2014年4月29日。
《世界には「日本人宿」と呼ばれている宿が少なくない。では何故そこが「日本人宿」になるかというと色々理由はあるのだが、やはりそこにいる「人」による影響力が一番大きいと僕は思う。》
僕は迷っていた。
イスタンブールには「Tree of Life Guest House」という有名な日本人宿があったのだが、それが諸々の理由で営業を終えてしまったというのだ。
僕はその街に日本人宿があれば基本的にはそこに泊まるが、そこまで何が何でも日本人宿にこだわっているわけではない。でも今後の情報も仕入れておきたかったので、「さてどうしようかな~」ということになってしまった。
そこで色々と調べてみたところ、ある宿に行き着いた。それは「Agora Guest House」(アゴラゲストハウス)。どうやらそこに、素晴らしい日本人の方が働いているというのだ。
バックパッカーの僕としては、アゴラゲストハウスは決して安くはなかった。しかし直感的に「この人にお会いしてみたい!」と感じた僕は、アゴラに行くことを決めた。
その方の名前は、ともみさん。僕が宿に着いたその日の朝、すぐに温かく声を掛けて下さり、本当に色々とお世話をして下さった。そして僕は思った、「この方にインタビューをさせていただきたい!」と!
ということで今回は、ともみさんへのインタビューでございます~!
※これがその「Agora Guest House」の入り口。イスタンブール観光の中心地にありますので、便利な場所ですよ!
Q1:ともみさん、どうぞよろしくお願い致します!ともみさんはトルコに来る前は、日本でのお仕事は何をなさっていたんですか?
A1:私は教員をしていたんです。中学校で家庭科を教えていました。
※この答えを聞いた瞬間、僕が「おおっ!」となったのは言うまでもないですね(笑)。
Q2:教員だったんですか!それは奇遇ですね、僕もなんですよ!でも教員を辞めて海外に行くというのは大きな決心だったと思うのですが、なぜトルコという国を選んだのでしょうか?
A2:トルコには以前旅行に来たことがあったのですが、とても気に入ったんですね。そしていつかトルコに住みたいな~と思うようになったんです。
具体的には、トルコ人のフレンドリーさに魅かれました。例えばインドやタイなどは、話し掛けてくる人は商売目的で「物売りかツゥクツゥクやリキシャーの人」だけなんですよね。欧米について言えば、そもそも誰も話しかけてこない!だから旅行中会話をするとしたら「レストランの人かホテルの人のみ」です。でもトルコは違うんです。もちろん物売りの人も話し掛けてきますが、それにプラスして普通の人が話し掛けてくるんですね。
特に田舎では多いですよね。歩いていると「おーい、チャーイ(お茶)飲んで行け!」と呼び止めてくれたり。他の国で物売り以外で話し掛けてくる人なんていなかったので、それは衝撃でした。そういった「純粋に話したい」というフレンドリーな人々に魅かれましたね。
Q3:その気持ち、本当によく分かります。まるで子どものように話し掛けてきますよね!そんなトルコ人ですが、他にはどのような特徴がある人たちなんでしょうか?
A3:そうですね、一見楽観的に見えるのですが、それが本当にそうなのか・・・分からないところがありますね。
トルコという国は経済状況がかなり悪いんです。ですから、仕事がない、お金がないという人が本当にたくさんいるんですね。それは本人の努力の問題ではなく、どうしようもないくらいの状況なんです。ですから、どうしようもないが故に楽観的に振る舞っているだけなのかもしれませんよね・・・。
トルコ人の感じているプレッシャーは、日本人のそれとは異なると思います。日本では、何だかんだで仕事はある。だから日本人の感じているプレッシャーは「仕事によるストレス」であったり「仕事上でのコミュニケーション」であったりと、仕事が絡んでくることが多いと思うんですよね。
でもトルコ人は違う。まず仕事そのものがないんです。だから、彼らのプレッシャーは「お金」がほぼ全てと言っていいと思います。先ほども述べたように、それは努力してもどうにもならない次元なんですね・・・。
と言うと、まるでトルコがとても悪い国のように思われてしまうかもしれませんが、実際にはトルコという国は私たちが持っているイメージよりも発達した国なんですよ。
イスタンブールをはじめトルコ西部はヨーロッパ並みです。人々も快適に生活していますし、実際イスタンブールに来てあまりの発達ぶりに驚いている旅行者が多いんですよ。
ですが、東に行けば行くほど人々の生活はたぶん日本人が持っているイメージに近いと思います。トルコ国内での貧富の差が激しいんですね。ですから仕事がない お金がないという人が本当にたくさん・・・なんですよね。
Q4:なるほど、国内での差が大きいんですね。そういったことは僕も知らなかったです・・・。そんなトルコにいらしてかなり経つことと思いますが、これまでの生活はどのようなものだったんでしょうか?
