医大生・たきいです。

医大生的独言。

意外と料理できるんだ

2013-01-31 21:46:28 | 医大生的生活

本日は、筆者のブログによく登場する「熊本の男」の誕生日。幸いにも明日の授業開始は遅い時間なので、長い夜が過ごせそうであります。医大生・たきいです。



組織学の実習とは何かを知らぬ人に大まかに説明すれば、顕微鏡をのぞいてスケッチするやつ、という具合である。いつの間にか一冊目のスケッチブックを使い終わっていたので、新しいものを準備。表紙に学籍番号と名前とを記述せねばならぬ。大学内のコンビニで売ってるスケッチブックの枚数は誰も同じなはず。故に今は新しいスケッチブックが飛ぶように売れているようでみんな新しいものを手にしている。ネームペンもそこらへんの誰かがちょうど今手にしているであろう。そこで自分の筆箱を見る前に、隣に座る頭脳明晰な女子医大生に


「ネームペン貸してー」


と頼んだ。因みに彼女とは出席番号が隣なので仲が良く、よく卑猥な話で盛り上がる仲である。するとその彼女、呆れたように笑っては


「それ聞かれたの3人目だわ(笑)。あたし持ってきてないの。」


と仰る。なんだよみんな持っていないのか。そういえば随分と前に持っていないと困ると思って買っておいたんだったと思い出して筆箱を開ける。意外ときちんとしている筆者である。いつもよりきれいな字で表紙に名前を書いたら、その彼女に貸してやる。彼女も書きおわると他の人のところにネームペンを持っていくので、確かにみんな持っていないのだろう。筆者はずいぶんとできる男だと感慨にふける。すると向こうから、こんな声が。



「そのペン、俺のじゃないよ」



「うっそー」、とでもいう風に飛び上がるその彼女。

「あれ、これたきいが彼から借りたのかと思ってた」


とか焦っておられる。なんだかその彼女からできない男というレッテルで見られている気がしてならなかったのだが気のせいか。考えすぎか。


誤解を払拭しようと、最近料理を頑張っているという話をすれば、


「『意外と』料理できるんだー」


レッテルは消えそうにない。







(今日の実習はスケッチの枚数が多くて疲れた人(笑))






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教訓を見失う

2013-01-30 23:59:59 | 医大生的生活

昼寝から目覚めたら、無性に餃子が食べたくなってきた。昼寝していたというのは、遅くまで学年一「桃」という言葉の似合うであろう御嬢さんと猥談に花を咲かせてしまっていたからである。眠気が凄まじい。というわけで久々の料理企画であります。好物は餃子。医大生・たきいです。


というわけでこの頃まともに自炊を始めている筆者なのだが、発見したことがある。それは、食べ物のパッケージに書いてあるやり方通りに作るとうまいということである。「こくまろカレー辛口」の裏面通りに騙されたと思って作ってみたら頗る旨くて驚愕したのである。やはり、エライ人の話というのは聞いてみるものだ。有益な「教訓」を得た。

ならばと思ってさっきまで昼寝していたベッドからはなかなか出られなくともスマホでレシピを検索。エライ人の教えを請おう。餃子というのはよく母親が作ってくれて、小さいころはに包む作業だけは手伝ったことがある。具の部分を一から作るのは初めてだが、まあなんとかなるであろう。スマホを見ながら具材を近所のスーパーで購入する。にんにくとかしょうがは初めてカゴに入れた。それにしても何グラムとかいわれてもよくわからない。ベンチプレスの50kgと60kgの違いなら分かるが、50gと100gの違いは全く分からない。ほとんど一緒だろ。故に目分量が大事であるという作戦をとる。総指揮官は筆者に他ならないのである。

餃子の具というのはすべてをみじん切りにする。筆者の如く料理とは無縁だったような方に説明すれば、例の金輪際細かく切り刻むやり方である。これがまた非常に疲れるのである。これは辛い。全部切り刻んだところで戦意喪失の形勢で肩が凝った。医学部の実習中にも似たような気持ちになることがよくあるが、心が折れそうというやつである。終わりが見えぬし、どうも具の量が少々多すぎる気がする。

餃子の皮は2パック買っていたのだが、かなりの量が余って途方に暮れる。頼みの綱の母親に電話をするという裏ワザを使えば、丸めて茹でれば団子スープになるとのことである。なるほど。そこで、スープを作ってみたのだが、まるで球状に丸まらない。これはどうしたものか。

その原因を具の中に探る。粘性のある具材ならかかる現象は起きえないだろうから、問題は絡まりにくいものであるに違いない。きっと、犯人はキャベツである。この量が多すぎた。ちなみに1/2カットを全部投入したのだが。

