多聞月記

シルクドゥソレイユのドラリオンをきっかけに中国雑技、サーカス好きになったおっちゃんの月記

中国雑技団 輝け!パンダマスター

2016-03-13 19:45:53 | Weblog
民音さんは定期的に中国の雑技団を招聘して全国ツアーを組んでくてます。
前回は2年前でしょうかね。瀋陽の雑技団でした(沈陽戦前雑技団かどうかは確認が取れてません)。
そして今回はなんと中国雑技団!
今年で65周年を迎えた新中国での最初の国営雑技団です(今は国営じゃないはず)。
本部はこちら↓

北京の中心街から30分ほどでいける場所です。
中国でももちろんトップクラスの雑技団で今回のように海外に派遣されることも多々あれば
モンテカルロサーカスフェスティバルのような国際大会に派遣されることも多く
多くの金賞を受賞してます。
つい最近だとまさしく去年の今頃にモンテカルロで金賞を受賞してましたね。
その演目は10月末ぐらいには台湾で公演をしてたので
ひょっとしたら今回…と思ったのですが、残念ながらなかったです。
まあそれは次回以降の楽しみでもあるんですが
やはり、今回のショーだと流れ的に組み込みにくかったのかもしれませんね。
今回のショーのテーマは“ファンタジック”
これまでのショーに比べて子供向けを意識した作り、ストーリーになってます。
簡単に言っちゃえば、
伝統ある料理店で弟子として働いているパンダが秘伝の技を会得すべく世界を旅していくお話。
その旅で会得するテーマを雑技で表現しています。
さて、今回のパンダマスターですがとにかく演目がすごいです!
来日メンバーに去年の金賞チームは同行してませんが、その前のメンバーはいるみたいですし、
これだけの演目を一度のショーでしっかりと楽しめるショーはまずありません!
なので、絶対に見逃してはいけないショーです。
特に
十三人頂碗などは中国でも中々見られません。
実際、10月末に北京の東図劇場に行った時は見られませんでした。
そしてモンテカルロサーカスフェスティバルのかつての金賞で、今もいろんなところで
演じられている演目雑技版 俏花旦はまさに旬のメンバーでの来日となっています。
他にも皿回しもそんじゃそこらで見られるレベルのもんじゃないですし
おなじみのフープダイビング等々本当にショーの内容が盛り沢山すぎるぐらい盛り沢山!
そして貴重という意味ではダントツだと思います。
“二指禅”という演目。こちらも来日してます。
言うなればアニメの格闘家が修行でやってそうなことを本当にやっちゃいます。
大きな劇場には不向きな演目ですが、是非役者の指に注目してその奇跡の瞬間を見届けてください!
関西だと今月末に京都、尼崎、神戸とまわりますので是非見に行ってください。
ちなみに大阪公演は当日券もある感じでした。
私は尼崎公演をさらに見に行く予定です。

最後に…
もしも中国雑技団を本場で見たい!
そう思って検索されてこちらに来られた方に現時点で見られる劇場を二箇所紹介します。
中国雑技団は常時なんらかのショーを北京でやってくれてる場合が多いので
雑技団の中では比較的計画的に見に行ける雑技団です。
東図劇場(东图剧场)
ここでは運が良ければ中国雑技団が誇るトップチームの演技が見られることがあります。
一昨年の5月はまさにそのタイミングでした。
地球の歩き方には載ってなかったと思いますが、知る人ぞ知る劇場なので旅行代理店などに
相談されると確実に見られると思います。
ちなみのショーは演技の実践訓練を兼ねた感じで、ショー仕立てというよりは
一つ一つの演目をその時のフルバージョンで見られます。

中国児童中心劇場(中国儿童中心剧院)
こちらは結構マニアックな劇場やと思います。
かくいう私も友達からの情報がないと知りませんでした。
ここではHi Beijing というショーをやってます。
私のツボにどストライクのショーでした(笑)
演技の様子を少しだけご紹介…



ストーリーが中国の雑技を表現するのにぴったりというか世界観がまさにあってて
ストーリー仕立ての雑技ショーとしての完成度はめちゃくちゃ高いです。
ただこちらのショーを旅行代理店が抑えているかどうかは私は分かりません。
結構最近始まったショーだと思うので。

