デッサンが楽しい♪ ~紙と木炭と時々色で遊ぶ ~ 神戸

描く技術より、目を鍛え本質を見極めたい
デッサンの会で描いたデッサン、カリキュラムの他
展覧会やお店をボチボチ紹介

9月のデッサン・横たわる裸婦②

2010-09-26 | 今月のデッサン・課題

前回の続きの寝ポーズです。

全体にどうもよく掴み切れないまま終ってしまった前回、

そんな時は急がず、よく見る事に重点を置いた方が良い様に思います。

先生から上半身、特に肘と床に置かれた手が違うと指摘されました。

顔から首にかけては形ができているので

頭部を基準に肩から肘、手をよく見てみましょうとアドバイス頂いた。

自分でも何だか違うと思っていたのですが

どこがどう違うのか、わからないまま別のところをいじってみる。

測り棒で水平をよく見て、伸ばした足の角度を修正、

改めて気になる部分へ。

腕と胸の線で囲まれた三角形が形を取る時の参考になります。

微妙な斜めの線はなかなか正確に描けませんが

このように囲まれた形になると案外見やすく形が取りやすい。

どう見てもその三角形が実際と違います、そこで、

1ポーズ終って、首から下辺りをウエスで払って消しました。

今ある線を残していると、どうしても辻褄合わせをしてしまいます。

それではいけないので邪魔をしている部分をバッサリ消してみたわけです。

消すといっても元の木炭がそれなりに残っているので

その中の必要な線はまた復活させます。

測り棒で慎重に位置や角度を確認する、、、

胸の角度や手の位置がほんの少しずれている様なので

その部分を修正、手の表情もよく見て。

部分に拘っていると全体が見えなくなるので、

一旦、近くに寄った目を離して全体を見てみる。

そんな繰り返しで描いています。

100922_115401

前回の時より肌の感じも出ました。

肘を置いている感じも出たと思います。

脚は、時間をかけてない割には違和感なく。

ちょっと指が画面から切れてしまったけど・・・

どの位置からもいいポーズですが、今回は大変難しかった。

私だけじゃなくそのような声がチラホラ。

モデルさんも首の後ろに負担がかかるので大変だったと思います。

でも、今回のデッサンは良かったですね~と

EさんとWさんに褒めてもらったので、苦労した甲斐がありました。

人物デッサンは、毎回課題が見つかり、終わりがないです。

最近、Webで「安井曾太郎」のデッサンを見て密かに目標にしています。

って、書いたら密かじゃないやん(^_^;)

しかし、道のりは遠いなぁ~

***

東京芸大愛知芸大のホームページに資料がありました。

私が以前見つけた男性の後姿のデッサンはその中にありませんが

どれも素晴らしいデッサンです。

「安井曾太郎」の名前は知っていましたが

最近までそのデッサンの素晴らしさを知りませんでした。


金曜会水彩画展・ベル・クレール展・日本の自然を描く展

2010-09-23 | 作品紹介・展覧会情報

今月末からデッサンの会の方が出品されている作品展がありますのでご案内します。

●第29回金曜会水彩画作品展

 2010年9月24日(金)~29日(水)

 AM10:00~PM7:00(最終日PM5:00まで)

 三宮 サンパル市民ギャラリー

 神戸市中央区雲井通5丁目3-1

 電話078-231-1199

●第2回ベル・クレール会 洋画作品展

 2010年 9月28日(火)~10月3日(日)

 AM10:00~PM6:00 (初日はPM1:00から、最終日はPM16:00まで)

 原田の森ギャラリー 本館1階B (兵庫県立美術館王子分館)

 神戸市灘区原田通3-8-30

 電話078-801-11951

 ***案内葉書より

 ベル・クレール会は県立美術館王子分室、原田の森ギャラリーの洋画教室

 (講師:安田祐治)にて油彩・ペン画淡彩を学び描いているグループの会です。

 昨年春には初めての作品展を三宮で開催いたしました。

 この度、原田の森ギャラリーで第2回の作品展を開催いたします。

 ●日本の自然を描く展

 2010年9月29日(水)~10月3日(日)

