デッサンが楽しい♪ ~紙と木炭と時々色で遊ぶ ~ 神戸

描く技術より、目を鍛え本質を見極めたい
デッサンの会で描いたデッサン、カリキュラムの他
展覧会やお店をボチボチ紹介

田中一村展

2010-09-15 | 作品紹介・展覧会情報

先日、新聞に田中一村画伯の記事が出ていたので

田中一村伝「アダンの画帖」からの内容も交えてご紹介します。

「奄美の画家」として有名なので、奄美出身かと思っている方も多いかも知れません。

私も以前はそう思っていました。

生まれは栃木、奄美に行くまでは、東京、千葉と関東方面に住んでいたみたいです。

お父さんは天才肌の仏像彫刻家、

お母さんは教育熱心で、子供の教育の為に東京に移り住みます。

若き日の一村さんはその影響でとっても優秀。

東京美術学校(現在の東京芸大)に入学していますが、

自身の結核とお父さんの病気で3ヶ月で退学。

(東山魁夷と同期になるそうです)その絵の才能を皆惜しんだといいます。

絵だけじゃなく彫刻にも才能があり、

「アルバイト」で彫った小物や木魚は専門の職人を凌ぐ出来。

50歳から19年間過ごした奄美で、紬工場で数年働き、生活費を貯めたら

数年絵だけに没頭するという、金銭的にはかなり苦しい暮らしぶり。

絵は売るためではなく、納得できる絵を描きたいからという。

「貧乏でないといい絵は描けません」といい続けた生涯独身の一村さん。

ストイック過ぎます(@_@;)

数年前に大丸神戸店で一村さんの絵を見て以来

こんな凄い画家が、無名のまま生涯を閉じたなんて・・・。

もう少しお金があって長生きをしていたら、もっとたくさんの傑作が・・・と

残念に思う人は多いと思います。

子供の頃の南画も見ましたが、やっぱり天才です。

代表作に大きな絵が何点か残っていますが、それはそれはスゴイです。

この絵だったら別に100号ぢゃなくって、30号ぐらいでいいんぢゃないのぉ~?

って思う絵がありますが、一村さんの絵は違います。

その密度、濃厚さに圧倒されます。

もしも、もしもです、

お近くに行かれる事があったらお薦めの展覧会です。

新資料を含む約250点を展示(おぉ~スゴイ)

★9月26日まで 千葉市美術館にて

神戸周辺の方々・・・なにぃ~千葉かい(-_-メ)と怒らないでね。

★NHK教育「日曜美術館」で19日午後8時から田中一村特集の再放送があります。

*:.。. .。.:*・゜゜*・゜゜・*要録画ですヾ(^-^;)

新聞によると絵を見た人は、熱狂的なファンと強い抵抗感を持つ人と2分されるそうです。

さて皆さんはどうでしょうか・・・(*^-')ノ


2010年10月~12月のカリキュラム-石膏・普段着・民族衣装-

2010-09-15 | カリキュラム

2010年後期のカリキュラムです。

●10月13日・27日

石膏デッサン

 完成しなくても良いので進め方を重視してください。

 静物デッサンを希望する人は、モチーフ(自由)を持参すること。

●11月10日

コスチューム(普段着)

 前半:クロッキー(ムービングと固定)

 後半:固定ポーズ

 後半の固定ポーズの続きを次回、次々回で描きます。

●11月24日・12月8日

コスチューム(普段着)

 前回の固定ポーズの続き。

●12月22日

民族衣装:沖縄

 沖縄の着物の装束です。

 水彩やパステルで色彩を楽しみましょう。