世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『ここが「ええ?」だよ、中国人(笑)』Vol,1“バス編”

2014-07-14 16:52:35 | 日記
2014年7月14日。


《世界の「バス」って面白い。世界で一番「庶民的な乗り物」それがバスだ。バスにはドラマがある。バスに乗ると、ちょっとだけその国が見えてくる。》


僕はバスが好きだ。中国でも、移動手段のほとんどはバスである。


バスに乗ると、たいてい何かしらの事件が起きる。それは中国でも例外ではない。いやいやいやとんでもない、中国こそ、ビックリバスのネタの宝庫なのだ!


ということで、今回も毎度お馴染みのバスシリーズでございます!でも最初にごめんなさい、書き方としては中国人の悪口のようになってしまうのですが、でも僕が本当に「ええ?」と思ったことだし、他の国ではなかったことでもあるんです。ですのでご了承いただけたらと思います。



『ここが「ええ?」だよ中国人 in the bus NO,1:なんでやねん!何のための2人乗務員じゃ!』


あれはカザフスタンとの国境の街、イーニンからウルムチに向かう夜行バスでのことだった。


今回の旅では初めて乗る中国の夜行バス。どんな感じのバスが来るのかな~と思っていたら、いやいやなかなかグッドなバスでビックリ!見た目は綺麗だしシートも広いし、ゆったり座って移動を楽しんでいた。


のだが・・・。


確か日付も変わっていたと思う。疲れていた僕はぐっすりと眠りに落ちていたのだが、あまりの暑さに僕はうなされるように目が覚めた。


「な、なんだこの暑さ?さっきまで毛布を被らないと寒いくらい冷房が効いていたのに・・・。」


そう、それは強烈な暑さだった。これは一体どういうことだと周りを見渡すと、なんとほとんどの座席が空になっているではないか!さらにエンジンも止まっている。僕の隣のおっちゃんもいつの間にかいなくなっていた。


「こ、これってもしかして何かヤバイことでも起きたんじゃないのか?」


僕はちょっと焦った。バスが停まっているのもただの道端のようだし、とにかく外に出てみようとバスの入り口に向かったのだが・・・。


「あれ?」


何それ?運転手が寝てるじゃねーか!


ちょっと待て。夜行バスはたいてい2人の乗務員が乗っていて交代で運転するはずだぞ。最初の2人の乗務員が乗っているのを僕は見たし。もう1人はどこにいるんだ?


と思って外に出ると、なんと!


なんやねんこいつ!車の陰で寝てやがる!マジで信じらんね~!


僕は呆れ果てた。そういうことか、乗務員が2人とも眠くなっちゃったから、バスを停めて寝ていたんだね。すごいね君たち、職務怠慢にもほどがあるよ!運転し続けるために2人で乗っているんでしょ!信じられんよワタクシには!ちょっと蹴っぱぐって起こしてやっかね!


と一瞬憤ってはみたものの、他の乗客は平然としている。みんな外でタバコを吸ったりお喋りしたりしながら、悠久の時間を楽しんでいるのだ。


僕はイラッとした自分がバカだと思った。そう、ここは中国。常識が違うのだ。


少しだけ英語が話せた僕の隣に座っていたおっちゃんに「ねぇ、このバスどのくらい停まっているの?」と聞いたら、


「ああ、もう1時間半は停まっているよ。」だってさ!すげーでやんの!みんな全然怒らないのね(笑)。


次の日の朝ウルムチの街に着いたのは、予定より見事に2時間遅れの朝10時半!つまりはあの睡眠の分、きっちりと遅れたというわけだ(笑)。


バスの運転手が寝ちまってそのまま待機だなんて、こんなの他の国でも経験したことがない。(あ、うそ。一度タンザニアでありました。でもあれは事故も併発していたし、ちょっと事情が違いますね・・・。)


ま、いずれにしても楽しもう!エンジョイ・ザ・トラブル!おかげ様で一生忘れない思い出となりました~!



『ここが「ええ?」だよ中国人 in the bus NO,2:起こしてくれよ!そのための乗務員だろーが!』


そう、その事件は広州から海南島の三亜に向かう夜行バスのことであった。


前日の深夜に長沙を発つ列車で移動してきた僕はほとんど眠れなかったため、さすがにこの日は眠かった。出発は午後4時だったのだが、バスに乗るなり僕は深い眠りに落ちてしまった。


海南島はその名通り島なのだが、橋などは通っておらず、バスごとフェリーに乗せて移動することになる。その際に乗務員と乗客はバスから降りねばならず、またフェリー代は別途購入しなければならなかった。まぁそのことは後になってから知ったのだが・・・。


僕が深~い眠りに落ちている間に、バスはフェリーターミナルに到着した。乗客はみんなサクサクとバスから降り、ターミナル内のチケット売り場に行き、そして案内所で待っていたようだ。


しかし僕は違った!僕だけは違ったのだ!


僕ね、ずっと寝てました!バスがフェリーに乗る直前まで!