 AM10:00~PM6:00 会期中無休

 原田の森ギャラリー  *入場料500円要ります

***

今朝、台風のような暴風雨でした。

今日はゴミの日、玄関のドアを開けてびっくり(@_@;)

目の前のゴミステーションに行くのも躊躇するぐらいの風雨、

3歩でびしょ濡れになりそうな勢いで降ってました。

玄関でその暴風雨を呆然と見ていたら、旦那が代わりに濡れてくれました

どーもお疲れ様<(_ _;)>

その雨が去った後は、待ちかねた秋がやって来たようです、

暑さがやっと一段落しました。

今年の夏は殺人的な暑さでした、ゆっくり秋を楽しみたいものです。

展覧会の頃は丁度いい気候になりそう、

私も出かけてみようと思います。。。たぶんねヾ(^-^;)


デッサンの会★入会者募集中★

2010-09-21 | デッサンの会よりお知らせ他

9月も後半、来月から今年度後期になります。

入会者募集&ビジター参加の案内葉書が昨日届きました。

今回も「ネットでいんさーつ♪」のプリントパックに注文しました。

両面刷りで1枚当たり7円はやっぱり安い、しかも早くて、キレイ~~♪

まだ全部をチェックしていませんが、予備で入っている葉書を見る限り

印刷ミスもなさそう。

以前、グループ展の案内葉書で利用した事がある九州本社のP社は酷かった。

データを送っても受け取りの連絡ナシ、

4回頼んで2回、1度は全ての葉書に傷アリ(この時は刷り直し)

2度目は完成品数の5%に汚れが付いていた、

しかもこちらから汚れが付いたその葉書を送っても

何の連絡もなく、印刷のやし直しどころかお詫びの一言もナシ。

なので、もう頼みません。

そんな会社もあるので「安い」と心配なのですが、

印刷の工程が進む度にメールが入るし、

データを送ってから(こちらにデータミスがなければね)1週間で発送してくれる。

価格を気にしなければもっと短い日数で印刷してくれる。

自宅のプリンターで印刷するより安いし、

オフセット印刷なのでインクジェットのように水に濡れても滲んだりしません。

***

後は、印刷データをちゃっちゃと作れるようになれば・・・

以前と同じ事をするだけなのにキレイさっぱり忘れて・・・(^_^;)

データの圧縮の方法すら忘れ・・・(@_@;)

ノートパソコンでデータを作りつつ、デスクトップパソで作り方を読みつつ・・・

あぁ~普段頭を使ってませんから~ヾ(^-^;)

ここで歳のせいにしないところに往生際の悪さが出てたりします。

ひとまず、明日のデッサン講座に間に合ったので、代表さんに渡せます。

めでたし、めでたしー(^_^)v


田中一村展

2010-09-15 | 作品紹介・展覧会情報

先日、新聞に田中一村画伯の記事が出ていたので

田中一村伝「アダンの画帖」からの内容も交えてご紹介します。

「奄美の画家」として有名なので、奄美出身かと思っている方も多いかも知れません。

私も以前はそう思っていました。

生まれは栃木、奄美に行くまでは、東京、千葉と関東方面に住んでいたみたいです。

お父さんは天才肌の仏像彫刻家、

お母さんは教育熱心で、子供の教育の為に東京に移り住みます。

若き日の一村さんはその影響でとっても優秀。

東京美術学校(現在の東京芸大)に入学していますが、

自身の結核とお父さんの病気で3ヶ月で退学。

(東山魁夷と同期になるそうです)その絵の才能を皆惜しんだといいます。

絵だけじゃなく彫刻にも才能があり、

「アルバイト」で彫った小物や木魚は専門の職人を凌ぐ出来。

50歳から19年間過ごした奄美で、紬工場で数年働き、生活費を貯めたら

数年絵だけに没頭するという、金銭的にはかなり苦しい暮らしぶり。

絵は売るためではなく、納得できる絵を描きたいからという。

「貧乏でないといい絵は描けません」といい続けた生涯独身の一村さん。

ストイック過ぎます(@_@;)

