デッサンが楽しい♪ ~紙と木炭と時々色で遊ぶ ~ 神戸

描く技術より、目を鍛え本質を見極めたい
デッサンの会で描いたデッサン、カリキュラムの他
展覧会やお店をボチボチ紹介

11月のデッサン・コスチューム(普段着)②

2010-11-30 | 今月のデッサン・課題

コスチュームの2回目です。

前回の自分の位置を探すのにしばらく時間がかかります。

一応床のタイルの枚数を数えてはいるのですが

立っていたのか、座っていたのか??どうも立って描いてたっぽい(^^ゞ

自分のデッサンとモデルさんを見比べながら位置を決めます。

今回は腰から足元までをしっかり捉える事に重点を置いています。

イスにちゃんと座っていて、足を床にしっかり置いているように。

モデルさんがハイヒールを履いている事が珍しいのでちょっと苦労しましたが

描いてみると慣れの問題かなーと思います。

手前の足が一番近いのでちょっと大きめになっているかも知れませんが

その方が説得力があるような気がします。

こんな感じ↓

101124_115001

石膏に引き続き長い測り棒を持って来ています、

やっぱり長い方が見やすい、使い易い。

形がよく分からない時は目を細めて・・・かなり細めて、ひたすら見る。

測り棒を使う。

後ろに下がって自分のデッサンを離れて見る。

いつもより小さめのデッサンのつもりでしたが足元はギリギリ、

人物の上が空いてしまいました、あ~1.5cm上に描いておけば・・・です。

スツールの脚が適当過ぎるので、次回ちゃんと床に置かれている様に

修正しようと思います。

しっかり描くつもりはありませんが、アタリだけにしても

いい加減ではいけないと思うので。

上半身もしっかり描き込む時間もあると思いますので、ボレロや顔の表情も

まだまだ表現の工夫ができそうです。

***

皆様、風邪が流行っているようです、

私も素早くその流行に乗ってしまいました(^_^;)

今月中旬、ノドの痛みと咳と薬の副作用で1週間ほどグダグダになり、

先週末、その風邪がようやく抜けてきたと思ったら、胃腸の風邪に罹り

耐え切れず、何年振りかで病院に行きました。

11月は半月分損した気分です。

私の11月を返してぇ~~~ε=ε= 。。(ノToT)ノ

明日から12月、師走です、忙しくなります、

皆様お身体を大事にしてくださいね(^_^)


ギャラリー島田<伊津野雄二展・田村正樹展>

2010-11-29 | 作品紹介・展覧会情報

●ギャラリー島田 078-262-8058

伊津野雄二展

11月27日(土)~12月8日(水) B1F

12:00~19:00 ※最終日は17:00まで

田村展正樹

11月27(土)~12月1日(水) 1F

12:00~19:00 ※火曜日、最終日は18:00まで

(11月30日のみ作者不在)

***

行ってきました。

伊津野さんは教会や天使をテーマに作品を作られているようです。

田村さんは波や風を思わせるモノトーンの抽象画です、

どちらも繊細で心穏やかになる情景です。

***

手元にデッサンの会の案内葉書が数枚あったので

こちらのギャラリーにも置いて頂きました。


8人展-水彩・パステル(リューズ絵画サロン)

2010-11-25 | 作品紹介・展覧会情報

●8人展-水彩・パステル(リューズ絵画サロン)

2010年11月23日(火・祝)~28日(日)

AM11:00~PM6:00(最終日はPM5:00まで)

ギャラリーむかい

078-331-0740

***

今週火曜日から始まっています。

デッサンの会のEさんが出品されています。

国内外の水彩&パステルの風景画です。


デッサンとは

2010-11-15 | 作品紹介・展覧会情報

先日ご案内した「井上直久 イバラード展」に行って来ました。

6日、7日とギャラリートークが2時からありましたので、

7日、その時間に合わせて話を聞いてきました。

前回(心斎橋大丸)の時は

ギャラリーセミナーと称して遠近法や影についての話でした。

今回はご自身の絵の描き進め方やその絵の元になる風景、

影響を受けた画家の画像などを大きな画面で見ながらの説明です。

デッサンについての話もありました。

(大学でも教鞭をとられていたので)「デッサンが苦手なんです」という学生がいますが

最初から上手な人はいません。と答えるそうです。

そして、デッサンについて

デッサンは物の観察。

見方の悪い所、足りない所を認識する為にするのです。

描き上がったものはその結果に過ぎません。

また、デッサンだけでなく、色彩や遠近法など色んな事を学んだ方がいい。

実際にある物、実際の風景が描けなければ空想だけで絵は描けません。

ともおっしゃってました。

デッサンやスケッチをする、作品を描く、いい絵をみる、自分の目が肥えてくると

足りないものが見えてくる。そして、またデッサンをし、スケッチをし、作品を描く、

そんな繰り返しをしながら、時々自分でも良く出来たなーと思う絵が描けたりする。

もっとこんな風に描いたらいいんじゃないかと常に思って描いていると

大体そんな話をされていました、いい話でしょ( ̄ー ̄)v

とても楽しく、心に残る話を聞いてきました。


11月のデッサン・コスチューム(普段着)

