多聞月記

シルクドゥソレイユのドラリオンをきっかけに中国雑技、サーカス好きになったおっちゃんの月記

グランヌーボーシルク その他もろもろ  そもそもサーカスを超えるとはなんぞや

2019-03-31 18:38:37 | サーカスニュース

30日,31日と2018年度の締めくくりに大阪駅前のグランフロントで開催されたグランヌーボーシルク
メインのサーカスはクロワッサンサーカスとイクラサーカスでしたが
それ以外でもたくさんの体験コーナーやジャグリングイベント,変わったものだとシャボン玉を使った演出など楽しめるようになってました.



実はイクラサーカスをメインに書いた一昨日のブログでも書きましたが
私にはどうも今回のやっている内容はサーカスをやってみようと思わせることがメインのように感じてました.
そもそもやっている演目にこれ!というものもないですし,おぉぉぉっとびっくりするようなものもありません.
おそらくサーカスをいろいろ見てきた人にとってはこれでサーカスを超えたと言われてもな~というものです.
ただ一昨日も書いたように
体験をメインに考えると
「私もやってみたい!私にもできるんじゃないか!」
そう思わせる必要があって,無理無理無理~~~ってのはむしろ逆効果になりかねません.
そんなことを思いながら,ちょっとこのイベントはいったい何がしたかったんだろうと検索していると今回のイベントを
プロデュースされた方のページを見つけました.安田尚央さんという方なのですが
今回のイベントをプロデュースされたその安田尚央さんがこちらでこのように語っておられます.
《グランヌーボーシルクはそのサーカスの福祉面に重点を置き、来場者がサーカスを体験できる仕立てになっています》
こういう意味でのイベントだと思えば,これといった演目があるわけでも,
安田さんの書かれている内容からすると,これをきっかけにこの地でサーカスに触れる機会を増やして
そういう人たちの中からさらに本気でサーカスの世界に飛び出す芸人が生まれ,そういう人が想像もできないような
それこそ目玉となるような演目も見せられるようになればいい.そのための,何年も先の未来への一歩だったと思えば
プロデュースされたイベントの価値が少し理解できるような気がします.
今回のイベントはある意味,サーカスにこれまで触れてこなかった人のためのイベントで
ヌーボーシルクはその上でサーカスをちょっと古いレジャーのように感じて近づこうともしない人の目をこちらに向けるため
うたい文句のようにも思いました.


そうは言うても個人的にはこんなことまでできるんだ!っていう究極的なもの,メインとなれる演目が欲しかったな~なんて思っちゃうんですけどね.

この高~い吹き抜けの天井をもっとフルに活かせられないんかな~とか
例えばこんなんとかね



ただし!!
これだけは書いておきますが
私はしょせんは外野であーだこーだ言ってるだけのおっさんです.
どんな形であれ,どういう内容であれ
実際にイベントを作り上げ,それを事故や大きな問題なく終えることができる方々は
億倍も素晴らしい人たちであるのは間違いないです.
最後になりましたが,大阪でこのようにたくさんの人がサーカスを中心に集まれるきっかけを作ってくださった
皆々様に感謝したいと思います.
ありがとうございました.


そもそもサーカスを超えるとはなんぞや.
それはきっとサーカスという円形のステージで行われるショーが
そのステージという域を超えて観客,そして日常生活までもがサーカスの中に入ってしまう
そういうものを指してたのではないかなと思います.
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グランヌーボーシルク 2日目~ 今日は天気の心配なさそう!

2019-03-31 12:07:23 | サーカスニュース

年度末最後の連休に大阪のグランフロントで開催されているグランヌーボーシルク
2日目の今日もやってきました~
昨日はあいにくのお天気でしたが,今日はばっちりな晴れですね.
外での体験やイクラサーカスも存分に楽しめそうです.
今日は今回のイベントに参加しているもう一つのサーカス団のショーを紹介.
クロワッサンサーカスは神戸のモザイクでも公演を行っていたのと,メンバー単体では北野でもよくやっているので
関西ではお馴染みのサーカスになっている人も多いと思います.