数年前に大丸神戸店で一村さんの絵を見て以来

こんな凄い画家が、無名のまま生涯を閉じたなんて・・・。

もう少しお金があって長生きをしていたら、もっとたくさんの傑作が・・・と

残念に思う人は多いと思います。

子供の頃の南画も見ましたが、やっぱり天才です。

代表作に大きな絵が何点か残っていますが、それはそれはスゴイです。

この絵だったら別に100号ぢゃなくって、30号ぐらいでいいんぢゃないのぉ~?

って思う絵がありますが、一村さんの絵は違います。

その密度、濃厚さに圧倒されます。

もしも、もしもです、

お近くに行かれる事があったらお薦めの展覧会です。

新資料を含む約250点を展示(おぉ~スゴイ)

★9月26日まで 千葉市美術館にて

神戸周辺の方々・・・なにぃ~千葉かい(-_-メ)と怒らないでね。

★NHK教育「日曜美術館」で19日午後8時から田中一村特集の再放送があります。

*:.。. .。.:*・゜゜*・゜゜・*要録画ですヾ(^-^;)

新聞によると絵を見た人は、熱狂的なファンと強い抵抗感を持つ人と2分されるそうです。

さて皆さんはどうでしょうか・・・(*^-')ノ


2010年10月~12月のカリキュラム-石膏・普段着・民族衣装-

2010-09-15 | カリキュラム

2010年後期のカリキュラムです。

●10月13日・27日

石膏デッサン

 完成しなくても良いので進め方を重視してください。

 静物デッサンを希望する人は、モチーフ(自由)を持参すること。

●11月10日

コスチューム(普段着)

 前半:クロッキー(ムービングと固定)

 後半:固定ポーズ

 後半の固定ポーズの続きを次回、次々回で描きます。

●11月24日・12月8日

コスチューム(普段着)

 前回の固定ポーズの続き。

●12月22日

民族衣装:沖縄

 沖縄の着物の装束です。

 水彩やパステルで色彩を楽しみましょう。


9月のデッサン・横たわる裸婦

2010-09-12 | 今月のデッサン・課題

まだまだ残暑で、今日も少し歩いただけで汗が首筋を伝います。

さて、久し振りの寝ポーズです。

コスチュームもヌードも

座りポーズが続き、その後立ちポーズがしばらく続きましたので

初めて寝ポーズを描く方もいらしたようです。

座りポーズは形が取りやすく塊としての雰囲気も出るので描きやすいです。

座ったポーズを描きなれてくると、立ちポーズの難しさを実感します。

どちらもイスの座面や立っている床面が感じられるようなデッサンにしたいです。

空中浮遊して見えるのはどこか違っているという事ではないかと思います。

そして、久し振りの寝ポーズ、

立ちポーズを横にしただけだと思うのですが今回とっても難しい。

一体どう言う事でしょうか?

「描き慣れてない」だけではないような気がします。

立っている姿の方が視覚に入る機会が多い事と関係があるでしょうか?

考えてみると、寝ている人を見る場面ってあまりないですよね・・・

蓄積された潜在意識の中にある人物は

ベスト①立っている、②歩いてる、③座っている・・・

走っている、踊っている・・・・

「寝ている」は何番目なんだぁ~~?

「逆立ち」なんかもっとないぞ~~

上手く描けないもんだから

そんな事をゴチャゴチャと考えながら描いたデッサンです↓

100908_115302

上半身がかなり小さかったのを先生から指摘されてから気づき

修正したところです。

それでも何だか違和感がありますし、形や線がぎこちない。

っていうか、形がどこか間違っているような気がします。

描いてる木炭紙が視野に全部入らないのよね~横幅が・・・(-_-;)

いえ、私が未熟なのです。

何だかデッサン力が後退したような気が・・・

前進する途中の乗り越えなければならない壁か・・・?

後者でありますように

とにかく、次回もっとよく見て描きます。