TAZUKO多鶴子

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人間の視野と芸術鑑賞

2007-03-13 | TAZUKO多鶴子からの伝言
長い間絵を描いていて
人間の眼に大変興味を持った時期があります。
人間の眼…視覚は
眼を中心として横180度、
縦130度の範囲で物が見えるそうです。
更に、眼を頂点として60度の円錐を描く範囲で鮮明に見え
しかも、その中心の焦点が最も鮮明になる訳なのですが
焦点からずれるに従って歪みを生じるということです。

よく、緑内障(視野が狭くなる)が白内障よりも恐いと言われますよね。
それは緑内障の場合、病状に気が付きにくい所にあるそうですよ。
つまり、人間の視野は普段意識していない為、
少々視野が狭くなっていても
自然に気が付かないうちに
それに合わせて見ているので、生活に不自由さを感じないとのことです。
ですからその為
緑内障の病気の場合は、
気が付かないうちに視野がだんだんと狭くなって来て
最終的にある日突然!失明してしまう…。
そんな恐ろしさがあるのですね。
気になられる方は、
是非!一度眼圧の検査をお勧め致します。

ところで、絵画鑑賞ですが…
作品をみる時…
人間の眼は画面全部を一度にみている錯覚をされている方々が多いと思います。
実はそうとは言えないのです…
視野の説明からご理解できるように
作品の焦点(最も作品の中で鑑賞者が気になる所)を中心にみて理解し、
その流れで次に興味ある所をみて、
そうして少しずつ絵画の中に入っていき
その後隅々までみることで、全てをやっと理解する…
それを瞬間で自然にやってしまう人間の眼と脳の見事さ!
人間の眼とは凄いですよね~!
上記説明を、もっと分かりやすく申し上げると
絵画鑑賞はまず最初は少し距離をおいてみる事が必要な訳なのですよ!
と言うのは…焦点が定まる為、素早く全体を理解する事が出来る訳ですね。
その次に、近くでみたり、また距離をおいてみる…
そうすれば絵画鑑賞を更に楽しめると思いますよ~。

では、もっと
もっと!絵画鑑賞を楽しもうと思われたら、
更に!『心の眼』を開く事だと思います。
そうすれば
更に絵画を鑑賞する楽しさが深まり、
生活も豊かになる事間違いなし!!