まぁね、寝てた僕も悪いのかもしれませんよ?でもさ、普通ちゃんと確認するでしょ、乗務員が!そして起こして案内するでしょ!


僕もマジでテンパりましたよ!だって起きたら誰もいないし、外見たら目の前にフェリーがいるし!「ええ?これどーゆーこと?何が起きてんの?」ってなりましたよ!


しばらくして冷静になった僕は、だいたい状況はつかめた。このまま乗ってても大丈夫かな~とも一瞬思ったが、後々問題になっても面倒臭いので、外で待っている運転手にドアを叩いて僕の存在を知らせた。すると・・・!


メッチャ怒鳴ってドアを開けてきた!


「ええ?俺そんなに怒られんの?」


中国語だし何を言っているのかは全然分からない。でもきっと「てめ~、なんでずっと寝てやがったんだ!」みたいなことを言っているのだろう、たぶん。


いやいやいやおっさん、確かに俺は深い眠りに落ちてましたよ。でもさ、アンタ乗務員でしょ?客が全員降りたかどうか確認するのが当たり前でしょ?それで逆ギレって何さ?おめ~小学生以下か?コラ!


と思った僕はちょっとだけおっちゃんに盾突いたのだが、どうせ言ってることは通じないし意味はない。それに何よりここは中国!常識が違うのだ。


そして何よりヤバかったのが、僕が切符なしでここまで入って来てしまったこと。みんなから「早く切符買ってこい!もうフェリーに乗って出ちまうぞ!」と言われ、ダッシュでターミナルに駆け込み身振り手振りで事情を説明し(たぶん伝わってなかった)とにかく切符を買ってダッシュで戻って来てフェリーに乗船!何とか事なきを得たのでした・・・。


あああ、疲れた。なんでこんなことでこんなに苦労しなけりゃならないんだ?メッチャ眠かったっちゅーのに。でも一生忘れない思い出になりました!感謝感謝!



『ここが「ええ?」だよ中国人 in the bus NO,3:そうですか、そうなんですね。やっぱりここでさせちゃうんですね・・・。』

※このバスの写真は撮り忘れてしまったので、ウルムチで買い物をするウイグル人女性の綺麗な衣装を1つ・・・。


あれはウルムチからトルファンに向かうバスのことだった。


今回は夜行バスではない。昼行の、わずか4時間ほどのバスの中での出来事だ。


僕は普通に座席に座り、外を眺めていた。すると少し後ろの席の方で、何やらお母さんと子どもが言い争いをしていた。


中国人のお母さんは、とにかくどこででも大きな声で子どもを怒鳴る。カップルも恥ずかしげもなく人前で大喧嘩をする。そんな光景にはなれていたので、僕はさして気にすることもなく席に座っていた。


※これはフェリーの中ですが、信じられないような大声で電話越しに喧嘩をするおばちゃん(笑)。


のだが、どうやら事情が変わってきた。


怒鳴り合いの原因は、どうやら子どもがトイレに行きたいとのことのようだった。何分間かお互いに叫び合ったあと、お母さんは驚愕の行動に出たのだ!


でもですね、実はこの光景、8年前に中国に来た時にも目撃したんです。だから僕はそんなに「驚愕」ではなかったのですが、でも冷静に考えたら「驚愕」ですよね・・・。


なんとお母さんはバスの通路に新聞紙を敷き、な、なんと!その上で子どもにデッカイやつをさせ始めたのだ!


僕はこの光景をかつて電車で目撃していた。だから内心「おおお、またこのシーンに出会えたか!すげ~な、やっぱりやっちゃうのね・・・。」と僕は思い、ちょっと懐かしく感じてしまっていたのだ。


さぁ、そして問題はその後だ。新聞紙の上のデッカイやつをお母さんはどう処理するのか?


答えは簡単、窓からポーンです!


この処理の仕方も8年前と全く同じ。だから僕はあまり動揺しなかった。が・・・考えてみたら、すごいことですよね!バスや電車の通路でウ〇コさせてそれを窓から投げ捨てるなんて・・・。そして慣れてしまっている自分も怖いものだ。


しかし今回の件で思うのは、なぜお母さんは運転手にバスを停めてくれとお願いしなかったのかということ。中国は都市部をちょっと離れてしまえばどこもド田舎だし、野原でゴーくらい容易いのだ。


でも運転手に言ったところで、もしかしたら「ああ?んなもん通路でして外に投げちまえ!」っていう返答だったのかもしれないですけどね(笑)。


いずれにしても事情は分からないが、とにかくこの親子はバスの通路でかましてくれたのでした♪。一生忘れられない思い出をありがとう!



ということで『ここが「ええ?」だよ、中国人(笑)』Vol,1“バス編”でした!最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。楽しんでいただけましたでしょうか?


Vol,1ですので、次回も同じシリーズで行きたいと思います。中国は本当に面白い!飽きない国ですよ~。皆様、どうぞよろしくお願い致します~!


