IBUSHI GALLERY 瓦廊

兵庫県伝統的工芸品『淡路鬼瓦』指定窯元 株式会社タツミのブログ

いぶし瓦で冬を演出…。

2007年12月20日 | 瓦廊 TATSUMI
昼間は鬼瓦と向き合い、終了後に例のごとく自作の瓦花器に花を生けていました! 時節柄綺麗なローズ色でクリスマスバージョン…。 と言ってもこの花、ガーベラは4月から10月の花で 冬の花ではないそうですが…。 良いのかどうかは分かりませんけど、今は便利な時代で、 季節に関係なくいつでも欲しい花が手に入るとの事です。 兎にも角にも和洋折衷、あらゆる品種にいぶし花器は 馴染むことに違いはありま . . . 本文を読む

家紋 丸に釘抜き

2007年12月19日 |  >家紋
先日お伝えした、経の巻の復元が完成しました! 今回はこの一つだけのご依頼でした。 鏡部分に付いている家紋は  「丸に釘抜き」 釘抜きについて 大工道具の釘抜きで、大工道具の万力とも呼ぶ 座金利用の釘抜きを紋章化したもの。 別称釘抜座金紋とも呼ぶ。 これとは別に、8の字の形状の鋏型紋もある。 九城抜(くきぬき…九つの城を落城させると いう戦勝の縁起紋だそうです。)の意味と、 千金 . . . 本文を読む

古鬼瓦から学ぶ。

2007年12月18日 | 鬼瓦、鬼師について
工場内の一角には、古い鬼瓦が沢山。 復元などの仕事の際に持ち込まれた古瓦で、 こちらで引き取らせて頂いた鬼瓦達です。 これらの鬼瓦はこれからの復元の仕事の際の見本にまたは、 新しく鬼瓦を創作する際の参考資料として大切に置いてあります。 中にはこんな面白い顔や形をした鬼瓦も…。 当時の鬼師の創造力には常に考えさせられるものがあります。 目の位置、鼻の向き…何故この形になったのか。 . . . 本文を読む

鬼瓦を飾る(4)

2007年12月17日 | 瓦廊 TATSUMI
記念品、贈答品として人気の古代鬼面の飾り瓦。 高さ約15㎝と、室内に飾るには程よい大きさ。 壁に掛けることも出来ます。 先日、この古代鬼面とペーパーウェイトを1セットとして 記念品にお送りするというご依頼を頂きました! 裏面には記念の文字入れも施しました。 室内のアクセントに古代鬼面。 古代鬼面も魔よけの意を込めています。 この記念品を貰った方々にはお蔵入りさせずに、 是非とも飾って頂きた . . . 本文を読む

修理鬼

2007年12月15日 | 工場の仕事
久しぶりに鬼瓦の修理のご依頼です。 今回は唐破風用、唐獅子付の鬼瓦。 以前にも唐獅子付鬼瓦の修理をしましたが、 前回とは異なる意匠です。 立派な牡丹が唐獅子の脇を固め、威風堂々と言った所でしょうか。 若干の欠けや割れがありますが、結構良い状態でやってきました。 同時にもう一つ修理。 こちらは結構珍しい瓦です。 松の木に乗った鷹。 鷹の羽根が片方無くなってしまっているので急いで工 . . . 本文を読む

押し寄せる荒波を力に

2007年12月14日 | その他瓦の事
今週はずっと悪天候続きでしたが、今日は久しぶりの快晴! でも気温が急激に下がってとても寒いです…。 晴れてはいるものの、この季節は常に風がきついのです。 工場裏の堤防には、播磨灘の荒波が勢いよく押し迫る毎日です。 霧雨のごとく潮が舞い落ちてきます。 おかげで、この時期は工場の窓ガラスも、車のガラスも潮で真っ白に…。 手入れを怠ると自動車の寿命も早まってしまうので、 潮取りのための . . . 本文を読む

延命長寿の願いを込めて…

2007年12月13日 | 鬼瓦、鬼師について
今日の別注鬼瓦です。 紋入り竹に亀、波付き鬼瓦 家紋は「丸に下り藤」。 鶴は千年、亀は万年と言われるだけあって 長寿の縁起物として昔から親しまれていますね。 鶴と亀は瓦でも一対で良く扱われます。 亀、竹、竹の子、波と、一つの鬼瓦になんとも贅沢な 飾りが施されました。 屋根に上がってしまったら小さくて細かいところまでは 見えませんが、それでも一つの鬼瓦に細部まで手を掛けて行き . . . 本文を読む

五百羅漢!

2007年12月12日 | 淡路島
淡路島、洲本市の外れに、蓮花寺というお寺があります。 個人的に前々から訪れてみたかったお寺の一つです。 先日休日を利用して初めて行ってきました。 山門をくぐると、正面に本堂、左に鐘楼、香炉、地蔵堂。 右に羅漢堂、多宝塔、経蔵、天神様と、境内には七堂伽藍が整っているのです。 中でも、ここの羅漢堂は必見! 新しい大きな鬼瓦が威風堂々佇んでおります。(弊社製作の鬼瓦ではありません) その綺麗になった . . . 本文を読む

宝珠付鬼瓦の復元です!

2007年12月11日 | 鬼瓦、鬼師について
今日の別注鬼瓦。 縁起の良い宝珠が付いた鬼瓦の復元です。 上の瓦を見本に8コ製作のご依頼でした。 いつものように一つ一つ職人の手によって形づくられて行きます。 約一ヵ月半かけて乾燥し… ようやく完成です! 宝珠の下の渦巻き模様や、宝珠の土台部(鏡)も宝珠のカタチになっていたりと 今のレギュラー商品には無いデザインが見所です。 昔の作品は毎回ほんとに豊かな表現力を感じる物 . . . 本文を読む