にしていくべきだとも思ったわけである。どう考えても「先生」と呼ばれる器の人間ではない。

<皐月5月>
 組織学の試問があるのだからゴールデンウィークに帰省するなど言語道断だという優等生の友人の意見を振り切って帰省。このころの新幹線はいつも混んでいるから困ったもの。しかし自由席で立つというスタイルには慣れてきたのでなんだかちょっと大学生っぽい。帰省する主な理由は高校の将棋部の大会に遊びに行くため。学生の間はなるべく毎年顔を出そうと考えている。高校生のフレッシュな顔ぶれに触れると元気が出る。大会が終わった新入生たちはOBがごはんに連れて行くのが将棋部の伝統なのだが、部員が爆発的に増えていて「嬉しい」悲鳴をあげる。早く大学生になったOBOGの数が増えてくれないと困る。我々の負担を減らしていただきたい。将棋も勉強も頑張れ現役高校生。筆者が在学中には男子校だった学校だったが今は共学になっていて、女子部員の数も増えていた。カップ麺のにおいが似合う汚い部室でくだらない話をしながらほとんど将棋は指さないという部活だったが、今はもっと健全な部活になっているようで実に感心。たっぷりゴールデンウィークで遊んできたおかげで組織学の試問は実に苦労した。辛うじて組織は浮いたが、解剖を落とす。医学部の勉強のツラさというのもじわじわと感じてきた。

<水無月6月>
 冬から入部していた陶芸部だったが、段々と活動も本格化。他の部活のコンパにパラサイトして地道に勧誘活動をしていたらかなりの数の新入部員。なんだかすごい部活っぽいという新鮮な感想を抱く。先輩部員というわりにはまだ経験は浅く、初めて挑戦の新入生たちの方がうまかったりしてなかなか笑えた。陶芸はなるべく薄く作る方が上手なのだが、新入生の特に看護学部の女の子たちはかなり上手だった。窯の温度は1000℃を超えるというどこの部活よりも「熱い」陶芸部の今後の動向にも注目である。6月12日、「医大生・たきいです。」が30万アクセスを突破。1年生の読者もそれなりに獲得した模様。

<文月7月>
 なんといっても日本全国縦断の旅。日本をぶらぶら。栃木・茨城・埼玉・東京・神奈川・静岡・愛知・岐阜・滋賀・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・山口・福岡・佐賀・熊本・鹿児島・香川・徳島・高知・福島・宮城・岩手・秋田にお邪魔しました。みなさんお世話になりました。これまで西日本にはどこにも行ったことがなくてこの夏に一気に制覇してみたということです。どうして海外にもいかないで日本に行ったかというと、あまりに日本で行ったことがないところが多すぎて、まずは己を知ってから外に目を向けてみようという思考に至ったわけです。福岡では浪人時代にブログを通じて知り合った人と初めてお会いして、ブログの凄さを感じました。福岡で数日間泊めていただいた高校の同級生も、生理学の授業をさぼらせて馬刺しを一緒に食べた熊本の医学生も、福岡の夜を案内してくださったウエンツさんも、岡山を案内してくれた同級生も、高知を案内してくれた同級生のお嬢さんふたりも、宇都宮のバーに連れて行ってくれた先輩も、秋田の海岸で花火をして夜空を見上げた医学生のみなさんも、たくさんたくさんおもてなししていただて、みなさんありがとうございました。人とのつながりのありがたさを感じた夏でございました。

<葉月8月>
 豪遊三昧の7月を過ごしたおかげで金欠になった8月はモヤシを茹でて過ごしておりました。新幹線代がかさみすぎたおかげです。今になって思うと、もう少し旅費を抑える切符の買い方もあったような気がしますがあとの祭り。ひたすらバイトに打ち込む夏になって何とか食いつなぐ。解剖の再試が押し迫る中、24日は「医大生ブログ村」のオフ会を開催。渋谷から田園都市線で一駅の池尻大橋にて。大ふへん者さん、ウエンツさん、さくらこさん、デュークくんとお会いしました。流石ブロガーとだけあってみんなおしゃべり好きで想像以上に盛り上がった楽しい夜でございました。近日中に次のオフ会のお知らせもしますのでブロガーのみなさんお楽しみに。