2014年7月14日。な、なんと足元を恐怖の南京虫が歩いているのを目撃してしまい、もう恐ろしくて今夜は寝られない・・・と鬼のように凹んでいるマカオの監獄のような安宿にて。


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ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『最高のビーチから世界を考える』中国・海南島と俺の想い。

2014-07-14 16:08:44 | 日記
2014年7月13日。


《中国と聞いて、綺麗な海をイメージする人は少ないと思う。しかし中国は広し!こんな場所もあるんですね!》


ここは中国最南端の地、海南島。直感的に「どうしてもこの島を見てみたい!」と思った僕は、ちょっと無理矢理予定を変更してこの地まで足を運んだ。


広州からの夜行バスに乗り、海南島最南部の街・三亜に着いたのが朝7時。


強烈な日差しの中、僕はバスを降りたのだが・・・まずはその空気にビックリ!


そこはまさに「南国」だった!


長沙や広州も十分に暑かった。しかしこの海南島は太陽の存在感が違っていた。


湿度も高い。日本の夏そのものだ。じっとしていても汗が噴き出してくるし、あっという間に身体中がベタベタになる。


そんな海南島、僕は一瞬にして気に入ってしまった!


その理由は何故か?僕にもよく分からないんだけど・・・南国特有のあの空気、アホみたいに高くて青い空・・・、それがぼくのフィーリングにガチッとはまった。その空気の中にいるだけでテンションが上がってくるのを感じた!



バスターミナルがある街中から、僕が泊まる予定の安宿のあるビーチへと向かう。


ビーチ沿いにはいくつもの集落が存在しているのだが・・・。


そこには、これまでにない「中国の空気」が流れていた。


まるで時が永遠に続くかのような不思議な空気、その中で悠久の時間を過ごす人々・・・。


仕事中だって寝たけりゃ寝る!昼間はクソ暑いもんね!商品の上とか関係ねぇ!






そして一歩海まで足を運べば、そこには中国とは思えない美しいビーチが広がっている。


と言っても、一番美しい海岸は「天涯海角風景区」という公園になっていて、入場料85元というなかなかの金額を払わないと入れないんですけどね・・・。


ちなみにこの「天涯海角」というのは「この世の果て」という意味で、海南島は長らく罪人の流刑地として使用されてきた土地なんですね。


「せっかく来たんだし!」ということで僕は中に入ったのですが、まぁ綺麗でしたよ!でも85元はボッタクリだなぁ、うん・・・(笑)。










夕方。


人々の本格的な活動が始まるのは、この時間からだ。


これまでにいくつも暑い国を訪れてきたけど、共通していることがある。それは「昼間は寝てエネルギーチャージ!」ということ!一見すると堕落しているようにも見えるけど、そうではないのだ。こんなに暑い昼間に動いたら、それこそぶっ倒れてしまう。だから暑い昼間はゴロゴロして力を溜めておき、夕方から始動!というわけなのだ。


海南島のビーチは面白い。最も人が多く賑わいだすのは、なんと夜の6~7時くらいだった。


カップル、家族連れ、友人同士・・・みんな思い思いに海を楽しんでいる。


そして浜辺では当然これ!テーブルを囲んでメシと酒!見ているだけでこっちも楽しくなってしまう。


ということで、その気はなかったのに、僕も1本ビールを買ってきて1人浜辺で乾杯っす(笑)!これがまた最高にうめぇ!




中国には「暇人」と呼ばれている、ほとんど仕事もせず昼間から麻雀やトランプに打ち込み、酒を飲んでノンビリと暮らしている不思議な人たちがいる。(暇人の姿は中国の街中を歩いていればすぐに分かります。ぜひ一度お確かめを~!)


都市部で見ると「な~にやってんだ?この人たち?」という暇人も、海南島では何故か違って見える。すごく素敵に見えるのだ。


島全体を包み込む強烈な暑さ、南国の空気・・・。それが「暇人」を「最高の生き方をしている人々」に見せているのかもしれない。



中国は人口が多いせいもあってか、あるいは急激な経済成長のせいか、どこの街に行っても比較的「せわしない街」という印象がある。


でも、この島は違うのだ。


灼熱の太陽と悠久の時間・・・。大陸中国には存在しない空気が流れている、摩訶不思議な島がそこにはあった。



かなり気に入った海南島だけど、1つ気になることがあった。


それは「少数民族の存在」。


中国で一番多い民族は漢民族だが、この海南島の先住民族はリー族、ミャオ族、回族などの少数民族である。いわば漢民族は移住者なわけだ。


しかし、市場での野菜売りや動物の、お土産の歩き売りなど、あまり収入の高くないような仕事は、ほとんどが少数民族が商っているように見えた。


バスの中でも、明らかに一般的な「中国人」とは異なる顔つきの人々もたくさんいた。


中国が組織的に少数民族を弾圧しているのは事実であり、この海南島ではどのような事態になっているのか・・・そんなことも考えさせられた。



そして僕は、先日長沙でお世話になった湖南師範大学の日本語教師、堀尾先輩のあるお話を思い出した。


ある学生が、こんなことを言っていたという。


「私は将来人民軍兵士になりたい。だってカッコイイし、人民軍兵士になってモンゴル人を追い払いたい。彼らは野蛮な人たちなんだから。」


その話を聞いたとき、僕は胸が苦しくなった。


一体中国ではどのような政策が実施されており、またどのような教育がなされているんだろう。


そしてそのような教育を受けた子ども達は、どういう大人になっていくんだろう・・・。




さらにこの海南島のことで言えば、この島は現在中国とベトナムやフィリピンとの間で領有権問題が発生している南沙諸島などに最も近い島であり、軍事的にも非常に重要な場所でもある。


