世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

ふじもん世界放浪「放学記」第7章アジア編 日本人ならぜひこの宿へ!「あなたがいるからAgoraに行く!」

2014-04-30 02:47:10 | 日記
2014年4月29日。

《世界には「日本人宿」と呼ばれている宿が少なくない。では何故そこが「日本人宿」になるかというと色々理由はあるのだが、やはりそこにいる「人」による影響力が一番大きいと僕は思う。》

僕は迷っていた。

イスタンブールには「Tree of Life Guest House」という有名な日本人宿があったのだが、それが諸々の理由で営業を終えてしまったというのだ。

僕はその街に日本人宿があれば基本的にはそこに泊まるが、そこまで何が何でも日本人宿にこだわっているわけではない。でも今後の情報も仕入れておきたかったので、「さてどうしようかな~」ということになってしまった。

そこで色々と調べてみたところ、ある宿に行き着いた。それは「Agora Guest House」(アゴラゲストハウス)。どうやらそこに、素晴らしい日本人の方が働いているというのだ。

バックパッカーの僕としては、アゴラゲストハウスは決して安くはなかった。しかし直感的に「この人にお会いしてみたい!」と感じた僕は、アゴラに行くことを決めた。

その方の名前は、ともみさん。僕が宿に着いたその日の朝、すぐに温かく声を掛けて下さり、本当に色々とお世話をして下さった。そして僕は思った、「この方にインタビューをさせていただきたい!」と!

ということで今回は、ともみさんへのインタビューでございます~!

※これがその「Agora Guest House」の入り口。イスタンブール観光の中心地にありますので、便利な場所ですよ!


Q1:ともみさん、どうぞよろしくお願い致します!ともみさんはトルコに来る前は、日本でのお仕事は何をなさっていたんですか?

A1:私は教員をしていたんです。中学校で家庭科を教えていました。

※この答えを聞いた瞬間、僕が「おおっ!」となったのは言うまでもないですね(笑)。


Q2:教員だったんですか!それは奇遇ですね、僕もなんですよ!でも教員を辞めて海外に行くというのは大きな決心だったと思うのですが、なぜトルコという国を選んだのでしょうか?

A2:トルコには以前旅行に来たことがあったのですが、とても気に入ったんですね。そしていつかトルコに住みたいな~と思うようになったんです。

具体的には、トルコ人のフレンドリーさに魅かれました。例えばインドやタイなどは、話し掛けてくる人は商売目的で「物売りかツゥクツゥクやリキシャーの人」だけなんですよね。欧米について言えば、そもそも誰も話しかけてこない!だから旅行中会話をするとしたら「レストランの人かホテルの人のみ」です。でもトルコは違うんです。もちろん物売りの人も話し掛けてきますが、それにプラスして普通の人が話し掛けてくるんですね。

特に田舎では多いですよね。歩いていると「おーい、チャーイ(お茶)飲んで行け!」と呼び止めてくれたり。他の国で物売り以外で話し掛けてくる人なんていなかったので、それは衝撃でした。そういった「純粋に話したい」というフレンドリーな人々に魅かれましたね。


Q3:その気持ち、本当によく分かります。まるで子どものように話し掛けてきますよね!そんなトルコ人ですが、他にはどのような特徴がある人たちなんでしょうか?

A3:そうですね、一見楽観的に見えるのですが、それが本当にそうなのか・・・分からないところがありますね。

トルコという国は経済状況がかなり悪いんです。ですから、仕事がない、お金がないという人が本当にたくさんいるんですね。それは本人の努力の問題ではなく、どうしようもないくらいの状況なんです。ですから、どうしようもないが故に楽観的に振る舞っているだけなのかもしれませんよね・・・。

トルコ人の感じているプレッシャーは、日本人のそれとは異なると思います。日本では、何だかんだで仕事はある。だから日本人の感じているプレッシャーは「仕事によるストレス」であったり「仕事上でのコミュニケーション」であったりと、仕事が絡んでくることが多いと思うんですよね。