A4:トルコに来て1年目は、午前中は語学学校、午後はその宿題と、完全にトルコ語学習の生活でしたね。
アゴラゲストハウスがオープンしたのは5年ほど前なんです。オーナーとはトルコに旅行に来た時から知り合いだったので、アゴラをオープンするに当たって色々とアドバイスをさせていただきました。部屋はこれが必要だとか、トイレはこうした方がいいとか・・・(笑)。
そうしているうちに、自然とお手伝いをするようになって、今もここにいるということなんですね。
Q5:そうなんですか、もともとオーナーとは知り合いだったんですね!ではこれまでのトルコでの生活を通して、一番得たものと言えばどのようなものがありますか?
A5:そうですね、「考え方の違いが理解できるようになった」とでも言えばいいでしょうか。
トルコでの生活は、今までの経験やこれまでしてきたこととは異なることが多いわけですね。日本での常識が通じないことも多々あります。「日本の常識は世界の常識じゃない」ということが本当によく分かった。これが大切だと思いますね。
トルコでは物事がなかなか計画通りには進みません。それにはトルコ人の考え方や国民性の違いが関わってくるのと同時に、経済的な背景があることも分かってきました。
例えば旅行に行くという計画をしたとします。日本であれば、一度しっかり計画を立てれば、まずその旅行には行くことはできるんですよね。でもトルコでは、もしかしたら突然仕事がなくなってしまうかもしれない。保険の問題もある。つまり「行けなくなった」には、日本とは事情が異なる背景もあることが分かりました。
さらに言えばビザの問題もありますよね。トルコ人は日本人と違って、他の国に行くのには多くの国でビザが必要なのです。
このような違いが分かった、ということが一番大きいと思っています。
Q6:その考え、すごくよく分かります。僕も毎日のように「日本の常識は世界の非常識」だと感じていますから・・・。ではそんなトルコに長くお住まいになっていて、逆に今の日本はどのように映りますか?
A6:たまに日本に帰るのですが、そのたびに「丁寧すぎる」と「働き過ぎる」の2つを感じますね。
しかしそれは良い点でもあり悪い点でもあると思うんですよね。両方とも陰と陽を含んでいます。
例えば「丁寧過ぎる」点で言いますと、この前あるスーパーで買い物をしたとき、袋を渡してもらう時にぐるっとレジを周って私のところに私に来てくれたんですね。あとは、エレベーターのドアが閉まるまで、ずっとお辞儀を続けていたり・・・。
それによって私が気分悪くなっているのかと言えばそんなことはないのでいいのですが、なんだかそれがオートマチックになっているように感じるし、「それをしなくちゃいけない」という決まりが多過ぎるのかな~とも感じました。でも、それはそれで良い点でもあるんですよね。
そして「働き過ぎる」点ですが、確かにそうも思うのですが・・・。例えば少々働く時間を減らして、百均で買い物をして吉野家などで食事をしてもいいじゃないか、という風にも思えるのですが、でもそこで働いている人には、そこでのハードな労働が生じるわけですよね。百均など本当に100円とは思えない高いクオリティが存在するわけですが、その裏には「働き過ぎているから」こそ存在できるクオリティがある。
お互いに良い点であり悪い点でもあり・・・そういった矛盾が存在しますよね。それを感じることが出来たということが、自分にとってとても大切だと思っています。
Q7:そのような矛盾については、前回インタビューさせていただいた「チャリダー・伊藤さん」のお話の中でも出てきました。世の中には本当に「大いなる矛盾」が多々存在しますよね。では最後に、最近内向き内向きだと言われている日本の若者に、海外生活の長いともみさんからぜひメッセージをお願い致します!