最高の南国の空気が流れているこの島にも、目には見えない政治的な問題が闊歩している。


「自分のフィーリングにガチッとはまった」なんて言いつつも、この島に横たわる多くの問題を考えると・・・心が痛くなる。



中国はこの先、どのような道を歩むのか?あるいは歩むべきなのか?


いずれにしても変わらない事実、それはこの国は日本のすぐ隣であるということ。そんなことを考えながら僕は海南島を後にし、再び大陸へと戻った。


2014年7月13日。海南島と大陸を繋ぐ、ちょっと古めかしいフェリーの中にて。



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ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『いざ日本海の架け橋へ!』湖南省から日本へのメッセージ!

2014-07-12 15:21:03 | 日記
2014年7月12日。


《ここは中国湖南省の省都、長沙。僕はある知人の招待でこの街にやって来たのだが・・・ここで得たものはあまりに大きかった!!!》


「藤本くん、世界を旅しているんだってね。ビックリしたよ!そしたらぜひ中国に来る際には長沙にも来てよ!」


そう声を掛けて下さったのは、かつて極真会館総本部道場でお世話になっていた堀尾先輩である。堀尾先輩は現在湖南省長沙市にある「湖南師範大学」で日本語を教えており、既に中国の滞在は4年になるという。


堀尾先輩が声を掛けて下さったのは、もうずいぶんと前のことだ。恐らく数ヶ月も前のことになると思う。僕はその時から「中国の行く時は絶対に長沙に行く!」と決めていた。


のだが・・・ごめんなさい!僕の旅の予定が色々と変更になってしまって、中国への到着がずいぶんと遅くなってしまいました・・・。色々と準備をして下さっていたのに、本当にご迷惑をおかけ致しました。申し訳ないです・・・。


しかも本当は大学内の授業で講義もさせていただく予定でした。しかし僕の到着の遅れ等諸々の事情があり、それも叶わなくなってしまいました。本当に残念・・・ですが、必ず次の機会に・・・!


※日本人留学生に容赦なく上段回し蹴りを道端で喰らわす堀尾先輩(笑)。恐ろしいですわ・・・(笑)!



ということでようやく長沙に辿り着いた僕。実は堀尾先輩とお会いするのはなんと10年以上振りなのだ。一緒に稽古をさせていただいていた時のことはよく覚えているが、本当に久しぶりの対面である。頻繁にメールで連絡を取っていたとはいえ、少しだけ緊張もしていた。



結論から言います。僕は堀尾先輩の熱さと男気に完全に圧倒されました。



堀尾先輩の中国での生活、意識の高さ、その実践など・・・本当に多くの刺激を受けまくった。本当はいつものようにQ&A方式でまとめていこうと思ったのだが、あまりに多くのことを話し過ぎたので、どうまとめたらいいのか分からず・・・。ということで、僕が堀尾先輩の話を聞いていて「おおお!」と心に刺さった言葉を挙げながら、今回のブログをまとめていこうと思います。よろしくお願い致します~!



※湖南師範大学で日本語を学ぶ学生、寧寧(ニンニン)ちゃんとお勉強!


刺さったぜ、堀尾先輩語録!NO,1『自分を厳しい環境に置こうと思った。だから中国を選んだんだ。』


「自分を厳しい環境に置く」というのはよく聞く表現であり、それなりに実践している人も少なくないであろう。しかし、それで中国という国に渡り、奮闘し続ける肉体的パワーと精神力・・・。本当にすごいと思う!


堀尾先輩曰く「反日的な要素もあり、日本人にとって最も生活しづらいかもしれない中国だからこそ、俺は選んだんだ。」ということなのだ。そしてお話を伺っていると、随所にその「本気さ」が現れていた。


目的は「ただ日本語を教えるだけではない」という。こういう時代だからこそ、日本語を学ぶ中国人の大切な役割、そして逆に中国語を学びに来る日本人の大切な役割がある。それを意識してほしい。それを伝えたいと、熱くおっしゃっていた。


僕は正直ビックリした。「堀尾先輩ってこんなにすごい人だったんだ!」と、失礼ながらに思わされてしまった。何がすごいって、とにかくマジ!本気!日本語教師という立場を通して、真剣に日中関係を考える男の背中がそこにはあった!