朝一の公演からずら~っと人が集まってます.
演目的にいうと,これ!っていうウリがあるわけじゃないですし,これは見ておこう!ってのがあるわけでもないんですが
綱渡りやトラピスといった演目や雑技やサーカスの基礎にして一番深いといわれる倒立などなど定番を抑えられるのとあと
楽しい雰囲気づくりという点においてはとてもいいサーカスチームだと思います.
生での演奏チームがちゃんといるのも,むしろ昔のサーカスを思い出す人もいるかもしれないですね.
会場がちょうどタリーズやベンツのカフェなどいろんなカフェが集まるゾーンの中心にあることもあって

こんな感じでコーヒーでも頂きながらって楽しみ方ができるのはちょびっと贅沢なサーカスの楽しみ方ができます.
個人的にはこっちサイド

裏側から見られるのがこの会場ならではで面白いんじゃないかな~って思います.
だって別に真正面から最前列なんてどこのイベントでどこの会場でもたいてい早くいって座ってれば見られますからね~(笑)
こちらだと自分のメインの演技を終えてから少し衣装等を整えて再度前に戻っていく様子とか普段はなかなか注目できない視点で
サーカスが見られるので私はこっちサイドをお勧めしたいです.

これからまだまだ
クロワッサンサーカスだと
14:30~
18:00~
イクラサーカスだと
13:00~
15:00~
公演があるので,もう見たよ~って方ももう一度違った角度からみてみてください.
サーカスってね,角度を変えてみるとまた違った楽しさがあったりするんですよ.

あとエアリアル,フラフープ,ジャグリングなどの体験もやってるので是非このチャンスを活かして見るだけでなく
やってみるサーカスも楽しんでみてください.


追記
また雨がパラパラと、、、
しかも風が強い!

そんな中でも13時の公演はやりきってくれました〜
ちょっと早めに始まってる感じがしましたが。

こんな天気ですが
体験も開催してくれてます

興味ある方は是非現地入りしてみてください。
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グランヌーボーシルク にやってきました~

2019-03-30 13:13:42 | サーカスニュース

今日と明日大阪のグランフロントで開催されるこちら
《グランヌーボーシルク》にやってきました~
主な会場はこちら

ベンツのカフェ“DOWNSTAIRS COFFE”やタリーズコーヒーなどカフェが集まる1階のフロアと

そこから外に出た通りの広場の2ヶ所です.
心配された天気も今のところ青空も見えるぐらいにはなっていて,一発目の公演は問題なく行えてました.
一応雨が心配だったのでまずは外のイクラサーカスさんの方から観賞です.

イクラサーカスはご存知の方も多いと思いますが,みんなにもっとサーカスを見るだけでなく体験してもらおうって感じで
立ち上げられたサーカス学校,サーカスジム的な団体です.
なので今回のイベントでも数多くのワークショップを開催していて,その関係もあって
トラピスやエアリアルを設置する高さは低めで,出来ることにも制限がありますが,そんな中でもたくさんのお客さんをひきつけてました.
いわば,こんなん危ないからあかんで~なんて思われたら意味がないわけで
すごい!私もやってみたい!!
そう思ってもらってこそのイクラサーカスの今回のショーのコンセプトじゃないかと思うので
とてもいい感じの雰囲気になってたんじゃないかと感じました.
ショーの雰囲気はこんな感じです.


そんな中でもこういった遊び心あるパフォーマンスもまわりのお客さんの目をひきつけてましたね.

何気な~くやってますがこちらは形体類演目《钻桶》と呼ばれる構成をきちんとすればワンステージ飾れる立派な雑技演目で
私自身は見に行ってませんが,昔静岡の大道芸で中国雑技の女性二人が優勝した時に披露してたんじゃないかと思います.
静岡大道芸の昔の写真で見た気がします.


ちなみにイクラサーカスとは関係ないと思いますが

こういった体験も野外では行われてます.
今のところまだまだ人数には余裕もありそうですし,ちょっと大阪でサーカス体験してみようかな~って方は週末にうめきたでサーカスなんてのも
いいんじゃないでしょうか.