2010-11-15 | 今月のデッサン・課題

そろそろ寒くなりましたので、コスチュームでのデッサンです。

今回は前半クロッキー、後半はいつものように固定ポーズです。

普段着の細身のモデルさんです、ピッタリしたジーンズでとっても足が細く見えます。

最初の20分は5分間のポーズを4回、こんな感じ↓

Img_2423 Img_2419

Img_2420 Img_2421

いつもは顔は「土」の字みたいな線だけ、全体も直線的にグリグリ描くのですが、

今回は出来るだけ柔らかい優しい線で、顔の表情も入れてみた。

無駄な線を少なく描こうと思っていました。

ほんとにクロッキーは難しい。こんなポーズをしてた程度で見て下さいね。

次の20分はムービングクロッキー

ムービングは5分づつコマ送りのようにモデルさんが動きます。

こんな感じ↓

Img_2422

前を向いて座っていた姿勢から徐々にうつむいていきます。

腰から上だけ動いています。

4ポーズ目になるとかなりしっかり描かないと下にある線に負けて

何を描いているのかわからなくなります。

先生によるとこの4ポーズ目あたりの描き方がいいそうです。

手や目が慣れてきて生きた線が描けるという事のようです。

後半、20分×2回は固定です。

この続きを次回と次々回に描きます。こんな感じ↓

Pa0_0169

正面から見るとスツールにかなり足を広げて座っています。

こちら側からはその様には見えませんね、バランスよく見える場所だと思います。

「いつもはみ出さんばかりに描いているのに珍しく小さいですね・・・」

と先生から言われました。確かにそうなんです、

いつもはみ出してしまうので、それを小さく修正している事が多いのです。

毎回同じように描いてもつまらないので、ちょっと変えてみようと思っていたら

小さくなってしまいました。

調整いているうちにちょっと大きくなった所です。

前かがみの姿勢を上手く表現できればいいですね。

3回もありますのでゆっくり試行錯誤しながら、

納得できるデッサンになればいいと思っています。


明日、10日のデッサン

2010-11-09 | デッサンの会よりお知らせ他

10日は久し振りに前半はクロッキーがあります。

クロッキー帳を持参してください。

***

皆さんクロッキーの時は何で描いておられるのでしょう?

紙が薄いので柔らかい鉛筆やコンテが多いでしょうか。

私は木炭やチャコールペンシルを使っていた事もありますが

あれはクロッキー帳を閉じた時、反対側が汚れるのでやめました。

今は茶色のダーマトグラフが多いです。

春にホルベイン主催のスケッチ会に参加した時に楕円形の鉛筆をもらったので

明日はそれを試してもいいかなーと思っています。

今回はムービングクロッキーのようです、どうなりますか・・楽しみです(*^-')ノ


井上直久 イバラード絵画展

2010-11-06 | 作品紹介・展覧会情報
●井上直久イバラード絵画展
 
◎11月3日(水・祝)~11月9日(火) *最終日は6時終了
◎阪急うめだ本店 11階美術画廊Ⅱ
 
毎日作家来場
ギャラリートーク:6日(土)、7日(日)午後2時から実施。
 
心のふるさと“イバラード”を描き、独自の世界を表現する井上氏の今展のテーマは
“旅、道、- 帰郷”。いつか見たような懐かしい旅情あふれる作品をどうぞ。
 
***
  
先日、額縁の話を書きましたが、その小谷美慕子さんの額をよく使ってらっしゃいます。

たぶん、今回もあると思いますが・・・


10月のデッサン・石膏(番外編、ラオコーンって?)

2010-11-02 | 今月のデッサン・課題

ラオコーンチームのMさんとの会話

「ラオコーンって何ですかね?」

『ラオコーンって(字面が)ライオンみたい、よく見たら顔も人間だった』

「半人半獣じゃない?」

『下半身が馬とかライオンとか?』

「そうそう!」

『こんな時、博学なあの方がいたら即答してくれるのにね・・・「あぁ~、ラオコーンはね、ギリシャ神話に出てくる○○だよ~○○をやった人で~(詳しく説明)・・・」なんてね』