<長月9月>
 普通の大学生のみなさんがまだ夏休みを満喫している中、早くも大学が始まってしまうこの大学が憎い。不平不満を口々に言い合う大学のカリキュラムは毎日実習だらけ。拘束時間が非常に長いこともしばしばで疲労のたまる毎日。そんな毎日の束の間の息抜きになったのが、渋谷で2回あったミヒマルの解散ライブでした。両方とも参戦。浪人中に勉強をサボってライブに行って励まされたほど彼らのことが好きでしたが、最後のライブと思うと感慨深いものがありました。市販のライブDVDに筆者が写っていたのは先の通り。26日、40万アクセスを突破し、ますます勢いの増してきた本ブログでございます。

<神無月10月>
 1日、21歳を迎える。もうおじさんかよ。もうハタチを過ぎてしまったわけだ。年齢を聞かれたときに「にじゅう…」と答えなければならないとなると一気に老けた気がする。秋は学園祭ラッシュでありまして、今でもなんでわざわざ行ったのか自分でもよくわからないのですが、秋田大医学部「秋医祭」に直撃。それよりもその夜のきりたんぽ鍋パーティーの方が楽しかったはず。遠い土地に急に遊びに行ってもたきいが来た!と言って温かく迎えていただける筆者はなんて幸せ者なのでしょう。たぶんそのうちまた行きます。他の大学に遊びに行っているだけではなく、自分の大学の学園祭では実行委員の一員としてそこそこ忙しく仕事をした。ひたすらビラ配り。もうしばらくビラ配りはしたくないとだけ強く思ったものだ。この忙しさに加えて月末には試験。忙しいときほどなんとかなるものです。

<霜月11月>
 単調な実習だらけの毎日は少しばかりの心の余裕が。週末はいつも遊びに出る。福島まで下道で運転して競馬場へ。友人宅に2泊もお邪魔して夜は鍋パーティー。楽天の優勝の瞬間は東北にいた。楽天が勝ってくれさえすれば、競馬で負けたことなど気にならなかった。東京の駒沢公園までプチラーメンの旅をしたり、陶芸部の手びねりイベントをしたり。箸を作ったのだがちゃんと焼けているだろうか。中旬は青森県弘前市にて東医体の会議に出席。重々しい雰囲気で自分がこれからやっていけるものなのか強く不安に思ったものである。筆者には運営本部財務局局長という肩書がある。多忙で重責のこの職務だが、そつなく仕事をこなしている先輩が眩しかった。

<師走12月>
 さて、ようやく12月までたどり着きましたよ(笑)。先月に引き続き東医体の会議に出席。なんとなく仕事の中身とかがつかめてきて、先輩との縦のつながりもできつつあるようで非常に心強く思っております。前橋でつぶれた夜も、運営本部長と競技企画局局長のふたりには迷惑をかけましたがきっといい思い出であります。とか書くと二人にはまた怒られるでしょうか。12月上旬と年末いっぱいにかけて、宮城県石巻市、長野県佐久市で地域医療について学んできました。自分がどういった医師になりたいか、なるべきかをじっくり考えることのできた正味7日間でした。地域医療とは自分の一生を捧げるだけの魅力があるものだと感じることができたのが何よりもの収穫でございました。この模様は2月にNHK教育でご覧ください。東北発☆未来塾。詳細はそのうち。





ここまで読んで下さった濃厚な「医大生・たきいです。」のファンのみなさまありがとうございます。もれなく暇人認定を差し上げますが、読んだのではなく書いた自分はもっと暇人です。間違いありません。

2013年も読者のみなさまのおかげで毎日更新することができました。たくさんのアクセス、ブログ村への投票、いいね!に支えられてきました。毎日更新できたのも、読者のあなたのおかげです。

引き続き2014年も毎日ブログを更新していこうと考えております。読者のみなさま、よいお年をお迎えくださいませ。2014年が「医大生・たきいです。」の読者のあなたにとって良き1年になりますように。

2014年も、今日も一発、よろしく頼む!!