エアリアルティッシュ
ジャグリング
フラフープなどなどいろいろ体験できるみたいですよ~


追記
雨じゃ~~~~~
今外の様子見に行ったら雨だった~
くそ~
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2019年の最初の1冊到着! 

2019-03-29 21:20:32 | 杂技の雑記

定期購読している《杂技与魔术》
その存在はずっと知ってて中国に行くたびに本屋さんを探しその本屋さんでこの雑誌を聞くってのを繰り返した日々
その後,そもそも定期購読でもしないと手に入らないよってアドバイスをもらった日
そして広州の図書館で実物に触れてやっぱりどうしても購読したい!と思って探したら日本でも輸入できると知った日.
そんな感じで取り寄せ開始をして1年以上が経ったのですが,あまりここで扱てませんでした.
もう少し今年は取り上げていけたらな~って思ってます.
2019年の第一冊目もついに私の手元に到着!なぜnこんらに時差がでるのかって思うんですが,しゃあないっす.
今回はこの表紙にもなっている
2019首届中国雑技春晩の様子からいろんな雑技団の海外公演の様子
あといくつかの雑技のショーについても取り上げられてます.
なお裏表紙はこちら

黒竜江省雑技団が昔からやっている氷上の雑技ショー《冰秀》
私自身が直接見たことがないので語りにくいですが,最近はシルクドゥソレイユも同じように氷上サーカスショーを始めたみたいですし,
同じ中国国内でも大連の大連雑技団が実際の氷ではなく疑似氷の上でのスケート靴を履いてのショーを完成させていて
電気を使い過ぎないということで,コストと自然への配慮という点も含めて注目をあつめています.
そういう意味で氷だけどホットなテーマになるかもしれないですね.
噂話レベルだと2020年の東京オリンピックのせいでシルクのツアーショーの間隔が変わるともでてますが
それならシルクドゥソレイユの氷上のショーでも連れてきたらいいのに!なんて思います.
なんせ日本ってフィギュアスケート観賞王国ですからね.
私自身も何度か見に行ったことがありますが,チケットが飛ぶように売れるあたり
フィギュアスケーターとちょいコラボでもさせれば一気に盛り上がるんじゃないかと妄想してます.
なお,シルクの氷のショーが来るなんて話は,うわさですら聞いたことないです(笑)

そんなわかで雑誌も届いたのでちょくちょく取り上げたいと思います.
でも今日はこれだけでした~
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地元神戸でも桜が咲いた~ 私の誕生日に合わせて(笑)

2019-03-28 18:41:25 | 杂技の雑記

今日は有給休暇を取ってまったりと朝の散歩をしていると発見!
今年も桜が咲く季節になりましたね~
まるで私の誕生日を祝うかのように咲いてくれました\(^o^)/
東京や九州では満開も近いようですが,地元神戸ではこれからです.
ここ最近桜の見ごろの期間が短い気がするので,今年はゆっくり長く楽しめるといいな~
そんな桜ですが,中国でも大人気.
特に中国で桜といえば必ず名前が出てくる武漢では既に見ごろを迎えているみたいです.

武漢といえばここでは《Han Show》なわけですが

なんと!
チケットが50%オフのキャンペーンをしてます!!
“昼間に桜を堪能し,夜にHanShowを観賞しよう”
いいですね~
私もせっかくならそういう誕生日を過ごせるように武漢に居たかった~
・・・
・・

うん?
50%オフってよく見たら単純な半額じゃなくて
チケット2枚が1枚の価格で買えるだけの,独り身の私に全然関係ないや~~~ん

こんな私ですが38歳になりました.
ドラリオンを見てた頃はアラサーなんて言われてたのが今やアラフォーです.
そりゃドラリオンのメンバーもどんどん20代中盤に差し掛かっていきますよね~
とはいえ,気持ちは若くこれからもいろんな雑技やサーカスを楽しんでいきます!
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シルクドゥソレイユ 杭州常設シアターでの公演 《X》の音楽を担当する方が発表されました!