ってな訳で、今回描いていた石膏像の事を調べてみました。

※手元に画像がないものは石膏像を扱っているお店のホームページに繋がっています、クリックしてみて下さい。

ラオコーン

半人半獣じゃありませんでした。

当てずっぽうで言ったギリシャ神話系のお方でした。

元の像はバチカン美術館にあります。

手元の電子辞書によると、ギリシャ神話のトロイヤのアポロン神殿の司祭で、

トロイ戦争の時、ギリシャ軍の残した木馬の搬入に反対して、

女神アテナの怒りにふれ、2匹の大蛇に子供2人と共に絞め殺された。

その時の姿だそうです。

血生臭いお話ですなぁ~~(^_^;A

メジチ

ルネサンス時代のフィレンツェの超お金持ち、メジチ家のお坊ちゃま、ジュリアーノ・メジチ。

メジチ家はボッティチェルリとかミケランジェロとか、

その頃の多くの芸術家や建築家のパトロンとして有名。

●モリエール

Hp_099

17世紀、フランスの喜劇作家ですが、俳優で演出家でもあるそうです。

●アグリッパ

Pa0_0160

ローマの将軍、政治家。

オクタウィアヌスの友人で部将だそうです。

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はい、こちら くろみつきなこです。

ラオコーン、撮ってます。載せておきますね

Rao

***くろみつさんへ

画像頂きました、ありがとう\(≧▽≦)丿

この頭から顔までのもじゃもじゃクセ毛が曲者です。


10月のデッサン・石膏②

2010-11-01 | 今月のデッサン・課題

石膏の続き、2回目です。

前回は頭部にカバーをしていましたが今回はそれを外しています。

髪のとんがりやウエーブ、顔のパーツに惑わされないようにしなければ。

先生曰く、石膏はやはり木炭で描くのが勉強になるそうです、

普段でも私は木炭です。

以前通っていた水彩画の教室の話ですが、モデルさんを描く前には

石膏を描く日があってその時は鉛筆でした。

鉛筆で描くのは難しいです、かなりの腕前がいると思います。

岡田先生もその様な事をおっしゃってました。

木炭のように太くないので影の部分のハッチングに時間がかかります。

木炭のように、画面上で動かす事も出来ません。

(※動かすという表現がわかり難いかも知れませんが、木炭で描いていると

そんな感覚になります、黒い粉を画面上で動かしながら描くって感じです。

鉛筆とは違います。)

さて、私が描いていたラオコーン、先生も上手く描けた試しがないという事、

思わず「心強い」と言ってしまいました。

初めてだし、ちゃんと描けなくても普通な訳ですよ。

ラオコーンは髭もあるし、髪はとってもクセ毛で複雑なので頭部が大きく見えます。

完成しようと焦るとロクな事にならないので、ゆっくり、ゆっくり

気になっていた頭部の傾きをよく観察しながら描いていましたが、上手く捉えられない。

先生から輪郭を追わずに目鼻の傾きなどから描いてみては?

とアドバイスをもらいました。

輪郭から描くと何か惑わされる要素があるのか、上手くいかないそうです。

もう唯でさえ細い目をもっと細くして明暗を見分けながら描き進めました。

完成には程遠いですがちょっと掴めたような気がします。

ラオコーンチームは良く頑張っていますとお褒めの言葉を頂きました。

「これでいいのだ」と言い聞かせて、こんな感じ ↓

101027_115301

今回のご指導、いつになくちょっと厳しかった。。。

そして、それがとっても好評( ̄ー ̄)v

学校の授業みたいで勉強した感がある、

いいねぇ~~♪

石膏を敬遠する人は多いですが、「石膏はやるべき」と力強いコメント。

この続きを描きたいと思っていたのは私だけではありませんでした。

この続き、いつか描きたいです、納得するまで描きたいですね~。

カバーを取った石膏像の写真を撮るのを忘れました。

***業務連絡?

カバー無しのメジチ像の写真画像をお持ちの方、いらしたらメールで送って下さい。

くろみつさん、ラオコーン像の写真、持っていたらこちらに載せてもらえませんか?

***

何年も前に描いたモリエールのデッサンの画像が出てきたので、又、こちらに載せます。

自分なりの石膏像の捉え方、描き方など考えてみたいと思います。

***追記(11/2)

2003年に描いたデッサンです。

Morieru_2

自分で言うのもなんですが、構図にちょっと難がある以外は

器用に小奇麗に描いていると思います。

でも、今見てみると表面をなぞったようなデッサンで石膏らしくありません。

生身の人間と石膏の中間のような感じです。

木炭の色も表面に留まり、物足りないように感じます。

男前なのでどうしても似せて描かなければと思っていたのだと思います。

これではNG!です。

塊感とかグッと前に出る力強さが欲しいです。

石膏を描く時に情緒は必要ありません、ただひたすら木炭紙に写し取るのみ。

木炭を置き、ねりゴムで消す、そしてまた木炭を、その繰り返しの中から

迫ってくるようなデッサンが理想です。

石膏デッサンの面白さがちょっと分かった今回の講座でした。