でもトルコ人は違う。まず仕事そのものがないんです。だから、彼らのプレッシャーは「お金」がほぼ全てと言っていいと思います。先ほども述べたように、それは努力してもどうにもならない次元なんですね・・・。

と言うと、まるでトルコがとても悪い国のように思われてしまうかもしれませんが、実際にはトルコという国は私たちが持っているイメージよりも発達した国なんですよ。

イスタンブールをはじめトルコ西部はヨーロッパ並みです。人々も快適に生活していますし、実際イスタンブールに来てあまりの発達ぶりに驚いている旅行者が多いんですよ。

ですが、東に行けば行くほど人々の生活はたぶん日本人が持っているイメージに近いと思います。トルコ国内での貧富の差が激しいんですね。ですから仕事がない お金がないという人が本当にたくさん・・・なんですよね。


Q4:なるほど、国内での差が大きいんですね。そういったことは僕も知らなかったです・・・。そんなトルコにいらしてかなり経つことと思いますが、これまでの生活はどのようなものだったんでしょうか?

A4:トルコに来て1年目は、午前中は語学学校、午後はその宿題と、完全にトルコ語学習の生活でしたね。

アゴラゲストハウスがオープンしたのは5年ほど前なんです。オーナーとはトルコに旅行に来た時から知り合いだったので、アゴラをオープンするに当たって色々とアドバイスをさせていただきました。部屋はこれが必要だとか、トイレはこうした方がいいとか・・・(笑)。

そうしているうちに、自然とお手伝いをするようになって、今もここにいるということなんですね。


Q5:そうなんですか、もともとオーナーとは知り合いだったんですね!ではこれまでのトルコでの生活を通して、一番得たものと言えばどのようなものがありますか?

A5:そうですね、「考え方の違いが理解できるようになった」とでも言えばいいでしょうか。

トルコでの生活は、今までの経験やこれまでしてきたこととは異なることが多いわけですね。日本での常識が通じないことも多々あります。「日本の常識は世界の常識じゃない」ということが本当によく分かった。これが大切だと思いますね。

トルコでは物事がなかなか計画通りには進みません。それにはトルコ人の考え方や国民性の違いが関わってくるのと同時に、経済的な背景があることも分かってきました。

例えば旅行に行くという計画をしたとします。日本であれば、一度しっかり計画を立てれば、まずその旅行には行くことはできるんですよね。でもトルコでは、もしかしたら突然仕事がなくなってしまうかもしれない。保険の問題もある。つまり「行けなくなった」には、日本とは事情が異なる背景もあることが分かりました。

さらに言えばビザの問題もありますよね。トルコ人は日本人と違って、他の国に行くのには多くの国でビザが必要なのです。

このような違いが分かった、ということが一番大きいと思っています。


Q6:その考え、すごくよく分かります。僕も毎日のように「日本の常識は世界の非常識」だと感じていますから・・・。ではそんなトルコに長くお住まいになっていて、逆に今の日本はどのように映りますか?

A6:たまに日本に帰るのですが、そのたびに「丁寧すぎる」「働き過ぎる」の2つを感じますね。

しかしそれは良い点でもあり悪い点でもあると思うんですよね。両方とも陰と陽を含んでいます。

例えば「丁寧過ぎる」点で言いますと、この前あるスーパーで買い物をしたとき、袋を渡してもらう時にぐるっとレジを周って私のところに私に来てくれたんですね。あとは、エレベーターのドアが閉まるまで、ずっとお辞儀を続けていたり・・・。

それによって私が気分悪くなっているのかと言えばそんなことはないのでいいのですが、なんだかそれがオートマチックになっているように感じるし、「それをしなくちゃいけない」という決まりが多過ぎるのかな~とも感じました。でも、それはそれで良い点でもあるんですよね。

そして「働き過ぎる」点ですが、確かにそうも思うのですが・・・。例えば少々働く時間を減らして、百均で買い物をして吉野家などで食事をしてもいいじゃないか、という風にも思えるのですが、でもそこで働いている人には、そこでのハードな労働が生じるわけですよね。百均など本当に100円とは思えない高いクオリティが存在するわけですが、その裏には「働き過ぎているから」こそ存在できるクオリティがある。