2019-03-27 21:40:54 | サーカスニュース

杭州新天地太陽劇場の公式weiboの今日の更新で発表になりました.
8月10日に中国の杭州でスタートする、、、と言われていて一応信じてはいるけど
まあ期待しすぎずに待っている人が多いであろう,公演《Ⅹ 奇幻之境》(奇は実際には糸へんが付きます).
去年の11月に一度発表があって以来,各国の芸人が杭州入りしたとかのニュース以外にはあまり情報が出ていませんでしたが,
音楽を担当する方が公式で発表されました.
杜薇さんという方で映画《我不是潘金莲》で音楽を担当された方のようです.
この映画は《私は潘金莲じゃない》っていう直訳の邦題で大阪アジアン映画祭でも上映された映画なので
どこかのタイミングで地元の元町映画館で公開されたりしないかな~なんて期待しながら,期待しただけで終わってます.
日本人的にはファンビンビンが主演ってとこに注目が集まるのかもしれませんが
個人的にはフォンシャオガン監督の方に目が行って興味がありました.
戦場のレクイエム
狙った恋の落とし方
唐山大地震
など私が見て好きだった映画がずらりとあって,一昨年の年末年始だったかな
河南省に旅行に行った時に公開されて大人気だった映画《劳华》も文工団を描いていてすごいみたい作品なんですが
こちらはまだ日本に来てない気がします.
そんなわかけで個人的には
あのフォンシャオガン監督が一緒に仕事をした作曲家がショーのために音楽を作るというのなら楽しみ!
な~んて少し思ってたりします.
あまり興味がない人がほとんどだと思いますが
一応,映画の予告でも貼っておきます.
貼ってるのは予告ですが,この映画のタイトルをコピペしてyoutubeで検索すれば普通に見られますので
興味がある方がおられたらどうぞ.


冯小刚新片《我不是潘金莲》首曝预告
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中国雑技団 九級浪チーム無事に帰国!

2019-03-26 20:33:02 | 杂技の雑記
ヨーロッパのサーカスを巡り,モンテカルロサーカスフェスティバルそして
ヨーロッパ最大のサーカスとも言われ,100周年を迎えたクローネサーカスの公演に出演していた
中国雑技団の新しい形でのチャイニーズポール演目《九級浪》のチームが3月中旬についに帰国し約半年の遠征を終えたみたいです.
中国に帰っての乾杯の様子がweiboにアップされてました.

真ん中の女性が副団長で中国を代表する雑技演者でもあった孙力力先生,そして白い髭を蓄えたご老体が王建民先生で中国雑技団で
大道具,小道具の設計などを担当するチームのトップの方です.
今回の九級浪の演技で用いるチャイニーズポールは演技そのものだけでなく,その道具からまったく新しいものだったため
演技だけでなく道具を作るところから試行錯誤が始まったと聞いています.
構想から完成まで3年の歳月を経て一昨年に完成した演目です.
この九級浪は,もともとチャイニーズポールという中国で行われていた演目が海外の演者の手にも渡り
そこで新しい技が生み出され,それを逆輸入しそれを組み込みさらにプッシュアップしたという点において
これまでのチャイニーズポールを一段階成長させた演目になっていると思います.

このように動くポールからポールへのジャンプでは従来のように垂直方向に立つポール間のジャンプよりもより迫力を増したものになり
ポールと地面の間の角度が鋭角になるタイミングを利用し,ポールの上を歩き初め,それと同時にポールが再び地面から垂直に戻ることで
チャイニーズポールの中で壁を駆け上がり,中国雑らしいアクロバティックな身体能力をフルに活かした飛翔を見せることが可能になったり
また


ここ数年流行していたチャイニーズポールで人の上に人が乗る技も
他の中国雑技のバランス系の演技でよくみられる動作を加えることでさらに美しくプッシュアップした形で出来上がりました.
おそらく何年か後にチャイニーズポールという一つの演目の歴史を語るような人が現れたとすると
その中で大きく語られることになるであろう演目です.
それら演目を見られたヨーロッパの人たちがうらやましくてしゃあないのでした.
私自身も動画だけでなく,珠海のサーカス劇場ですでに見ているんですけどね.
ただまた見たい!って本気で思える演目の一つです.