とりあえず餃子はうまそうにできたからよしとするか。










食べ終わって片づけをするときに気が付いたのだが、なんと餃子の皮のパッケージの裏側に作り方が書いてあった。キャベツを1/4カット使うと書かれてある。

なるほど、「教訓」は何も生かせていなかったわけだ。







(餃子を自分で作ったところで、業務用の冷凍餃子を買った方が時間的金銭的にはるかにいいのではないかという疑問が拭えなかった人(笑))






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「ペンギン・ハイウェイ」を読んで

2013-01-29 19:42:21 | 医大生的生活

筆者の大学の1次試験があったらしい。あれから1年経ったのか。ひええ。確か1次試験の結果は通っていた予備校の横にある小さな蕎麦屋で友達とカレーうどんをすすっている時に、父親からのメールで結果を知った。面接で試験官が笑い過ぎだろというくらい笑っていたから落ちたと思っていたので、信じられずに県庁まで結果を見に行った記憶がある(笑)。

入試があるのならば、新学年の時期も近いということである。後輩が入ってきてしまうのか。恐ろしい。万が一、


「たきいさんのブログ読んでました!」


とかいう新入生が入ってきたらご飯でも連れて行かないわけにはいかないだろうけれども、杞憂に過ぎないはずである。そんなにこのブログに読者はついていないだろうと思う。でも、もしわたくしの後輩になってしまった方がいたらご一報くださいね。その際は大盤振る舞いして差し上げましょう(笑)。大学受験界もラストスパートというところでしょうが、受験生のみなさん頑張ってくださいね。応援しております。特に浪人生!!医大生・たきいです。



さて、森見登美彦の「ペンギン・ハイウェイ」を読んだ。文庫本が出たら買おうとずっと思っていたのだが、やっと手にすることのできた一冊。偶然本屋で見かけて、すぐにレジに持って行った。森見氏は筆者の好きな作家のひとりである。独特な雰囲気を持つ文体が心地よい。主人公のアオヤマ君はノートを書くのが大好きな研究好きの小学4年生。通っている歯科医院の「お姉さん」に仲良くしてもらっていて、彼女の「おっぱい」に夢中なのだという。大した小学4年生だ。賢すぎる。

日常に疑問を抱いては、ノートを取る彼。「研究」が日課。好奇心が旺盛で冒険にも飛び出す。思えば筆者も小さいころは「冒険」が好きだった。大学の同級生たちが、やれ中学受験だのと必死になっていた頃に、幼き筆者は呑気に泥だらけになりながら遊んでいたというわけである。筆者は脳神経の発達が頗る遅かったと今になって思う。切り開かれた山にできた新興住宅地に住んでいたのだが、脇の山に入っていては「秘密基地」だのを作って友達とよく遊んでいた。かなりの傾斜のところに立ち入ったこともあったし、蛇の抜け殻を見つけて飛び上がったこともあったし、今にして思えば熊とかと出くわしてしまっていたかもしれないし、ずいぶんと危ないことをしていたものだ(笑)。因みに鹿とは結構出くわしたが。鹿は大人しいのである。

個人的には決して煽られることのないおおらかな少年時代を過ごせてよかったと思う。アオヤマ君ほど賢くはなかったが、彼に負けず劣らず冒険三昧の幼少期。ランドセルを背負いながら鉛筆なんて握った記憶もないのである。宿題以外の勉強を初めてやったのは中学3年生の夏、というのは少々遅すぎた気もしているが。笑

ドリルなんかを黙々とこなすという「勤勉さ」の訓練機会を棒に振った幼少時代ともいえようが、あの日、秘密基地から大木に身を預けながら眺めた夕日だけは忘れることができない。






(昼の学食で出た「スコッチエッグ」が給食を思い出して懐かしかった人(笑))








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私の心臓ちゃん

2013-01-28 23:59:59 | 医大生的生活

親友の熊本の男が夕飯を筆者の部屋に食べに来た。あまりにも怠惰で寝坊癖のある彼はとある教室から警告を言い与えられたらしい。しっかりしてくれ。そこで元気を出させようと、野菜だけはたっぷりの失敗作と心得ていたスープ的なものを飲ませてやる。早く鍋のものを減らして新しいものを作ろうという魂胆である。すると見事に残される。ちゃんとメシを食わなかったときの母親のむっとした表情がこれまで以上によく理解できました(笑)。まあ、君は某有名ラーメン店で店主の前でチャーシューを残す男だから仕方がないか(笑)。医大生・たきいです。