ただどちらの劇場も北京の中心街にありますので
やっていることを知ってさえいれば行きやすいと思います。

パンダマスターを通じて一人でも多くの人が中国や中国雑技に興味をもち
より交流が深まればいいなと願っています。

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中国雑技にとって大切な人

2016-03-05 22:13:05 | Weblog
突然ですが、この人は誰でしょう↓

これで分かったらすごいですけどね(笑)
もちろん私も素でこの写真だけで聞かれたら分かりません。
正解はこの方です

周恩来総理ですね。
周恩来総理と雑技の話はもう書きました。
正直、あれ以上のことは私も知りません。
もっと中国語を勉強して、その上でこちら↓

はい、中国雑技団の本部であり、学校であり、
きっと中には資料室とかがありであろう場所です!
去年の10月末に突撃してみましたが、中に誰でもいいから友達がいて連絡が取れたら
入れるとだけ教えられ、門前払いをくらいました。
いつか入ることが出来て、いろいろ見ることができれば
もっと詳しく分かるかもしれません。
で、そんな周恩来総理が生まれた日なんですね、今日は。
CCTVがやってました。
もうとっくにお亡くなりになられた方に対して送る言葉じゃないですが
祝您生日快乐!
総理が掘られた井戸の水を私は頂いてます。
ありがとうございました。
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アクロバティックファンタジー 輝け パンダマスター 開幕!

2016-03-04 10:06:36 | Weblog
何年ぶりでしょうか、中国雑技団が来日するのは。
昨日からついに中国雑技団『アクロバティックファンタジードラマ 輝け!パンダマスター』がスタートしました!
日本で中国雑技団というと、中国からきた雑技団は全て中国雑技団のような扱いを受けていますが
実際には違います。
中国には国営、私営、鉄道局所属から人民解放軍所属まで大小様々な雑技団が存在します。
人民解放軍所属の雑技団はだいぶ前に文工団という形に再編され、さらに今年の1月に
人民解放軍所属としての立場はなくなってしまいました。
軍縮の煽りでしょうね。
ある意味最高に平和的な軍事力だと思うんですが。
さて、では今回来日するのはどこの雑技団かと言いますと
それはもうその名の通り、本家本元の『中国雑技団』なのです。
中国で正式に中国雑技団という名前を持つ雑技団はここだけです。
では中国雑技団とはそもそもどういう団体なのか、その歴史を軽く私の知る範囲で紹介します。
中国雑技団を語る上で一番欠かせない方が周恩来総理です。
周恩来総理は自ら国家雑技団の設立に関わり、1950年10月に中央文化部は7人のグループを構成します。
そのメンバーには劇作家や演出家、文化交流の指導者などがいたそうです。
設立にあたり、上海、天津、北京、武漢から優秀な雑技の演目と名の知れた芸人を北京に招きテストを行ったそうです。
その中から民族の特徴に富んだ演目を選び新文芸幹部直接指導のもと一ヶ月の強化合宿を経て
新しい最初のグループが結成されます。
これら伝統的な演目は衣装や道具、音楽などを一新させ、中南海の懐仁堂で報告会を兼ねたショーを行い、
毛沢東、対小奇、朱徳などなど国家最高指導者の同意と激励を受け、その場で彼らを正式な団体とし
ソ連やヨーロッパ各国を訪問させることが決まったそうです。
そして周恩来総理はこの団体を中華雑技団と命名し1953年正式に団が創設され
中国雑技団と改称されたそうです。
つまり、中国の歴史上最初の国家雑技団がこの中国雑技団です。
ちなみに今は国家の直接所属ではありません。
なお、雑技という名称もまたこの時に周恩来総理により付けられたものであり
それまでは百戯と呼ばれてたものの一部です。
百戯はもっといろんなものを含んでいるんですが、その中から中国がアクロバティック的なものを
選び新に編成したのが『雑技』という分野であるという認識でいいと思います。

そんな中国で最初に設立された雑技団が来日するのが今回の公演!
これはもう見逃せません。
日本公演は昨日からついにスタート!早速写真もアップされてたので拝借(^◇^)


私は月曜日に有給を取っていて、大阪に見に行ってきます。
日本中をまわるので、是非近くの公演がある時は見に行ってみてください。
『輝け!パンダマスター』HP


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