(今日の記事を書きながら来年からもプレッシャーかかるなと思った人(笑))








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おしせまってまいりました

2013-12-30 23:59:59 | 医大生的生活

ただいま大晦日ですが、昨日分のブログは酔っぱらって寝ていたら書きそびれていたのでまずはここからでございます(笑)。医大生・たきいです。



高校の同級生たちと忘年会。どこのお店も予約でいっぱいで参ったが、何件目かの電話でようやく予約。そういうものですか。

高校の同級生と久しぶりに会うとみんながみんな違う勉強をしているので面白い。現役で大学に行った文系の大学生なんてもう就職活動がどうのこうのだとか言っている。東京に説明会に行ったら高校の同級生と久しぶりにばたりだなんてことも珍しくないのだという。みんな頑張っているのですね。

他の業界の話は実に興味深いと思いながら夜は更け、気づいたら大晦日。年末恒例の「あれ」に着手しなければならない。





(白子の天婦羅が美味しかった人(笑))








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八ヶ岳を眺めて考えた

2013-12-29 22:00:00 | 医大生的生活



長野県に行って参りました。八ヶ岳が雄大でありました。氷点下10度ほどの極寒の地、川上村。医療や看護や介護が一体となった多職種連携はここ最近のキーワードでありますが、それが具現化されたモデル的な地域が川上村であります。長野は地域医療のメッカでございました。この年末でちょっぴり成長できた気がします。医大生・たきいです。




医学部の進学を希望したのにはいくつかの理由があります。ただ、「人の役に立ちたい」と思ったことだけは揺るぎない動機。

単純に見えても、はじめに抱いた医学部進学の動機を志高く持ち続けるのは案外難しいらしい。我々の大学はカリキュラムの進行が速く、年明けからは系統講義の授業だらけ。それらの授業を聞いていると、「こんな患者が来たら即入院!」とかよく出てくるし、恐ろしいかな、着々と医師に近づいている。それに伴ってこの業界にも染まっていき、受動的なままでは「医者的な」思考しかできなくなることだろう。ブレずに初心を保てるか。己の知識や技能は大衆のものに過ぎないわけだ。たぶん同級生よりかはこの業界の裏事情とか政治的なこととか多少詳しい気はするし、既に曲がった思考をしているかもしれない。しかし、若き頃の純粋な気持ちは生涯大切にしていきたいものである。

自分が迷ったら。また八ヶ岳を見にこよう。






(長野帰りの仙台は暖かいと思った人(笑))






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長野なう

2013-12-28 23:59:00 | 医大生的生活

石巻では雪が降りました。仙台市内も雪が舞う。年末っていう香りがぷんぷんします。そしてただいま長野なう。野沢菜うんめー。医大生・たきいです。

というわけで、地域医療を学ぶロケは最終日を迎えました。

長野は寒い。鼻水が凍ります。東北と比べて雪はないけど、寒い。この前はマイナス20℃だったとか。

しかししかし、いくら寒いといったところで、わたくしの心はアツいのであります。







(スマホの充電できてなくて泣けた人(笑))






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人との出会い

2013-12-27 23:50:12 | 医大生的生活

3日目でございます。本日もたくさん勉強させていただき、この感謝は筆舌に尽くしがたいところ。しかし今日はそろそろ眠いです(笑)。医大生・たきいです。


人とのコミュニケーションの際の引き出しを作るためには、平生からの知的好奇心や雑学的な探求、あるいは人との接触が重要になってくるらしい。医者にはコミュニケーション能力が要求されてくる。ならば、そのトレーニングとして、様々な人と出会うことが重要になってくるのか。

友達が多い方だと自分では思っている。いや、きっとその気になっているだけで向こうからどう終われているかなど知ったこっちゃないのだが。笑

しかし友達であったにせよ、それは医学部の友人ばかりであるような気がする。看護学部だったら似たようなものだ。一口に医学部とはいってもいろんな人がいる。しかし、矮小な価値観のなかに己を閉じ込めてはいないか。ある特性の人とばかりつるんでいては偏ったものの考えになることすらあり得るのである。いささかの危機感を覚えた。そんな年末。新年もたくさんのいい出会いがありますように。






(絵が下手くそな人(笑))







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