お互いに良い点であり悪い点でもあり・・・そういった矛盾が存在しますよね。それを感じることが出来たということが、自分にとってとても大切だと思っています。


Q7:そのような矛盾については、前回インタビューさせていただいた「チャリダー・伊藤さん」のお話の中でも出てきました。世の中には本当に「大いなる矛盾」が多々存在しますよね。では最後に、最近内向き内向きだと言われている日本の若者に、海外生活の長いともみさんからぜひメッセージをお願い致します!

A7:内向きって言われているんですか?(笑)トルコにいると逆に海外志向の若者がやって来るので全然そうは感じられないので、前提が異なるのですが・・・。

私は別に海外にこだわる必要はないと思っています。別に日本でだって全然いいと思いますよ。

でも「若いうちに何でもやれ!」とは思いますね。しかしそこでまた矛盾が生じるのですが、そうは言っても日本の社会は新卒でないとなかなか就職もしづらくなる。となると「何でもやれ!」と言っておきながら、そこにはそうはいかない矛盾が発生しますよね。

つまりは結局、日本が根底から変わっていかないとダメなのだと思いますね。


Q8:そうですね、これも「良くも悪くも」になってしまいますが、古き良きは残しつつも、変わるべきものは変わらないといけないですよね。僕の本当にそう思います。お忙しいところ長々とインタビューにお答えいただき、本当にありがとうございました!

※余談ですが、イスタンブールではなんと「サバサンド」が食べられます!青魚好きの僕にはたまらないんだなこれが!(笑)



僕はネットの書き込み等で、ともみさんに会うためにこのアゴラゲストハウスにやって来る方がけっこういるということを見ていたのだが、実際にお会いしてお話を伺って、その意味がよく分かった。

本当に温かいお人柄で誰にでも優しく、つい「ともみさ~ん」と頼ってしまいたくなるお方なのだ。

ともみさんのお話を伺っていて強く感じたのが、「矛盾」というキーワードだ。前回のチャリダー伊藤さんへのインタビューでもそうだったが、世の中は実に矛盾に満ちている。その中で、僕たちは生きている。じゃあそこから僕たちはどうするの?どうすべきなの?ということを強く考えさせられた。

ぜひともみさんには、このアゴラゲストハウスの「看板娘」的な存在として、日本人のお客さんを集め続けていただきたいと強く願わずにはいられない。そしてこのインタビューはもとより、僕のバスチケットやツアーの手配を何時間もお手伝いして下さり、そしてトルコについての色々な質問についても温かくお答え下さったともみさんの優しさに、心から感謝の意を表したい。

ともみさん、本当にありがとうございました!おかげ様で最高のイスタンブール滞在になりました!これからもご活躍をお祈り申し上げております!

※「Agora Guest House」の公式ホームページはこちらです~!

http://www.agoraguesthouse.com/


2014年4月30日。ちょうど宿のオーナーの結婚式がその日にあり、結婚式にも飛び入り参加してしまった、セルチュクの安宿にて。


※ともみさんの言う通り、イスタンブールには貧しさの一面も垣間見られる。街中には物乞いの子ども達もたくさんいるのだ。それについてはまた次回のブログで・・・。


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ふじもん世界放浪「放学記」第6章ヨーロッパ編 この脚で世界を掛ける!『イケメン』日本人チャリダー!