たまには真面目な話を書いてしまうが、このところ心臓の形態に悩んでいる。幼きころから思い描いていた丸を描いて十字型のパーティーションで区切って四つの部屋ができました、というあのイメージは幻想だったようだ。複雑に入り組んでいて、頭の中にその構造を立体的に叩き込もうにも、分かるようなわからないようなという気分になって結局はよくわからない。

エコーで撮影された画像とかを見せられてしまうともうお手上げだ。意味の分からない角度から射影してくる。高校の数学で、少々複雑な立体の面積を求めるときに、x軸、y軸、z軸のうちいずれか簡単な方で「切って」面積を残された平面に射影して積分してその体積を求めるというありがちな問題を思い出さずにはいられないのだが、所詮は3通りというのならまだしも、意味の分からない立体相手に意味の分からない角度で切られてもその断面など想像できるはずもない。実に心臓というのは悩ましい奴である。

ドイツでは恋人のことをMein Herz!(私の心臓ちゃん!)と呼ぶのだという。なるほど、恋人というものができたら、なんだか彼女のことがわかるようなわからないような気になって、むしゃくしゃする気持ちにでもなるのだろうか。ねえ、私の心臓ちゃん。





(この前焼肉屋で食べたハツがうまかった人(笑))








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酒に強いといわれたら

2013-01-27 23:59:59 | 医大生的生活

このところ自炊を真面目にやりだしたので、カレーの次は煮物を作ろうとしたのに明らかにスープにしか思えないものばかりを食べている。もともとは肉じゃがを作ろうと思っていたのだが、スマホで作り方を調べてみたら、「牛肉」という文字が見えた。さっき買ってきたの豚肉だ。さらには「糸こんにゃく」とか「サヤインゲン」とか持ってねーよという単語ばかりに襲われたので肉じゃがは断念。故に肉じゃがと同じような行程をたどって煮物風スープが出来上がった、というわけである。

料理に悪戦苦闘している様子があまりにも哀れに見えたのかどうなのか、「料理はひと手間が大事だよ!」というアドバイスを受けた。良妻賢母のイメージで知られるお隣の女子高出身の女の子というのは流石である。深い。これは深いお言葉である。自分は何かひと手間をかけたのか否かと考えてみたのだが、ひと手間など何もかけていない気がしてならない。嗚呼、料理の道は厳しかり。医大生・たきいです。



さて、1月が誕生日という仲間たちを筆者の部屋に招いては飲み会をした。何故かわからぬが、「一浪会」をこじんまりと開くと毎回筆者の部屋を会場にさせられる。そのおかげで部屋の掃除は捗るので、会場にさせられることに関しては全くいやでもないのだが。飲み屋に行くと財布が涼しくなるので、部屋の飲みは手堅い。長時間ぐだぐだできるのもよい。ところが今回、部屋飲みの新たな長所を発見したのである。それは、友人たちの優しさに他ならない。

遺伝学の実習があって、自分の遺伝子がアルコールの分解酵素を持つかどうかというものを行った。身近な話題で実に興味深い。「EE型」、「EK型」、「KK型」というものに各人の遺伝子は分類されるのだが、筆者は「EE型」であった。酵素をばっちり保有するという呑兵衛タイブの人間である。驚愕したことに、学年のうち半数以上がこの「EE型」らしく、呑兵衛ばかりという変な集団であるということが実証された。医者は患者に飲むなといいつつ自らは飲む生き物である、という笑い話があるが、この結果はその裏付けか。

その結果に気をよくした医大生たちは、ついつい飲みたがる。医学的に酒が強いと実証されてしまったからだ。生憎筆者もその類で、昨晩はよく飲んだ。しかし強いと言っても人間には限度がある。宮城県民として恥だったのだが、名酒・一ノ蔵を飲み干すと、部屋の分離された一角にある水洗式の白い陶器を熱く抱擁してしまった筆者。後ろには必死に背中をさすってくれるともがいた。涙も出る。ただただ出る。

激しい頭痛とともに朝を迎えた。布団には新聞紙をかけてくれている。ありがたい配慮。できる男たちだ。部屋も片づけてくれてあった。でも、その新聞、俺がこの前載ったやつだよ。笑

ところでティッシュボックスに、赤面してしまうような言葉が書いてあったのだが、昨晩筆者は何を口に出してしまったのだろう。恥ずかしくてしょうがない。

部屋で飲んで、友のあたたかさを身に触れた。また、みんなおいでよ。







(昼休み更新な人(笑))











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