さらに堀尾先輩は湖南師範大学で極真空手部も創設し、日々稽古に当たっているという。それもマジで!本気で!道場生をボコボコにしてしまう時もあるらしい。う~ん、まさに極真!夜遅くまで(いや、朝までかな)一緒に飲んだ日も必ず朝から稽古をするその姿・・・。もう僕は圧倒されっぱなしだった。あ、ちなみに堕落した僕はそのまま爆睡でございました・・・。



※初体験!カッピングという按摩(マッサージ)に連れていってもらいました~!すごいですよね?


刺さったぜ、堀尾先輩語録!NO,2『あの時はね、日本人ってバレたらマジでヤバかったよ。』


あれは2012年のことだったという。


中国で大規模な反日デモが発生した。きっかけは尖閣諸島の国有化問題。この政策の是非はここでは置いておくが、いずれにしても中国にとっては許し難い政策であったわけだ。


僕はこの時の様子を語る堀尾先輩の話に釘付けになった。とにかくヤバかったというのだ。うっかり日本人だとバレようものなら「ええ?ここに日本人がいる・・・!」となり、身の危険さえ感じたという。


「ああ。これがリアルな反日の姿なのか・・・。」と、僕は感じた。


バスを降りた時に「尖閣は中国のものだ!」と叫ぶ人もいたそうである。そして長沙市内にある日系デパート「平和堂」はその怒りの矛先が向けられ、完全にに破壊されてしまった。それは見るも無残な様子だったという。


なぜ僕がこの言葉に刺さったのか?そのまま読めば大したことのない発言に聞こえるかもしれない。


しかし僕には刺さった。なぜなら、世界中どこに行っても「日本人だとバレたらヤバイ」という場所などなかったからだ。


むしろその逆なのだ。日本人と分かると歓迎してくれたりとても親切に接してくれたりする国がほとんどで、「I’m Japanese」と堂々と言えない国などなかった。しかしこの国は違う。それについてはまた論点が異なるのでここではさて置き・・・なのだが、日本人ということで引け目を感じてしまう国は本当に全くなかった。だからこそ、この堀尾先輩のお話には刺さるものがあった。


自分の祖国を悪く言われて気分の良い人なんているはずがない、普通は。しかしこの国で生きるということは、その強烈なストレスと共に生活しなければいけない。


普段日本で生きてきた僕にとって、それは非常に考えさせられる内容だったのだ。


※夜の長沙の街を徘徊する私たち・・・(笑)。


刺さったぜ、堀尾先輩語録!NO,3『日本の人たちにはとにかく現実を見てほしい。こういう国がすぐ隣にあるということを!』


これはハッキリ言って、良くも悪くも中国を脅威とする発言である。


堀尾先輩もおっしゃるし僕自身もそう感じるし、とにかくこの中国という国は・・・そうですね、すごいんですよ!尋常ないことがたくさんあるんです。


と、こういう言い方をしてみても全然伝わりませんよね。でも、ここではあえてこの含みを持った発言だけにしたいと思います。


「こんな国がすぐ隣にあるということを日本人は真剣に知らなければいけない。日本の常識なんて全く通じないことも理解しないといけない。そしてすぐ隣にある以上、さらにはこれほどまでに経済的にも政治的にも結び付きが強くなっている以上、この国とのお付き合いは避けられないということも認識しなければいけないと僕は思うんだよね。」堀尾先輩はこうおっしゃっていた。


堀尾先輩と僕はこの機会に、嫌と言うほど対中関係について話をさせていただいた。実際に長期間中国に住んでいる堀尾先輩のお話にはリアリティがあり、また危機感もあり、聞いていて本当に勉強になった。


こういう話をしていれば、当然出てくるのが最近話題になっている集団的自衛権の問題。もちろんこれについても色々と話をさせていただいた。


堀尾先輩と僕の考えは基本的に一致していた。そして僕はここで「僕らはこういう意見でしたよ~」などと言うつもりはない。でも、堀尾先輩と僕の考え方において根底で一致していたものがある。それは「現実主義」ということだ。


外交や政治、あるいは経済においては、ファンタジーの世界で話をしても意味がない。リアルな議論をしなければただの時間の無駄である。


もちろん堀尾先輩も僕も政治の専門家ではないし、神様でもない。何が本当に正しいのかなんて分からない。だけど、現実に沿わない政治的議論は無意味だと思っている。


だからこそ、堀尾先輩の熱い言葉が心に刺さった。「現実を見ろ!」そして、僕自身もそれなりに中国を見てきたからこそ、心に刺さった。「こういう国がすぐ隣にあるということを認識しなければいけない!」


それを踏まえれば、この中国という国とどのように付き合っていけばいいのかが自ずと見えてくる。


※脚の裏を掃除してもらって、リラックスしまくりの堀尾先輩。


8年前、僕はチベットから上海まで中国を横断した。そして今回は新疆ウイグル自治区からスタートして中国を再び横断中である。期間にしてみれば短いものであるが、それでもこの国の脅威、特殊性、エネルギッシュさは嫌と言うほどに感じる。


「僕たちは間違いなく、この国のことをもっと知らなくてはいけない。」堀尾先輩のお話から、そんなメッセージがひしひしと伝わってきた。



というわけで、僕が勝手に感じた『刺さったぜ、堀尾先輩語録!』を真面目に(?)まとめてみました!最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございました!