2014-04-27 03:33:06 | 日記
2014年4月27日。

《世界には色々な旅人がいるが、「自転車で旅をする」ことを実行している強者の日本人もいる。彼の名前は伊藤篤史さん。彼は約3年という長きに渡って、この世界を自転車で駆け抜けているのだ!》

「自転車で世界を旅してみたいなぁ」と考えたことがある人は少なくないかもしれない。しかし、実際にそれを実行するとなると、当たり前だがとんでもないエネルギーと行動力が必要だ。

しかし、実際にやっている人はいる。それは不可能ではないのだ。強い意志と強靭な身体があれば、それは実現可能なのである。

そんなスゴイことを実際に行っている「自転車で旅をする人」、いわゆる「チャリダー」が、この伊藤篤史さんだ。なんと彼は日本を出て約3年になるという。その間、世界各地を自転車で駆け巡っているのだ。

僕が伊藤さんに出会ったのは南アフリカのケープタウンでの安宿だったのでだが、ブルガリアの首都ソフィアで再会をした。これもまさにご縁であり、僕はそのご縁に本当に感謝している。

自転車での旅なんて、これは誰にでも出来ることではない。そんなスゴイことを実行中の伊藤さんは、どのようなことを考えて日々ペダルを漕いでいるのか?実に興味深いところである。

ということで、今回は伊藤さんへの「チャリダーインタビュー」でございます!

※カフェでカプチーノを飲みながらお話を伺ったのですが、あら♪オシャレなことに♪


Q1:伊藤さん、どうぞよろしくお願い致します!まずはじめに、旅に出る前の伊藤さんの経歴を教えていただけますか。

A1:はい。僕は大学を卒業して、ご存知の方も多いかと思いますが、「無印良品」に就職をしました。そこで4年ほど働き、そして自転車の旅に出たという流れです。


Q2:なるほど。どうして自転車の旅に出ようと思ったんですか?

A2:一言で言うのは難しいのですが、色々なものが積み重なって・・・ですね。

今回の旅のきっかけで言うなら、学生時代の頃のアメリカ横断自転車旅が大きいですね。ここで得たものは非常に大きかったです。そこには「想像通りの世界」「想像の逆を行く世界」の2つが広がっていました。

その時僕はアメリカで、ネイティブアメリカンの部族の1つであるナバホ族の村に泊めてもらいました。そこには伝統に守られたナバホの家がある一方で、しかし家の中は完全に電化された現代的な生活が存在していた。これこそまさに「想像通りの世界」と「想像の逆を行く世界」の2つですよね。

でも僕たちは、なんとなく「ネイティブアメリカンの人もそういう生活をしているんじゃないかなぁ」というような想像はしているとは思うんですよね。しかしそれが本当はどんなものなのかは、実際に行って五感で感じなければ分からない。それは「潜在意識への肯定」とでも言ったらいいのでしょうか。旅にでるきっかけとしては、そういった経験が大きいですね。

社会人としての経験からも旅への動機はあります。僕は無印で働いている時、けっこう仕事は出来た方だと思うんです(笑)。でも、そこから離れて1人になったとき、自分のそのやり方は正しいのかと考えたんですね。

それが常識になってしまってはいけない、外の世界を見る必要がある。

そして無印の肩書が取れた時、自分には何ができるのか?そんなことも考えました。


Q3:「想像通りの世界」と「想像の逆を行く世界」・・・それは深いご意見ですね。そういうものを感じるためにも、自転車の旅がいいということなのでしょうか?

A3:そう思います。僕は小さい街にこそ、その国の現実、オリジナリティがあると思っています。

例えばアフリカのウガリやシマ(穀物の練り物)中米のフリホーレス(豆)など、元々その土地に根付た主食って今も変わらず食べられている。都市に行けばピザやハンバーガーもあるけど、元々の主食って変えれない。しかしコカコーラなどは、いとも簡単に人々の暮らしに入っていってしまった。

あるいは、ナバホの人々もそうだし、アフリカの人々もそうだけど、今やみんなジーパンにTシャツを着ている。それだけ西洋ナイズされてるにも関わらず、彼らの住まいを見ると昔ながらの住まいだったりもする。つまり暮らしの「主」となるものはなかなか変わらない。田舎ではそういうリアルが特に色濃く感じることができるんです。

バスや電車で旅をすると、その大事な部分を飛ばしていってしまうんですよね。だから僕は、この自転車の旅を選んでいるんです。


Q4:それは本当によく分かります。田舎町ほど「リアル」がありますよね。では突き詰めていくと、伊藤さんのこの旅での目指すものというのはどのようなことなのでしょうか?