九級浪が今後どのような形でどこで演じられるのかは分かりませんが
まずは長期の遠征そしてそこまでの3年を超える準備,本当にお疲れさまでした.なによりも素晴らしい演目をこの世界に誕生させてくれて
ありがとうございました!
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グランヌーヴォシルク 今週末3月30日31日に大阪で開催!

2019-03-25 20:51:09 | サーカスニュース

木下大サーカスの大阪公演が終了して間もないですが
またまた大阪でサーカスのイベントが開催されます!
その名もグランヌーヴォシルク
New Circusでええやんとか思ったりもするんですが
なぜか最近はこのシルクという言葉を使いたがる人が多い気がします.
シルクドゥソレイユの影響なのかヌーヴォシルクという言葉へのリスペクトなのかは分かりませんが.
・既存のサーカスでは決して味わうことのない
こういう表現もぶっちゃけ喧嘩売ってんのかなって思わなくもないんですが
ただですね.
幸か不幸かサーカスっていうレジャーの勢いは残念ながら内内でそんな話をしてる余裕があるほど
メジャーなもんにはまだまだ成れてないんですよね~
なのでとりあえずあまりそういうのを聞き流すようにしてます.
それになにはともあれですね,サーカスというものに興味を持ってもらえるイベントが街の中心で行われるのは
すごく嬉しいことでもあるんです.
そういう意味で私はすごく楽しみにしてます.
今週末は幸い両日ともに予定が特にないので今のところ両日程とも参上する予定です.
サーカスだと
地元大阪でアクロバットやジャグリングなどを教えている,サーカスジムとでもいいましょうか
サーカススクールのいくらサーカスさんと
あとつい最近だと神戸でも公演を行ったクロワッサンサーカスが一日3公演ずつやってくれます.
しかも両方とも無料で見ることができるので,気軽にサーカス芸に目で触れることができる機会を
満喫してもらえたらなって思います.

綱渡り体験,エアリアル体験などもあるみたいなので小さなお子さんから大人までサーカス体験も楽しめるんじゃないでしょうか.
詳しいスケジュール等はこちらからご確認ください.

サーカスを中心に人であふれかえるといいな~
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雑技報告劇《心烧・眷恋》

2019-03-24 16:53:44 | 杂技の雑記
心烧(xin shao):心が燃え
眷恋(juan lian):思い慕う.懐かしく思う.
ショーのタイトルはもっと分かりやすく簡単なのにしてもらえたらありがたい(-_-;)
今回の記事もかなり古い内容で2月18日から20日にかけて行われた公演です.
何晓彬さんという中国の若手芸術家で北京雑技協会理事,北京舞踏協会理事,中国の国家一級演出家などなどの肩書を持ち
中国雑技団で芸術総監督を務めたこともある方による雑技のショーです.
何晓彬さんの創作チームが中心となって現代の雑技を知ってもらうためのショーとして作られたみたいですが,
個人的にヌーヴォシルクじゃないですが,芸術や現代とか新しいとかいう言葉を使うと
たいてい演技の内容そのものはしょうもなくなりがちなのが最近はすごく気になってます.
これは世界的な流れなんだとも思うんですが,明らかに
これは!!という演目と出会えなくなってる気がします.むしろ昔の写真の方に感動させられたりすることも.
一人のファン,観客として無謀にまで命を捨ててくれなんてことは全く思いませんが
結構複雑な思いで見ることが多いです.
もちろんお前ができるのかって言われたらできませんけど
そういうレベルで語りだしたら終わりだと思うので.
演出もいいし,見せ方の工夫もいいし,衣装にこだわるのもいいし,何かを表現するのもいいんだけど
ただそこに人知を超えたような雑技やサーカスでしかできないありえない動きやパフォーマンスがないとな~
なんて思うのです.
と,こんなことを書いてはいますが,やはりこういう公演を聞くとみたいな~ってなるんですけどね(笑)
ではでは公演の様子の写真をご覧ください


写真だけではこの技のクライマックスかどうかが分からないのでなんとも言えないですが
この写真だけならちょい寂しいですね.


