IBUSHI GALLERY 瓦廊

兵庫県伝統的工芸品『淡路鬼瓦』指定窯元 株式会社タツミのブログ

干支瓦のオーダーメイド

2007年12月10日 | 瓦廊 TATSUMI
週始めは窯出しから始まります。 今日の別注瓦。 来年の干支「子」の飾り瓦です。 こちらはご希望を聞き、瓦にした どこにもないたった一つの飾り瓦です! モザイク部分には御依頼主様のお名前が入っております。 淡路島外の方ですが、製作するにあたって工場まで足を運んでくださり 自身の思うカタチを直接鬼師に伝えてくださいました。 想像通りの物に仕上がりましたでしょうか? 続いてこちらは以前に . . . 本文を読む

露盤(ろばん)

2007年12月08日 | 飾り瓦について
別注物や、修理再焼成で何度かご紹介させて頂いた、 お寺の方形屋根等の頂点に据えられる露盤(ろばん)。 サイズ、作り手によってデザインも様々。 サイズは、下の土台部分の一辺の長さで表します。 尺寸                                 尺5寸    2尺 3尺になると、大きいので7つの部品に分けて製作しています。 3尺(花付露盤) 珠を受けている部分の事を「 . . . 本文を読む

虹色

2007年12月07日 | その他瓦の事
今朝は虹を見ながらの出勤。 おかげで朝から気分良く仕事がはかどりました! 虹と瓦、カラーとモノトーン。 正反対のようですけど、瓦にも虹模様が浮かびます。 炭素膜がのり切っていないところの境目にこのような虹が…。 焼成時、瓦と瓦が密着していると、こんな模様が出てしまいます。 これを「アタリ」と呼んでいます。 屋根用の商品にこのような「アタリ」がついていては、製品として出荷できませ . . . 本文を読む

格子柄で魅せる陰影…。

2007年12月06日 | 瓦廊 TATSUMI
鬼師が創作したいぶし瓦の傘立てです。 以前、『瓦廊』へ来られたお客様が同型のプランターを見て、 「傘立てに使えますか?」と。 プランターなので、底に穴を開けていたために、 新しく作る事となったのです。 新築のお祝いにプレゼントされるとの事。 屋根瓦ももちろんいぶし瓦だそうですよ! 喜んでくれるといいですね!   シンプルないぶし色に格子柄(市松模様)でアクセント。 この独特の陰影は、職 . . . 本文を読む

経の巻の復元製作中。

2007年12月05日 | 鬼瓦、鬼師について
今鬼師が手掛けている鬼瓦は経の巻(きょうのまき)。 お預かりした下の古瓦を見本に、復元していきます。 家紋は「丸に釘抜き」 完成した後、表面を磨く事によって焼成後、よりいぶし銀が輝きます! ただし、磨きすぎは禁物…。 職人の微妙な磨き加減が長い年月美しい光沢を保ちつづけるのです。 今日夕方5時前、工場裏の海を見ると珍しい現象が。 空一面暗雲立ち込めるなか、同じ地区内の雁来(かり . . . 本文を読む

三方を見据える鬼瓦。

2007年12月04日 | 淡路島
昨日に引き続き、千光寺でのこと。 先山山頂にある千光寺の山門をくぐると, 本堂、三重塔、鐘楼堂があります。 ここの三重塔の一層目には瓦が葺かれており 注目すべきは四隅に据えられた鬼瓦。 なんと三つの顔を持っているのです! 仏像などではよく三面の顔を持ったものがありますが 鬼瓦では非常に珍しいカタチです。   真正面、左右どこから見ても、鬼の顔が正面に見えるよう作られています。 左半分 . . . 本文を読む

秋色を探して…カメライフな休日

2007年12月03日 | 淡路島
淡路島には別名淡路富士とも言われる山、先山(せんざん)があります。 山頂には千光寺と言うお寺があり、淡路西国八十八ヶ所第一番の札所。 昨日は天気も良かったので、カメラを持って出かける事に。 今年は秋の色づきがやや遅くちょうど見頃。 遠く観光地へ出向かなくても、地元淡路島で充分満喫出来ました! 自然が生み出す耽美な秋の空間を…。 光と影が織り成す美しさは、いぶし瓦の屋根に . . . 本文を読む

失敗を糧に…

2007年12月01日 | 工場の仕事
鬼瓦工場の窯は、毎回入れる製品、大きさが違うので 窯積み、窯出しは毎回手作業で行います。 今日も朝から窯出しです。 瓦坐も続々と…。 そして今日の目玉はコレ! 大きな円柱のプランターです。 一人ではとても持ち上がらないので二人掛かりで慎重に… →   ←  何とか無事に出す事が出来ました。 円柱の大きなプランターは、鬼師も今回初挑戦。 約二ヶ月かけてゆ~くりと乾燥さ . . . 本文を読む