TAZUKO多鶴子

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色の捉え方が文化によって違う事をご存知ですか?

2007-03-08 | TAZUKO多鶴子からの伝言
「虹は何色ですか?」
この質問の答えを、殆どの方々が「七色」と答える現代人です。
ところが文化によって「虹」の色が違うのを皆様はご存知ですか?
文化を辿ると『色』の捉え方自体が、文化によって異なります。

この世には色が溢れています。
でも、その全てに名前は付けられていません。
文化によっては、色を表す言葉が二つ三つしか存在しなっかたりもします。
名前の無い色は、概念上存在しません。
その為、文化によって「虹」は五色だったり三色だったりするのです。
また、その文化によって
尊い・神秘的とされる数に会わせて色数を設定したこともあり、
古く東南アジアでは五色、西欧では三色とするのが
普遍的だったらしいですが、
それは五行思想や三位一体思想からくるのだろうと言われています。
日本でも古代では殆どの色は認識されていなっかたようで、
明度の差程度の認識しか最初は無かったようです。
(明度差は墨の色に通じるとTAZUKO多鶴子は考えます。)
五世紀頃に中国から五行思想とそれに対応した「青・赤・黄・白・黒」
の五色が日本に伝わり、
色の区別が明確に認識されるようになったということです。
つまり、
虹の色の文化から理解出来るように
『色彩』とは、文化によって感じる『美』が
異なるはずだとTAZUKO多鶴子は思うのですよ。

文化とは…
自然環境によって人類が生まれ、
それにより歴史が出来上がり…そして文化になる。
色彩をみるとその国の文化が分かります。
日本の特徴は
自然からの恵みでの色調で、大変上品な奥深い色合いです。
古くは、平安時代で和様の美が完成し、
京の自然の類なき美しさであると考えられます。
また、衣服に於いては
四季折々に変化する自然の色彩から響き合う色を
季節により色調を変え「襲(重)ね色目」の色彩芸術で
自分自身を美しく見せる術を知っていました。
見事な色彩文化だとつくずく関心します。
現在は企業に於ける色彩戦略が主流になっているようで…
TAZUKO多鶴子は色々と考えてしまいます。

昔の日本人の方が
『色』を生活に上手く取り入れていたように思うのですよ!
大きな違いは、自然と一体になっていることです。

最後に、『墨』の色は『禅』の色…大変奥深い色です!