A4:一言で言うなら、それは「地球の凹凸を感じる」ということなんです。でもそこには、大いなる矛盾がありますよね。

マクロの視点で言ったら地球は確かに丸いけど、でもミクロの視点で言ったら地球には海があって山があって、全然丸くない。すごく単純な話ですけど、それは「矛盾」ですよね。

あるいはこういうのもあると思います。僕らは正午になると太陽は真南に来ると教わってきましたけど、実際にはそんなことはない。そんなのは国ごとに違うし、ヨーロッパなんて夜遅くまでかなり明るい。

そのように「教わってきた常識を疑う」という視点も大事にしていますね。


Q5:伊藤さんご意見は本当に深いですね。そんな想いで自転車で旅をされていて、これまでに一番しんどかったことはどのようなことでしょうか?

A5:それはね、ないんですよ(笑)。

暑いとか疲れたとか、短絡的な辛さはもちろんあります。でもそれは肉体的な話です。

チャリダーには「自分が頑張れば、苦しいことも必ず乗り越えられる」という強い意識があるんですね。物事の解決は自分次第というか・・・。だから、心底辛いということはないんですよ。


Q6:今度は情熱的ですね!素晴らしい!しかしそうは言っても、止めたいと思ったこともあるのではないですか?

A6:はい、いつも思ってますよ(笑)。しんどいですもん。

でも、チャリダーは自分が漕がなきゃ生きていけないんです。自分でやるしかないんです。

そしてこの自転車が媒介してくれている世界を見ることが最高に楽しいですね!これが自転車の旅の最高の魅力だと思います。だから自転車に乗るんですよね。

自転車って、自分との対話だと思うんです。たとえば次の町まであと100kmだとしましょう。そしたらその100kmをどのように走り切るか?解決法は人それぞれなんですよね。休憩をどう取るか、ギアをどう設定するか、水分補給をどうするか、などなど・・・。

つまり、自分の能力を見極めないといけないんです。まさに「自分との対話」ですよね。


Q7:物凄く説得力がありますね、本当に充実したチャリダーライフを送っているんだな~と感じます。ではこの3年間の中で、自転車に乗っていて一番良かったことは何でしょうか?

A7:良かったことというか、本当に大きな達成感を感じたことが3つありますね。

1つ目はカナダを走っている時。ある地点で、それまで僕の進行方向とは逆に流れていた川が、同じ方向に変わったんですよ。つまり、大陸分水嶺を越えたんですね。この時は「おお~・・・!」って思いましたね(笑)。

2つ目は、パナマ運河に向けて走っている時ですね。鬱蒼としたジャングルをずーっと走っていて、ある時ふと運河にかかる橋が見えたんです。それには感動しましたね。

3つ目は、ペルーのナスカからクスコへ移動した時のことです。この道は非常にきつくて3日間ひたすら上るんですね。標高で言うと300mから4200mくらいまで。それを約8日かけて走ったんです。

そしてクスコの看板が見えても上り坂が終わらず、そして下りに入ってもまだクスコが見えず・・・。そんな状況の中、あるカーブを曲がったら突然一面にクスコの街が見えたんですね!これは凄かったですよ。

このルートはバスを使うと約24時間で着いてしまうのですが、実はその間には、50人くらいしかいないような集落があったりするんです。自転車で移動しているとよく分かるのですが、あらゆる世界で同じ時間が流れている。バスで移動しても自転車で移動しても、流れている時間は同じなんですよね。自転車に乗ってその集落を見たりすることで、その違う流れの時間を感じることができるんです。

あるいはアフリカの話で言うと、アフリカってとても遠いところに思えたけど、実際に走ることでリアリティのある距離感で感じることができる。この先、トルコからアラビア半島に自転車を進めていけば、また彼らに会うことだってできるんです。飛行機を使うと切り貼りした世界に感じがちだけど、実際はちゃんと繋がっていて、同じように暮らしが流れている。