なお公演後には協会のお偉いさんなども来られてて総括が行われたみたいですが
高い評価を得たとのことです.
何はともあれ
雑技というツールで表現できる可能性を追求するようなチャレンジはきっと雑技の表現力の幅を広げてくれると信じたいです.
参加された皆様,お疲れさまでした.そしてありがとうございました.
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応募資格はないのですが,雑技団の学生募集要項を見てみる

2019-03-23 20:17:11 | 杂技の雑記

ドラリオンのリウジエが育った雑技団でもある四川省の自贡市杂技团が雑技を学ぶ生徒を募集してるので
ちょこっと内容を見てみたいと思います.
残念ながら今回は募集年齢と住んでいる場所に制限があるため,これを読まれている方はそもそも応募できないのですが
中国の親が子供に雑技を学ばそうと思ったときにだいたいいくらぐらい払うのかな~ってのに
興味がある人もいると思うので取り上げてみました.

まずこの雑技団ですが成立が1954年ということで雑技団の中では比較的歴史が長い部類に入る雑技団です.
2012年以降は有限会社という形になっていますが,これまでの60年を超える歴史の中で国内外を問わず様々な
大会での実績があり,最近話題にもなったスペインの国際サーカスフェスティバルでのその大会での唯一の金賞を受賞したこともある雑技団です.
ではそんな雑技団で子供を学ばそうと思うといくらぐらいいるのか.
既に写真に書いてありますが
小学生で5年間の訓練で年間4000元
これが雑技芸人を目指そうとするコースになります.
四川省の自貢市がどの程度の位置づけの都市なのかは分かりませんが,私が11月に行った大連で見たリクルートチラシだと
だいたい月給ぐらいでした.なので大雑把な感覚で言うと日本人にとっては20万~30万といったところでしょうか.
雑技団の学校に住みこんでのトレーニングになると思うのでその中での生活費等がどう扱われるのかで
大きく変わりそうですが,月平均2万前後の習い事でプロが目指せるのは,現役の子供を持つご両親だとどう感じますかね.
某サイトによると
例えば日能研で4科目コースで
4年生約45万,5年生約65万,6年生約108万なんて紹介があったので、、、ありっちゃありなんでしょうかね.
あと今回の募集で目をひいたのが,もう一つのコースの方です.
こちらでは雑技芸人を目指すというのではなく雑技を通じて身体能力を鍛えたり,アーテイストとしての基本を身につけたりと
例えるならフィギュアスケートを習う学生がバレエも学ぶ,ダンスも学ぶといったそういった感じのサブ的位置づけで雑技を学ぶコースで
こちらは一期600元,だいたい1万円ぐらいですね.この1期がどのぐらいの期間をさすのかは分かりませんが
1万円ぐらいで雑技を気軽に学べるみたいです.日本人の感覚にすると3万~5万といったところでしょうか.
実はこういうコースは珍しくのかな~と思ったのが大連市雑技団に行った時でした.
行ったときは残念ながら雑技団の練習はやってなかったのですが,まさに地元の子供たちが親に連れられてやってきて
練習をしている感じでした.みた感じバレエのような感じでした.
雑技団も単なる雑技芸術を作り,磨き上げ,伝承するだけでなく,こういった形でのビジネスをしてお金を稼いでいかないと
いけない時代なんだな~なんてのを実感してました.
どうあれ,地元の人が雑技団と触れ合う関係はとてもいいと思います.


ちなみに
専門の試験があって,その結果によってはディスカウントされるみたいです.
雑技団も今の時代,いい人材を発掘するのは大変なんでしょうね.

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