そして話は全く変わるのですが、実は僕、堀尾先輩に2千万回くらい土下座でお礼をしなければいけないんです・・・。


長沙に滞在中、食事から酒から交通費から何から何まで、全てを堀尾先輩が出して下さったんです。そして毎回毎回気を遣っていただいて、これまでに僕が食べたことのないような中華料理のお店に連れて行って下さり・・・。それもみんな安くないんですよ!それなのに堀尾先輩は「いいからいいから!」とだけおっしゃり、僕に色んな中華料理をご馳走して下さいました。

※日本人留学生の子と一緒に・・・。この鍋も美味かった!


※こいつもたまらんかった!!!


※湖南省名物、臭豆腐。意外に美味かったですよ~!


※もう何料理だか忘れてしまいました・・・。でも美味かったのは間違いない!


もう本当に感謝×100でございます。堀尾先輩、本当にありがとうございました!長沙に行けて本当に良かったです!遅くなってしまって当初の予定通りにいかなかったのが本当に心残りで申し訳ないのですが、近いうちに必ずまた中国に参ります!


そしてもうすぐ活動の場を南京に移されるそうですが、本当に心の底からご活躍をお祈りしております!さらには近い将来、中国と日本を結んで一緒に活動できたらな~と、勝手に妄想しております(笑)!



僕が長沙に滞在したのは6日間。この旅の最後の最後に忘れられない素晴らしい経験をすることが出来ました。ご多忙の中僕などのために毎日お時間を割いて下さり、本当にありがとうございました!


中国か日本で、またお会いできますことを楽しみにしております、押忍!



2014年7月12日。波の音が止むことなく響き続ける、海南島南部の街、三亜の安宿にて。



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ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『今こそ問え!歴史とは何か?』本当の日中友好のために。

2014-07-07 08:24:40 | 自論
2014年7月5日


《あなたは「中国人民抗日戦争記念館」を知っていますか?》


今日、こんな場所に行ってきた。


ここは「中国人民抗日戦争記念館」。北京市内の中心部から、少しだけ外れたところにある。


「たぶん嫌~な気持ちになるんだろうな・・・」と思って行くかどうか考えていたのだけれど、入場料も無料だだと聞いたし、近くにある盧溝橋にはぜひ行ってみたかったので、足を運んでみることにした。

※ちなみに盧溝橋はこんな感じでございます~!







結果から言えば、行ってよかった。ものすごく行ってよかった。だけど、本当に考えさせられる場所だった。


だってあんな展示の仕方をしたら・・・そりゃ反日になりますよ!あの記念館の中じゃ、日本人は悪魔でしかないんだから・・・。



僕は一応は社会科の教員だし近現代史にはとても関心があるけど、研究者というわけではないから正直そこまで詳しいことは分からない。あの戦争においても、本当は何が真実で何が虚偽なのか、分かっているようで全然分かっていないんだと思う。そんなに頭良くねぇし、俺。


だから偉そうなことは何も言えないんだけど、でもやっぱり僕なりに感じるものがとんでもなくあった。



この記念館の中では、日本人は悪魔の申し子でしかなかった。「俺が日本人って分かったら、マジで殺されちゃうんじゃないの?」そう思わせられるほど、そこでは日本人は悪者でしかなかった。


僕はここで、あの戦争についての善悪や賛否を問い質すつもりなどない。日本は実は何をしたのか?それについて自論を語るつもりもない。だけど、あの記念館を見て、やっぱり日本人として思うところはある。


確かに日本と中国は戦争をした。その中で、日本兵による残虐な行為は確かにあったのだろう。戦争とはそういうものだ。戦争という特異な状況下で、異常な事態が全くないなんてことは有り得ない。



だけど・・・あの記念館のような表現の仕方は常軌を逸している。国によってその戦争への捉え方、考え方が違うことはよく分かっている。だけどあれじゃ、ただの「反日意識養成博物館」だ。僕にはそう感じた。


僕はどこかの評論家みたいに、日本は絶対的に正しかったなどと言うつもりはない。だけど、日本が絶対的に悪かったなどとも言うつもりもない。


僕が何より恐れていること。それは、あの記念館の表現の仕方では、新たな対立と憎しみを生むだけでしかないということだ。



僕はここで、あの戦争の真偽や罪悪を問いたいのではない。ただ恐れているのは、あれを見た次の世代への意識の問題だ。


あの記念館を見た中国人の子ども達は、間違いなく日本人への恨みと憎しみを抱くことになるだろう。そしてあの記念館を見た日本人は、逆に中国人への反感を抱くことになるだろう。


歴史を学び後世に伝えることは確かに大切だ。特に戦争の歴史は忘れてはならず、これまで人類は幾度となく戦争を繰り返してきたけれど、少しでもそれを無くす方向へ進んでいかなければならない。