こういうことって頭では分かっていたとしても、身体で感じなければ意味がない。僕は自転車に乗ることで、そのリアルを体験することができましたね。


Q8:伊藤さんのお話は本当に深いですね、凄いです!では最後に、最近内向き内向きと言われている日本人の若者に、チャリダー伊藤さんから何かメッセージをお願い致します。

A8:そうですね、今の若い人の方が僕らより英語教育も進んでいますし、決して内向きだとは思っていないのですが・・・。

一言言うなら、一回自転車やってみろ!かな?(笑)

これには僕には、数字の先入観で判断するな!という想いがあるんです。

たとえば僕がマラウイを走っていた時のことです。マラウイという国についてデータ上の数字だけを見て最貧国の1つと見なしてしまう人もいるのですが、でも実際には各集落に井戸があったりもして、人々にも余裕があるように感じられたんですね。僕自身のよく助けてもらいましたし。

そしてマラウイでは、まさに今の「発展」が感じられました。生きるための経済が如実に感じられたというか・・・ですね。

つまり、数字だけの先入観で物事を判断してほしくないですよね。日本などの先進国はある意味成熟に達していますが、限界を迎えてもいる。数字だけで見たら幸せなのかもしれませんが、決してそうではない。日本の若い人にはそういうことを学んでほしいと思いますよね。

※再会の日の夜、安宿のレセプション前で1枚~!

伊藤さんは本当に面白いキャラクターで、それでいて不正は許さないという正義感も持ち合わせている素晴らしい人間だと僕は思っている。

このインタビューをさせていただいた時も、熱い部分はガンガンに熱く、でも緩い部分はほどほどに緩~くと、本当にメリハリのある人なのだな~と感じた。

そして話の節々に、伊藤さんの知性と鋭い感覚を感じた。インタビューの中には書いてはいないが、失敗が許されない、あるいは失敗から学ぶということが許されなくなってしまった現代社会の話、そして、アフリカは常に貧しくないと先進国が実は困ってしまうのではないかという、「資本主義とゴミ捨て場」とでもいうべきお話など、非常に鋭い視点から今の世の中へのご意見もお話して下さった。

そして誠に勝手ながら、僕は大いに共感させていただいた。

初対面の時から伊藤さんの鋭さや賢さは感じていたが、改めてお話をさせていただいて、それが本物であると僕は確信したのである。

伊藤さんはこれから、東へ東へと向けて今後も「チャリダー」を続けるという。まだまだ長い旅路となるが、ぜひ健康に、そして大いなる経験を得て、日本に帰ってきてほしいと強く願わずにはいられない。


※伊藤さん、本当にありがとうございました!これからも「その脚で」駆け巡っていって下さい!そして日本でも、新たな道を切り拓きまくって下さい!

※最終日は伊藤さんの知り合いもソフィアにやって来ました!皆さんとの出会いに感謝!

2014年4月27日。とっても素晴らしい日本人のスタッフがいらっしゃる、イスタンブールの安宿にて。



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ふじもん世界放浪「放学記」第6章ヨーロッパ編 冷やかしや冗談じゃなく、『チナ!』を真面目に考える!

2014-04-24 22:12:27 | 日記
2014年4月25日。

※オリエンタルな雰囲気が漂うサラエボの旧市街。でも残念なことに、ここでも「チナ!」と叫ばれてしまうのだ。

《西ヨーロッパではそんなことはなかったのだが、東ヨーロッパに入って再び増えてきたのが『道を歩けば「チナ!」の舞』(笑)。ちょっと思うんですよ、冷やかしや冗談じゃなく、この「チナ!」を考える必要はあるんじゃないかと・・・!》

僕は以前、西ヨーロッパの「心地よい無視」について書いたことがある。僕らのことを誰も特別視することなく、放っておいてくれると。

でもですね、東に来るとそうでもないんですよ。始まるんですよ、またあの面倒臭い「チナ!」が!