A7:内向きって言われているんですか?(笑)トルコにいると逆に海外志向の若者がやって来るので全然そうは感じられないので、前提が異なるのですが・・・。
私は別に海外にこだわる必要はないと思っています。別に日本でだって全然いいと思いますよ。
でも「若いうちに何でもやれ!」とは思いますね。しかしそこでまた矛盾が生じるのですが、そうは言っても日本の社会は新卒でないとなかなか就職もしづらくなる。となると「何でもやれ!」と言っておきながら、そこにはそうはいかない矛盾が発生しますよね。
つまりは結局、日本が根底から変わっていかないとダメなのだと思いますね。
Q8:そうですね、これも「良くも悪くも」になってしまいますが、古き良きは残しつつも、変わるべきものは変わらないといけないですよね。僕の本当にそう思います。お忙しいところ長々とインタビューにお答えいただき、本当にありがとうございました!
※余談ですが、イスタンブールではなんと「サバサンド」が食べられます!青魚好きの僕にはたまらないんだなこれが!(笑)
僕はネットの書き込み等で、ともみさんに会うためにこのアゴラゲストハウスにやって来る方がけっこういるということを見ていたのだが、実際にお会いしてお話を伺って、その意味がよく分かった。
本当に温かいお人柄で誰にでも優しく、つい「ともみさ~ん」と頼ってしまいたくなるお方なのだ。
ともみさんのお話を伺っていて強く感じたのが、「矛盾」というキーワードだ。前回のチャリダー伊藤さんへのインタビューでもそうだったが、世の中は実に矛盾に満ちている。その中で、僕たちは生きている。じゃあそこから僕たちはどうするの?どうすべきなの?ということを強く考えさせられた。
ぜひともみさんには、このアゴラゲストハウスの「看板娘」的な存在として、日本人のお客さんを集め続けていただきたいと強く願わずにはいられない。そしてこのインタビューはもとより、僕のバスチケットやツアーの手配を何時間もお手伝いして下さり、そしてトルコについての色々な質問についても温かくお答え下さったともみさんの優しさに、心から感謝の意を表したい。
ともみさん、本当にありがとうございました!おかげ様で最高のイスタンブール滞在になりました!これからもご活躍をお祈り申し上げております!
※「Agora Guest House」の公式ホームページはこちらです~!
http://www.agoraguesthouse.com/
2014年4月30日。ちょうど宿のオーナーの結婚式がその日にあり、結婚式にも飛び入り参加してしまった、セルチュクの安宿にて。
※ともみさんの言う通り、イスタンブールには貧しさの一面も垣間見られる。街中には物乞いの子ども達もたくさんいるのだ。それについてはまた次回のブログで・・・。
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《世界には「日本人宿」と呼ばれている宿が少なくない。では何故そこが「日本人宿」になるかというと色々理由はあるのだが、やはりそこにいる「人」による影響力が一番大きいと僕は思う。》
僕は迷っていた。
イスタンブールには「Tree of Life Guest House」という有名な日本人宿があったのだが、それが諸々の理由で営業を終えてしまったというのだ。
僕はその街に日本人宿があれば基本的にはそこに泊まるが、そこまで何が何でも日本人宿にこだわっているわけではない。でも今後の情報も仕入れておきたかったので、「さてどうしようかな~」ということになってしまった。
そこで色々と調べてみたところ、ある宿に行き着いた。それは「Agora Guest House」(アゴラゲストハウス)。どうやらそこに、素晴らしい日本人の方が働いているというのだ。
バックパッカーの僕としては、アゴラゲストハウスは決して安くはなかった。しかし直感的に「この人にお会いしてみたい!」と感じた僕は、アゴラに行くことを決めた。
その方の名前は、ともみさん。僕が宿に着いたその日の朝、すぐに温かく声を掛けて下さり、本当に色々とお世話をして下さった。そして僕は思った、「この方にインタビューをさせていただきたい!」と!
ということで今回は、ともみさんへのインタビューでございます~!
※これがその「Agora Guest House」の入り口。イスタンブール観光の中心地にありますので、便利な場所ですよ!
Q1:ともみさん、どうぞよろしくお願い致します!ともみさんはトルコに来る前は、日本でのお仕事は何をなさっていたんですか?
A1:私は教員をしていたんです。中学校で家庭科を教えていました。
※この答えを聞いた瞬間、僕が「おおっ!」となったのは言うまでもないですね(笑)。
Q2:教員だったんですか!それは奇遇ですね、僕もなんですよ!でも教員を辞めて海外に行くというのは大きな決心だったと思うのですが、なぜトルコという国を選んだのでしょうか?