某国の元首はよくこう言う。「歴史を正視しろ、正しく認識しろ。」と。


その言葉はその通りだ。歴史を真っ直ぐ見つめ、そこから学び、平和な世界へと繋げていくことが大切だと。そりゃそうだ、その通りだ。


しかし、僕は思う。「歴史を知るということは憎しみを抱くことなのか?」と。歴史に対する捉え方は国それぞれだ。どちらかが真っ黒でどちらかが真っ白ということなんてなく、どちらかが完全に悪でどちらかが完全に善なんてこともなく、必ずやそれはグレーゾーンなのだ。100:0なんてことはない。


それが歴史だ。歴史を学ぶということは、それぞれの見方はありつつも、そのグレーゾーンを理解し、いかにして他国を理解し尊重し、先に繋げていくかの作業のはずである。そういう点から見れば、僕はあの記念館のような展示の仕方は容認できない。あれではただ闇雲に「反日意識」を生み出すだけにすぎないからだ。


日本のテレビの討論番組にしたってそうだ。見ていると、何だかみんなが「100:0」で話し合う。「違うべ、そうじゃねーべ!」って僕は思う。戦争とは必ずお互いに非があり、でも必ずお互いに正義がある。お互いにグレーな部分があり、そして共通している部分もある。そこを理解して話さなけりゃ何も始まらない。討論を見ていて、いつも嘆かわしく僕は思っている。


僕に言わせれば、世界に存在する全ての国が「戦争犯罪国」みたいなものだ。戦争を経験した国は、みんな何かしらの「負」を抱えている。その国にとっては正義であったとしても、一歩外から見れば正義ではない。一度戦争になれば、どの国も必ず多かれ少なかれ非人道的な行為を犯していることだろう。


それが戦争だ。3歩くらい退いて、感情を抜きにして、冷静に落ち着いて話をしなければ、こういう話は何も前には進まない。



僕は展示物を見ながら、トルコで出会ったある中国人のことを思い出した。


「僕は小さい頃から、日本人は悪だと学校で教わってきた。でも実際に日本人に会ってみたら、全然そんなことはなかった。みんな驚くほど良い人だったんだ。」


彼は僕にそんな話をしてくれた。


ここで重要なのは、実際に日本人が良いか悪いかではない。「悪い」と思い込まされてしまう、それが重要なことだと思う。



「教育は一歩間違えれば大罪だ」僕はそう思った。


中国はもう夏休みなのだろうか、館内にはたくさんの小学生が詰めかけていた。


彼らはどんな想いで、これらの展示物を目にしているのだろう。そして「日本人」というものに、どんな想いを抱くのだろう。


帰り際、僕は入り口の横にある「記帳ノート」を読んでみた。そしたら・・・こんな文字が大きく書かれているものがいくつもあった。


「抗日!」


年齢は小学生だった。パラパラ僕が見ただけでも4~5人、皆11~12歳くらいの年齢だった。


僕は恐ろしくなった。多感な時期の彼らはここでこのような展示物を見、そして学校でも「日本は悪だ」と教わり、そして大人になる・・・。どんな人間になるんだろうって・・・。



僕は心から、日本と中国が良い関係になってほしいと思っている。そのためには、まずはお互いに「悪い先入観」を持たないようにすることが絶対大切だと思うのだ。


上手く言えなんだけど・・・僕は、日本のあの大戦での話を全て正当化するようなことはしない。しかし、この記念館のような表現の仕方も、僕は正しいとは思わない。


僕はあの記念館からは、プロパガンダの臭いがプンプンした。必要以上に日本を悪者に仕立て上げ、国民に共通の敵を作る・・・。まさに「ハンチントン罠」そのものなのではないだろうか。


もう1つ展示物の視点で言えば、不正が証明された写真、現在もなお論争中の事件やその数値を、さも「確定された真実」のように展示することは容認できない。不正が証明された写真を使用するなんてことはまずもっておかしいし、論争中のものであれば、双方の主張を展示するのが当然だ。それをせず、一方のみの視点でしか展示されていないのには憤りを感じる。





記念館の最後のブースは「平和のために」という内容でまとめられていたが、僕にはそうは思えなかった。上手く言葉ではそうまとめているけれど、あれでは「平和のため」にならない。「新たな対立のため」にとしか思えない。僕は記念館を出る時、少なからず恐怖すら感じていた。


日本人として、あのような博物館が中国に存在していることを絶対に知っておくべきだろう。その後僕たちがどのような判断をしてどのような行動を取るか、それは僕たち次第だ。でも、どのような判断をしてどのような行動を取るにしても、僕たちは「自分の頭で考えて」先に進まなければならない。


とても居心地は悪かった。でも学ぶべきものはあまりに多かった。それが北京の「中国人民抗日戦争記念館」だった。



2014年7月5日。相変わらずのどんよりした薄曇り空が広がっている、北京の安宿にて。



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ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『自衛のために』をなくしたい!万里の長城で1人僕は思う。

2014-07-03 22:46:25 | 日記


2014年7月4日。


《世界で最も有名な観光地の1つであろう、万里の長城。僕はこの地で考えてみた。理想と現実というものを・・・。》


日本からそんなに遠くないし、行ったことがある方も多いであろう、この万里の長城。


でも実は僕、行ったことがなかったのだ。というわけで・・・!