僕ですね、ちょっと考えたいんです、この現状を。僕は日本人だから、「チナ!」と言われると2つの感情が沸き起こるんです。1つは「俺は中国人じゃねぇ!間違えんな!」という思い、そしてもう1つは「アジア人をバカにしてんじゃねぇ!」という思いだ。

思い返してみると、僕メッチャこのネタでブログ書いてるんですよね(笑)。でもですね、本当に凄いんですよ!「チナ!」って言われる頻度って!特に中米やアフリカを旅された方なら、僕の気持ちが分かっていただけると思うんです。

そこで考えたいんです。例えばここで「ま、チナ!ってのは中国人のことだし、間違われるのちょっと嫌だけど放っとけばいいや」とするのか、それとも「ここまでチナ!が凄いのって何でなんだ?本当の理由は何なんだ?」と考えるか。僕は少しばかり環状を抜きにして、後者で考えたい。

※こんな可愛いコが無邪気に話し掛けてくる反面、「チナ!」と通りすがりに言ってくるガキンチョも少なくないコソボ。



とカッコつけたところで・・・正直本当の理由は分からないんですよ、どうしてここまで「チナ!」と言わるのか。

でもまず言えるのは、「チナ!」は確実に良い意味ではないということ。何故ならその言葉と一緒に石を投げられたり、唾を吐かれたりしたことは何度もある。これはけっこう心に堪えるものだ。実際やられると辛いですよ・・・。

では何故「チナ!」なのか?東洋人の顔を一括りにして「チナ」になっているのであろうが、そこでしかしだ。もしここで日本人が世界各国で反日感情を持たれるような所業をしてきたとしたら、彼らの言葉は「チナ」ではなく「ジャポン」になっているはずだと僕は思う。

確かに絶対数としては圧倒的に中国人が多いので、そういう意味で「チナ」になるという面もあるのであろう。しかし経済的な見地から言えば、世界各国へODA等の援助を多く、そして早い時期から行っているのは日本であり、もしその時に問題ばかり起こしていれば、今日の蔑称は「ジャポン」になったのかもしれない。

しかしそうではない。彼らは「チナ!」と叫んで石を投げてくる。「ジャポン」と言って石を投げてはこない。ということはここ数年、いや数十年の中国の所業に問題があるという1つの証拠なのではないだろうか。もしそうだとしたら、僕たち日本人はそれを1つの「反面教師」として、大いに参考にできるのではないだろうか。


日本にいても、そして現地でも耳にする一番の理由がこれ。

「中国人の開発は現地の人を雇わない。中国から中国人を連れてきて働かせる。つまりは現地に何も雇用が生まれない。だから反発が生まれる。」

そして、

「中国の作るものはとにかく品質が悪い。安いけど、あっという間に壊れる。」

さらに、

「中国人は現地の文化や風習を尊重しない。自分たちだけのコミュニティーを形成し、自分たちだけでまとまろうとする。」

現地の人と話していても、あるいは現地に在住する日本人と話していても、だいたいこのような話を耳にする。

僕は今はただの旅人だしこの話が真実かどうかを確たる証拠を持って論じることは出来ないけど、これほどまでに世界中あちこちで同じような話を聞くというのは、やはり1つの価値があるのではないだろうか。


そしてもう1つ面白いのは「「チナ!」の嵐が起きるのは、ほぼ100%と言っていいであろう、いわゆる発展途上国でのことなのだ。

ヨーロッパを西から東へ移動すると、まさにそのことを感じる。あくまで現代の資本主義的な視点であるが、一般的には西ヨーロッパの方が経済的には豊かであって、東へ行くにつれて貧しくなってくる。

すると、その東へ向かうにつれて「チナ!」が始まるのだ。ちなみにいわゆる先進国であるフランスやドイツ、イギリスなどの西ヨーロッパ、そしてアメリカでは、「チナ!」などと言われたことはない。ここもとても興味深い。