A2:トルコには以前旅行に来たことがあったのですが、とても気に入ったんですね。そしていつかトルコに住みたいな~と思うようになったんです。
具体的には、トルコ人のフレンドリーさに魅かれました。例えばインドやタイなどは、話し掛けてくる人は商売目的で「物売りかツゥクツゥクやリキシャーの人」だけなんですよね。欧米について言えば、そもそも誰も話しかけてこない!だから旅行中会話をするとしたら「レストランの人かホテルの人のみ」です。でもトルコは違うんです。もちろん物売りの人も話し掛けてきますが、それにプラスして普通の人が話し掛けてくるんですね。
特に田舎では多いですよね。歩いていると「おーい、チャーイ(お茶)飲んで行け!」と呼び止めてくれたり。他の国で物売り以外で話し掛けてくる人なんていなかったので、それは衝撃でした。そういった「純粋に話したい」というフレンドリーな人々に魅かれましたね。
Q3:その気持ち、本当によく分かります。まるで子どものように話し掛けてきますよね!そんなトルコ人ですが、他にはどのような特徴がある人たちなんでしょうか?
A3:そうですね、一見楽観的に見えるのですが、それが本当にそうなのか・・・分からないところがありますね。
トルコという国は経済状況がかなり悪いんです。ですから、仕事がない、お金がないという人が本当にたくさんいるんですね。それは本人の努力の問題ではなく、どうしようもないくらいの状況なんです。ですから、どうしようもないが故に楽観的に振る舞っているだけなのかもしれませんよね・・・。
トルコ人の感じているプレッシャーは、日本人のそれとは異なると思います。日本では、何だかんだで仕事はある。だから日本人の感じているプレッシャーは「仕事によるストレス」であったり「仕事上でのコミュニケーション」であったりと、仕事が絡んでくることが多いと思うんですよね。
でもトルコ人は違う。まず仕事そのものがないんです。だから、彼らのプレッシャーは「お金」がほぼ全てと言っていいと思います。先ほども述べたように、それは努力してもどうにもならない次元なんですね・・・。
と言うと、まるでトルコがとても悪い国のように思われてしまうかもしれませんが、実際にはトルコという国は私たちが持っているイメージよりも発達した国なんですよ。
イスタンブールをはじめトルコ西部はヨーロッパ並みです。人々も快適に生活していますし、実際イスタンブールに来てあまりの発達ぶりに驚いている旅行者が多いんですよ。
ですが、東に行けば行くほど人々の生活はたぶん日本人が持っているイメージに近いと思います。トルコ国内での貧富の差が激しいんですね。ですから仕事がない お金がないという人が本当にたくさん・・・なんですよね。
Q4:なるほど、国内での差が大きいんですね。そういったことは僕も知らなかったです・・・。そんなトルコにいらしてかなり経つことと思いますが、これまでの生活はどのようなものだったんでしょうか?
A4:トルコに来て1年目は、午前中は語学学校、午後はその宿題と、完全にトルコ語学習の生活でしたね。
アゴラゲストハウスがオープンしたのは5年ほど前なんです。オーナーとはトルコに旅行に来た時から知り合いだったので、アゴラをオープンするに当たって色々とアドバイスをさせていただきました。部屋はこれが必要だとか、トイレはこうした方がいいとか・・・(笑)。
そうしているうちに、自然とお手伝いをするようになって、今もここにいるということなんですね。
Q5:そうなんですか、もともとオーナーとは知り合いだったんですね!ではこれまでのトルコでの生活を通して、一番得たものと言えばどのようなものがありますか?
A5:そうですね、「考え方の違いが理解できるようになった」とでも言えばいいでしょうか。
トルコでの生活は、今までの経験やこれまでしてきたこととは異なることが多いわけですね。日本での常識が通じないことも多々あります。「日本の常識は世界の常識じゃない」ということが本当によく分かった。これが大切だと思いますね。
トルコでは物事がなかなか計画通りには進みません。それにはトルコ人の考え方や国民性の違いが関わってくるのと同時に、経済的な背景があることも分かってきました。
例えば旅行に行くという計画をしたとします。日本であれば、一度しっかり計画を立てれば、まずその旅行には行くことはできるんですよね。でもトルコでは、もしかしたら突然仕事がなくなってしまうかもしれない。保険の問題もある。つまり「行けなくなった」には、日本とは事情が異なる背景もあることが分かりました。
さらに言えばビザの問題もありますよね。トルコ人は日本人と違って、他の国に行くのには多くの国でビザが必要なのです。
このような違いが分かった、ということが一番大きいと思っています。
Q6:その考え、すごくよく分かります。僕も毎日のように「日本の常識は世界の非常識」だと感じていますから・・・。ではそんなトルコに長くお住まいになっていて、逆に今の日本はどのように映りますか?
