前回の続きです。
9番パネルASSYインストルメントドラバーと7番バイザーメーターインナー(上側ビス2本下側びす4本?)を外すと、いよいよコンビネーションメーターです。
コンビネーションメーターの取り付けは、上側ビス2本下側ビス2本で止まっています。 左右のコネクターを外し、手前に引き出しハンドルの裏側で上手くメーターを回転させながら横にスライドさせると外せます。 ハンドルまで外せばもっと楽なんですが、僕は外す事が出来たので外しませんでした。コラムカバーの上に傷を付けないように布など敷いて置くと作業もし易いですね。
こんな感じで、コンビネーションメーターは外せますので 修理とかT3さんなどへ送る時は、この様な手順で良いですね。 組み立ては逆の手順で。注意点は、パネル側のパイロット球が緩みやすいのでちゃんと定位置まで回っているかの確認を忘れない様に・・・
次に今回のテーマ、メーターパネルの浮き修理でが、ここは無意味に他の物は触らない方が良いです。 それは、後で書きますが古い車特有のリスクが在るからです。モニター故障などは迷う事無くT3さんなど経験値のあるお店に任せましょう。(メーター内部も奇麗に掃除してくれますしね^^)
修理に移ります。 まずメーターを外しますがコンビネーション本体の上側の繋ぎスティーを外し表側の下4本のビスを外すと、表レンズが外れます。 続いてメーター取り付けビスを外せば メーター個体が外れます。裏の白いカバーは外さなくても良いです。
再びメーターパネルの浮き写真
メーターパネルの浮き修理は、パネル自体熱可塑性樹脂で出来ていますからヒートガンなどで温め、平たい板で挟み、元の状態に戻します。いえ戻しました・・w 少し温めては板で挟むの作業を繰り返します。(修正後単体写真撮り忘れました涙)
メーターパネルの浮き(反りは)熱によるものと思います。前オーナーさんががどのような保管状態だったか分かりませんが左側の純正タコメーターの方は正常な状態なので、このパネルの場合は開発メーカーさんの素材選択ミスかな。
しかも何で、320Kmスケールなんでしょう?同じメーカーのECUはめっちゃ調子いいのにね。 前オーナーさん、何か夢見てたんだろうかATなのに・・^^ 何時か純正メーターに替えないとね。
突然ですが、作業事故ですw
で、今回はネタがもう一つ在ります。w
上の文章の中で、余分な所はいじらない方が良いと書きました。 がドジな私はその実例を作ってしまいました。w
メーターを外す時、白い裏ブタは外さなくて良いと書いた訳もこの経験値からです。アホ私は、取りあえずメーター辺りのネジを外せばよいのかと白いカバーも外し基盤のネジも外してしまいました。メーターだけでいい所を余分なものまで外した為、事件が起きました。
文字盤の浮きも修正が終わり組み立て作業に入りました。今回は精製水とレンズクリーナーも用意して^^ 奇麗に掃除もします。
ですが、途中燃料&電圧ゲージを取り付ける時になんかネジ5本の内1本が何故か空回りしてネジが締まりません。 この部分は電極も兼ねていますから、これはかなり危険な状態かなと思いまがらもそのまま組み立てました。 組み上がり、イグニッション電源入れて様子を診ます。 ・・・ 燃料ゲージが満タン状態・・ああ・・やはり壊した・・・
仕方ないので、ネットで部品を検索しました。 何と中古で一個ヒットしました。どうも中古パーツを扱っているお店みたいで、動作確認はしていませんと書いてありましたが、4千円台だったので 何か足しになるかなくらいのおもいで購入しました。 送られて来るまで、あれこれ触ってみたのですがどうも全開(針が上がり切った)状態にか動きません。
コンビネェーションの回路図です。
フェールメーターの電極は3本在ります。そこで壊したフェールメーターを観ても2極までしか確認出来ません。 何も繋がれていない電極ポイのも一つ在ります。これが怪しいなとも思いました。
こんな状態です。(写真は中古の物) よく観るとコイルが0°90°反転して巻かれています。 そこでテスターを当てて測ってみます。固定抵抗とかコイルとか計測したのですが、2種類のコイルの測定がよく分かりません。 (後に成って分かる事ですが、測定する電極の数が足りないんですから当た前ですよね)
数日の後、頼んでおいた中古のメーターが送らて来ました。速攻で見比べてみると、予想通り断線していることが判明しました。 やはり空回りした埋め込みナット兼電極にコイルがハンダ付けしてあります。 コイルの銅線は測ると0.1mmしかありません。 これは治らないな・・ と思いつつも、よく観察してみると、何と切れているコイルの銅線が5mm程出ているのを発見。どう見ても巻き始め側で奥から伸びています。 けど5mmあれば電極に繋げられて治るかもとおもい、他の所から持ってきた2mmリード線を解いて足りない距離をハンダ付けで繋げました。 早速テストです。 結果、成功でした。上がり切っていた針は下がり始め2コイルとも利いてる感じです。
ここで、問題が発生しました。 実は壊したメーターは色々いじくって 針も抜いてみたりしていたので、針の位相が分からなくなってしまいました。
仕方ないので、中古の方で、現在の針の位置を確かめ(動いてよかったw)そこの位置に刺し直し合わせました。 念のためテスターも出していたので断線していたコイルの計測もしてみました。即断で手に入れた中古メーターですが比較が出来ます。
測定してみると、保々同じ数値です。 もうこれで良しって事で空回りしたメーターの埋め込みナット兼電極を瞬間接着剤で固定して車に取り付けました。
結局中古で買ったメーターはスペアパーツで取って置く事にしました。
フェールメーターの回路メモりました。下手ですけどw
計測数値は大体こんな感じで、Bのコイルが断線していました。燃料計の仕組み的には、タンク側のユニットを確認しないと断言は出来ないけど、①から②へ電流が流れ 針はFの方で停止します。 続いて③は燃料タンクのユニットへ繋がれていてユニットの次はグランド(アース)です。なので、満タンの状態では③に導通は微小又は無く、燃料が減ってくると③に導通が徐々に出て来ます。 導通したコイルは磁気を発生して磁界変化(磁極?)で針を下げます。 つまりメーターのEの位置は電流が全開に流れている状態が想像されます。 この時、別系統の残量警告ランプも電流が流れ点灯します。また、電圧計と並列に接続されているので、この事も覚えておくと何かの情報に成るかも知れませんね。
Aのコイル54Ωは、62Ω抵抗と並列されているので測れず算出です。間違っていたら、ごめんなさい。 Bコイルは、今さっき測ったら122Ωでした。若干計測にムラが在りますね。前は夏だったから温度かな・・
記、この故障から暫くして、もしかしたら他にも例が在るのかなとおもい検索してみた所、やはりヒットしますね。コイル切れトラブル(だから触るなとあれほど・・w)古い車だから色々ありますね。
それから、前から不思議だった燃料タンクの中の燃料ゲージって電極がガソリンに浸かってるんですよね。大丈夫かな~って けど、こんなに抵抗が入っていれば電流はかなり小さい物だし、現実、事故例は聞いた事ないですもんね。
10/17 先程、久しぶりにT3さんのパーツカタログを見てたら、新品のフェールメーター在るみたいw 欠品とばかり思ってた・・ 探してみるもんですね。