ようやく行ってやったぜ、万里の長城さんよ!


こんなすげぇものを千年以上前に手作業で造ったのかと思うと・・・ロマンがあるよねぇ!


いや~やっぱり感動だわ!



そんな万里の長城の上を歩き、周りの大自然を見渡しながら、今の日本と照らし合わせて考えてみた。


「そうだよな、これって自衛のために造られたんだよな。」



今日本で話題になっている集団的自衛権の問題。これについては僕も思うところがあり、本当は色々書いてみようかな~と思って原稿も昨日打っていたんだけど・・・。


止めた(笑)!


下手に急いで文章にして変な誤解を招いても嫌なので、ちょっと止めました。ってオマエ、どっかの有名な論客じゃねーんだから!って感じですけどね(笑)偉そうに申し訳ありません・・・。



さて、話を戻して・・・。


自衛のために、つまりは当時のその国を守るために造られたのが、この万里の長城。


ホントはさ、この「自衛のために」なんて言葉自体が無意味になる世の中になればいいのにね・・・。



人は常に理想を持ち、語らなければいけないと僕は思っている。でもその理想には2種類あると僕は考えていて、1つは「空想的理想論」そしてもう1つは「現実的理想論」だ。これは僕の造語だけど。


「空想的理想論」とは、理想としては理想的だとしても、実現不可能と思われるただの妄想。「現実的理想論」とは、今ある現実に基づいて実現が十分に考えられる理想のこと。


政治的な話をするなら、この「現実的理想論」じゃなきゃダメだ。いくら素晴らしい理想を語ったって、実現の目処が立たないようなものじゃ意味がない。


だから、先に僕が言った『この「自衛のために」なんて言葉自体が無意味になる世の中になればいいのにね・・・。』なんて言葉は、残念ながらただの「空想的理想論」でしかない。


もちろん本当はそうなってほしい。全ての国が「せーの」で武器を置いて、一斉に戦争を止めて、核兵器も全部廃棄して、武器に使われてきた全てのお金が人道的なことに使用して・・・なんてなったら、最高の世界になる。誰も武力で攻めてこないし、「自衛」なんて言葉が存在しなくなる。


本当にそうなったらいいのになぁ。


だけど、残念だけど、そんなのは不可能だ。みんな理想では思っているけど、それは「空想的理想論」の枠を出ない。


個人レベルで考えたって同じだ。その人がどんなに良い人でも、世の中には必ず悪い人がいる。だから、カギをかけずに外出するわけにはいかない。カギをかけて、あるいはセコムまでして、自分を守らなければならない。それがつまりは「自衛」である



それが世界だ。世界とは、そういうものだ。



もしかしたら、この万里の長城を造った王様も同じように考えていたのかもしれない。いや、きっと考えていただろう。


誰もが安心して暮らせる平和で豊かな国を・・・と。


でも、仮にその国がそうだとしても、残念ながら悪いやつらはいっぱいいる。


だからきっと、長城を造ったのだろう。それは「自衛のために」、そして「自国民の生命と財産を守るために」・・・。



中国を代表する世界遺産、万里の長城。僕はその上で1人考えた。


「こんなもん造らなくてもみんなが安心して平和に豊かに暮らせるような世界って、何とか出来ないもんかなぁ。」と。


個別的自衛権にしても集団的自衛権にしても、そんな言葉がいらなくなるような世界が実現できたら・・・というかそんな世界って、どんなものになるんだろう。


すっげぇ最高の気がするなぁ。


「戦車」とか「戦闘機」って言葉も現物もなくなって、「核兵器」も「地雷」もなくなって・・・ってなったら、そんな素晴らしい世界なんてないじゃないか!


・・・って、そんなの俺のただの妄想だけど。


だけど、その妄想に少しずつ近付ける方法があると思うんだ。少しでも「空想的理想論」を「現実的理想論」に近付けられるような、ちょっとずつのステップが・・・。



中国って、どうしても日本にとっては軍事的には経済的にも「脅威」になってしまう。でも、その中国にいる人は・・・


みんな優しいですよ。


あからさまに反日を出してくる人になんて今まで出会ったことがないし、道を聞いても何かを質問してもみんな丁寧に教えてくれる。


人と人ならこんなに簡単に近付けるのに、その規模が国となると、一気に困難になる。


何とかしてぇもんだよな・・・。



そんなことを考えながら、僕は1人万里の長城を歩き回っていた。そしてその場を後にした。


妄想を現実へ、目標を実現へ!その想いを小さく心に秘めながら・・・!


※おまけ。階段を歩き疲れて長城の上でくたばっている欧米人たち。これもどうかと思いますけどね・・・(苦笑)。



2014年7月4日。欧米人が溢れ返っていて、ちょっと皆さん賑やかな北京の安宿にて。



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