A6:たまに日本に帰るのですが、そのたびに「丁寧すぎる」と「働き過ぎる」の2つを感じますね。
しかしそれは良い点でもあり悪い点でもあると思うんですよね。両方とも陰と陽を含んでいます。
例えば「丁寧過ぎる」点で言いますと、この前あるスーパーで買い物をしたとき、袋を渡してもらう時にぐるっとレジを周って私のところに私に来てくれたんですね。あとは、エレベーターのドアが閉まるまで、ずっとお辞儀を続けていたり・・・。
それによって私が気分悪くなっているのかと言えばそんなことはないのでいいのですが、なんだかそれがオートマチックになっているように感じるし、「それをしなくちゃいけない」という決まりが多過ぎるのかな~とも感じました。でも、それはそれで良い点でもあるんですよね。
そして「働き過ぎる」点ですが、確かにそうも思うのですが・・・。例えば少々働く時間を減らして、百均で買い物をして吉野家などで食事をしてもいいじゃないか、という風にも思えるのですが、でもそこで働いている人には、そこでのハードな労働が生じるわけですよね。百均など本当に100円とは思えない高いクオリティが存在するわけですが、その裏には「働き過ぎているから」こそ存在できるクオリティがある。
お互いに良い点であり悪い点でもあり・・・そういった矛盾が存在しますよね。それを感じることが出来たということが、自分にとってとても大切だと思っています。
Q7:そのような矛盾については、前回インタビューさせていただいた「チャリダー・伊藤さん」のお話の中でも出てきました。世の中には本当に「大いなる矛盾」が多々存在しますよね。では最後に、最近内向き内向きだと言われている日本の若者に、海外生活の長いともみさんからぜひメッセージをお願い致します!
A7:内向きって言われているんですか?(笑)トルコにいると逆に海外志向の若者がやって来るので全然そうは感じられないので、前提が異なるのですが・・・。
私は別に海外にこだわる必要はないと思っています。別に日本でだって全然いいと思いますよ。
でも「若いうちに何でもやれ!」とは思いますね。しかしそこでまた矛盾が生じるのですが、そうは言っても日本の社会は新卒でないとなかなか就職もしづらくなる。となると「何でもやれ!」と言っておきながら、そこにはそうはいかない矛盾が発生しますよね。
つまりは結局、日本が根底から変わっていかないとダメなのだと思いますね。
Q8:そうですね、これも「良くも悪くも」になってしまいますが、古き良きは残しつつも、変わるべきものは変わらないといけないですよね。僕の本当にそう思います。お忙しいところ長々とインタビューにお答えいただき、本当にありがとうございました!
※余談ですが、イスタンブールではなんと「サバサンド」が食べられます!青魚好きの僕にはたまらないんだなこれが!(笑)
僕はネットの書き込み等で、ともみさんに会うためにこのアゴラゲストハウスにやって来る方がけっこういるということを見ていたのだが、実際にお会いしてお話を伺って、その意味がよく分かった。
本当に温かいお人柄で誰にでも優しく、つい「ともみさ~ん」と頼ってしまいたくなるお方なのだ。
ともみさんのお話を伺っていて強く感じたのが、「矛盾」というキーワードだ。前回のチャリダー伊藤さんへのインタビューでもそうだったが、世の中は実に矛盾に満ちている。その中で、僕たちは生きている。じゃあそこから僕たちはどうするの?どうすべきなの?ということを強く考えさせられた。
ぜひともみさんには、このアゴラゲストハウスの「看板娘」的な存在として、日本人のお客さんを集め続けていただきたいと強く願わずにはいられない。そしてこのインタビューはもとより、僕のバスチケットやツアーの手配を何時間もお手伝いして下さり、そしてトルコについての色々な質問についても温かくお答え下さったともみさんの優しさに、心から感謝の意を表したい。
ともみさん、本当にありがとうございました!おかげ様で最高のイスタンブール滞在になりました!これからもご活躍をお祈り申し上げております!
※「Agora Guest House」の公式ホームページはこちらです~!
http://www.agoraguesthouse.com/
2014年4月30日。ちょうど宿のオーナーの結婚式がその日にあり、結婚式にも飛び入り参加してしまった、セルチュクの安宿にて。
※ともみさんの言う通り、イスタンブールには貧しさの一面も垣間見られる。街中には物乞いの子ども達もたくさんいるのだ。それについてはまた次回のブログで・・・。
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