石膏の続き、2回目です。
前回は頭部にカバーをしていましたが今回はそれを外しています。
髪のとんがりやウエーブ、顔のパーツに惑わされないようにしなければ。
先生曰く、石膏はやはり木炭で描くのが勉強になるそうです、
普段でも私は木炭です。
以前通っていた水彩画の教室の話ですが、モデルさんを描く前には
石膏を描く日があってその時は鉛筆でした。
鉛筆で描くのは難しいです、かなりの腕前がいると思います。
岡田先生もその様な事をおっしゃってました。
木炭のように太くないので影の部分のハッチングに時間がかかります。
木炭のように、画面上で動かす事も出来ません。
(※動かすという表現がわかり難いかも知れませんが、木炭で描いていると
そんな感覚になります、黒い粉を画面上で動かしながら描くって感じです。
鉛筆とは違います。)
さて、私が描いていたラオコーン、先生も上手く描けた試しがないという事、
思わず「心強い」と言ってしまいました。
初めてだし、ちゃんと描けなくても普通な訳ですよ。
ラオコーンは髭もあるし、髪はとってもクセ毛で複雑なので頭部が大きく見えます。
完成しようと焦るとロクな事にならないので、ゆっくり、ゆっくり
気になっていた頭部の傾きをよく観察しながら描いていましたが、上手く捉えられない。
先生から輪郭を追わずに目鼻の傾きなどから描いてみては?
とアドバイスをもらいました。
輪郭から描くと何か惑わされる要素があるのか、上手くいかないそうです。
もう唯でさえ細い目をもっと細くして明暗を見分けながら描き進めました。
完成には程遠いですがちょっと掴めたような気がします。
ラオコーンチームは良く頑張っていますとお褒めの言葉を頂きました。
「これでいいのだ」と言い聞かせて、こんな感じ ↓
今回のご指導、いつになくちょっと厳しかった。。。
そして、それがとっても好評( ̄ー ̄)v
学校の授業みたいで勉強した感がある、
いいねぇ~~♪
石膏を敬遠する人は多いですが、「石膏はやるべき」と力強いコメント。
この続きを描きたいと思っていたのは私だけではありませんでした。
この続き、いつか描きたいです、納得するまで描きたいですね~。
カバーを取った石膏像の写真を撮るのを忘れました。
***業務連絡?
カバー無しのメジチ像の写真画像をお持ちの方、いらしたらメールで送って下さい。
くろみつさん、ラオコーン像の写真、持っていたらこちらに載せてもらえませんか?
***
何年も前に描いたモリエールのデッサンの画像が出てきたので、又、こちらに載せます。
自分なりの石膏像の捉え方、描き方など考えてみたいと思います。
***追記(11/2)
2003年に描いたデッサンです。
自分で言うのもなんですが、構図にちょっと難がある以外は
器用に小奇麗に描いていると思います。
でも、今見てみると表面をなぞったようなデッサンで石膏らしくありません。
生身の人間と石膏の中間のような感じです。
木炭の色も表面に留まり、物足りないように感じます。
男前なのでどうしても似せて描かなければと思っていたのだと思います。
これではNG!です。
塊感とかグッと前に出る力強さが欲しいです。
石膏を描く時に情緒は必要ありません、ただひたすら木炭紙に写し取るのみ。
木炭を置き、ねりゴムで消す、そしてまた木炭を、その繰り返しの中から
迫ってくるようなデッサンが理想です。
石膏デッサンの面白さがちょっと分かった今回の講座でした。