前回のフリーバードその2から6フライト程しました。
何か全体的に遅いです!! もう少し速いかと・・・・ 早く次のサプライズ組もかなって思うくらい。
100m程上げてダイブしても、何となくイメージより遅い感じがしてちょっと不満が出てきました。
とは言っても、実際のデーターを測定しなければ話になりませんよね。
そんな訳でとりあえず測ってみました。 モーターONで100m程上げてダイブしそこをスピードガンで測定しました。
結果は、最高値で148km/hでした。 まだ飛ばし方と各部の修正&調整を行なえば、もう少し記録が延ばせるかもかもしれませんが期待は・・薄いです。
そこで今回、久しぶりの解析ソフトXflr5で掘り下げてみます。
まずベースの翼型ですが、このキットの箱、取説、何処を見ても翼型らしき表示がありません。とりあえずwebでFree Bird air foilで検索してみます。 見付けたのはMH32(翼厚不明)だけでしたので、コレを信用します。
早速、唯一実測出来たスピードからレイノルズ数を出し、MH32 8.7% で解析してみます。
うん~ 悪くないような と言うか これ一つ見ても比べる物のがないと比較できませんって感じです。
それならって感じで、オイラ好みのF5Bの翼型HD46 7.0% で比較です。
比較結果は、やはり性格が大分違いました。 まず一番美味しいところ、ダイブ時の迎い角マイナス1度辺りからプラス1度くらいの所の抗力数値が20%くらい違う感じです。
速いF5Bとの違いがよく解り少し納得が出来ましたが、さらに発見がありました。
これまでMH32 8.7% で解析してましたが、機体の翼上面を翌々見るとなんか丸っこい感じで、コレ翼厚8.7% か? て感じで測ってみました。 結果は・・・10%でした (゜∀゜ノノ゛☆ オワタ!! スタントできるぞーーーーーー!
何とか気を取り戻して、高速向きでないのはガッカリしましたが、翼型は性格なので失った物が有れば得る物も出てくるのでここは一先ず納得です。
解析結果です。
約150km/hくらいの MH32 10% (赤線) HD46 7.0% (緑線) の比較ポーラカーブ (画像は画像コピペで拡大します。)
約150km/hと低速40km/hの MH32 8.7% と MH32 10% の比較ポーラカーブ (画像は画像コピペで拡大します。)
テキストデーターです。 約150km/h時
FLR5 v6.04 Beta
Calculated polar for: MH 32 10.0%
1 1 Reynolds number fixed Mach number fixed
xtrf = 1.000 (top) 1.000 (bottom)
Mach = 0.000 Re = 0.400 e 6 Ncrit = 9.000
alpha CL CD CDp CM Top Xtr Bot Xtr Cpmin Chinge XCp
------- -------- --------- --------- -------- ------- ------- -------- --------- ---------
-2.000 0.0677 0.00745 0.00275 -0.0626 0.8732 0.5691 -0.7534 0.0000 1.1812
-1.000 0.1660 0.00664 0.00252 -0.0584 0.8385 0.8009 -0.4491 0.0000 0.6025
0.000 0.2773 0.00634 0.00226 -0.0563 0.7929 0.9514 -0.5496 0.0000 0.4519
1.000 0.4321 0.00637 0.00195 -0.0650 0.7322 1.0000 -0.6982 0.0000 0.3986
2.000 0.5274 0.00675 0.00195 -0.0616 0.6529 1.0000 -0.8398 0.0000 0.3642
3.000 0.6257 0.00736 0.00225 -0.0588 0.5709 1.0000 -1.0179 0.0000 0.3406
4.000 0.7249 0.00818 0.00278 -0.0564 0.4835 1.0000 -1.2514 0.0000 0.3236
5.000 0.8231 0.00924 0.00356 -0.0541 0.3866 1.0000 -1.5567 0.0000 0.3106
6.000 0.9195 0.01059 0.00459 -0.0518 0.2888 1.0000 -2.1465 0.0000 0.3002
7.000 1.0124 0.01230 0.00598 -0.0492 0.1960 1.0000 -3.3297 0.0000 0.2913
8.000 1.0995 0.01452 0.00797 -0.0459 0.1125 1.0000 -4.6366 0.0000 0.2834
XFLR5 v6.04 Beta
Calculated polar for: HD46 - Copyright (c) 1997 Hannes Delago
1 1 Reynolds number fixed Mach number fixed
xtrf = 1.000 (top) 1.000 (bottom)
Mach = 0.000 Re = 0.400 e 6 Ncrit = 9.000
alpha CL CD CDp CM Top Xtr Bot Xtr Cpmin Chinge XCp
------- -------- --------- --------- -------- ------- ------- -------- --------- ---------
-2.000 -0.1238 0.00773 0.00248 -0.0217 0.9820 0.3907 -1.5850 0.0000 0.0719
-1.000 0.0411 0.00596 0.00245 -0.0318 0.9685 0.9806 -0.5160 0.0000 1.0261
0.000 0.2202 0.00559 0.00185 -0.0457 0.9285 1.0000 -0.4172 0.0000 0.4571
1.000 0.3243 0.00562 0.00148 -0.0430 0.8135 1.0000 -0.5585 0.0000 0.3813
2.000 0.4156 0.00620 0.00151 -0.0380 0.6765 1.0000 -0.7537 0.0000 0.3396
3.000 0.5078 0.00711 0.00188 -0.0336 0.5230 1.0000 -1.1239 0.0000 0.3139
4.000 0.6005 0.00833 0.00252 -0.0299 0.3585 1.0000 -1.8008 0.0000 0.2968
5.000 0.6920 0.01013 0.00365 -0.0266 0.1705 1.0000 -2.8190 0.0000 0.2846
6.000 0.7795 0.01312 0.00603 -0.0226 0.0274 1.0000 -3.8668 0.0000 0.2744
7.000 0.8611 0.01748 0.01080 -0.0173 0.0143 1.0000 -4.6245 0.0000 0.2645
8.000 0.9387 0.02496 0.01919 -0.0113 0.0127 1.0000 -5.0154 0.0000 0.2556
機体総重量 約1kg 翼面積19d㎡ 翼弦平均130mm として、そこから CL位置を決め その値のCD値を比較すると HD46とMH32では差が出ました。
テキストデーターにするとMH32のマイナス2度辺りで揚力が合い、その時の抗力係数をグラムに算出すると翼のみで約160gで HD46の方がマイナス1度辺りから0°の辺で119gでした。 仮に翼をHD46に交換すると主翼の抗力のみで25%減になる感じです。
結論として、スピードはマニア向きではないですが、失速特性はまあまあで低速ではいい感じの様に思えます。逆に元々この機体はスロープ用と考えてみると下から風を受けやすい条件下ではかなり向いてるのかな?(スロープ知らないし) もしかしたら狙った可能性有りですね。