田舎で暮らしてます。 (My country life!)

都会の喧騒を離れ、北関東の田舎で可愛いペット達と暮らし始めた中年夫婦の日記です。

受験シーズン到来

2011-01-23 23:37:42 | 日記
かのイチロー選手はオフシーズンで自主トレだろうか。我が家のイチローはセンター試験を終えてやっとエンジンフル回転といったところである。大寒波襲来により各地で大雪に見舞われ受験生とその親たちは大変な思いをしたようである。我が家の受験生はセンター試験の2日前に東京に住む祖母のマンションに転がり込んだとは言っても、世帯主は入院中で部屋だけをホテル代わりに使わせて戴いたに過ぎないのだが。同じマンションの6階に叔母夫婦がすんでいるのだが、彼らに甘えることもなく東京に滞在中の食事はコンビニ弁当で間に合わせていたようだ。食事に誘われたが丁寧にお断りしたと後で報告を受けた。コンビニ弁当では脳の栄養も行きとどかないのではと余計な心配をしたが今更どうしたものか。息子はセンター試験の終了した翌日に祖母を病院に見舞いに行き、その足で夜遅くなって帰宅した。その祖母も先週ようやく退院したと妻から聞いた。再入院であれほど辛い思いをしたのだから今後は食事にも十分注意するだろうとは思うが、油断大敵である。83歳にもなって未だに食欲だけは全く衰えをみせない老婆である。年をとるとお肉を食べたくなると聞くが、これも人それぞれであるようだ。草食系の男子が増える一方だが、義母は肉食老婆である。こう書いてしまうと、なんとなく山姥を思い出してしまう。山と老婆で思い出されるのが一昔前に話題になった姥捨て山の映画である。日本が貧しい時代に、ある地方で口減らしと称して老人を山に放置していたという話である。実の親を山奥に捨てるという残酷な話ではあるが、それから数十年も経った日本で同様な事態が起こっており老人の孤独死として社会問題化している。残った家族が限られた食糧で生き延びる為に泣く泣く親を山奥に捨て去る時代には、それでも親子の情というものが存在していた。大都会の片隅で家族から見捨てられ、誰にも知られることなく一人でこの世を去りゆく老人は姥捨て山で飢え死にする者たちよりも寂しい人生の最後となる。姥捨て山の老人たちは自分たちが犠牲になることで息子が、その孫たちが生き延びることができると信じている。少なくとも映画でみせられた老婆は自分を憐れんだり悲しんだりはしていなかった。毅然としたその態度はのこされた家族への愛情で光り輝いていた。そんな家族のきずなや愛情が、物質的な貧しさの中に溢れていた。ところが誰もが食べることには困らなくなった現代社会では何かがおかしくなってしまっている。家族のきずなが失われ壊れてゆくなかで、愛情のはけ口をペットにもとめる人々も少なくない。