一概に言えるものではないと思うが、概して「先進国」と言われている国の方が教育も進んでいる。だから当然人種や民族、宗教の違いに対する接し方についても教育が進んでいると考えるのが自然であろう。だからなのであろうか、そのような国では「チナ!」はないのだ。

※僕が泊まった宿をはじめ、本当に良い人ばかりだったマケドニアだけど、やっぱり通りすがりに「チナ!」は何度か叫ばれた・・・。



1つの理由として教育があるとすると、もう1つは述べてきたとおり「経済」がその理由として考えられる。事実として、近年急激に経済力を上げてきている中国は、世界各地に援助(?)の手を差し伸べているのだ。(あえて「?」を付けましたが・・・。)

7~8年前に初めてアフリカに行ったとき、僕はマジでビビった。そこかしこに「China」の看板があったからだ。「これほどまでに中国は今アフリカに進出しているのか・・・。」と、身に染みて感じたのを覚えている。

しかし今、それらの国々から「チナ!」と叫ばれ石を投げられる。これは注目すべき事実なのではないだろうか。


誤解を招くと嫌なので改めて申しておきますが、僕は別に中国の悪口を言っているのではありません。僕がこの旅の中で経験してきた事実、そして耳にする現地の人の話などから、客観的に考えているのです。


ここまでの文章を読んでいただいて、中には「あれ?南米は?」と思われた方もいらっしゃるのではないだろうか。アルゼンチンやチリでは、全く「チナ!」はなかった。そしてブラジルやペルー、ボリビアなどでは、逆に「日本人ということで」歓迎されるくらいなのだ。

そこには次のような背景があると聞いた。南米各地には、中国人より遥かに早く多くの日本人が移住した。そして農業の基礎を固め現地の方に伝授したり、また日本人そのものの振る舞いが評価されたりして、アジア人は日本人と見られることが多く、そして概して印象が良いのだ、と。

繰り返すが、僕はだからと言って「日本人は凄いんだ!」などと傲慢をかましたいのではない。客観的に考えて、近年中国が手を伸ばしている地域、特にアフリカや中米、そして東欧などで、「チナ!」多いという事実を考えたいのだ、僕の経験を踏まえて。


合理的に考えて、やはり今の中国の「やり方」には多くの問題があるのであろう。それはニュースでも報道されているが、僕がここで論じたいのは、何より「僕自身が現地を見て感じてきた旅の経験を踏まえて」述べているという点だ。これは貴重な経験だと僕は自負している。

僕は別に、中国という国を貶めたいのではない。棒は別に、日本という国を持ちあげたいのではない。冷静に「チナ!の嵐から考えて、今の中国の在り方を考えたいのだ。

そして恐れなければいけないと思う。近年これほどまでに「チナ!」を拡大している中国、そして「チナ!」がどんなにあろうとも、そんなのお構いなしに拡大し続ける中国の今を。これは「経験」からではなく、報道等からの意見ですが。

都市伝説的ではあるのだが、僕は先日2050年の中国の国家戦略として描かれた世界地図を目にした。それは恐るべきことに、信じられないほど広範囲が「中国の領土」として描かれていた。

それが本当に中国の政府機関が考えたものかどうかは分からないけど、僕は思った。「ホントにこう考えているかもしれないって、有り得るよなぁ・・・。」と。


これから僕はアジア圏に入る。果たしで「チナ!」に関しては、どんな状況が待っているのであろうか。

いずれにしても、東アジアの現状は近年大きく動きつつある。僕たちは1人1人が日本人として、マジで真剣に考えなければいけない時なのであろう。

※こんなに温かく接してくれる人もたくさんいる。でも、やっぱり「チナ!」はあるんですよね・・・。



2014年4月25日。メッチャ多国籍でメッチャ賑やかな、ブルガリアの首都ソフィアの安宿にて。



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ふじもん世界放浪「放学記」第6章ヨーロッパ編 最後は「人」が大事!俺らはやっぱり日本代表だ!

2014-04-23 04:53:39 | 日記
2014年4月22日。

《ここ何日か、どこの国に行っても本当に「良い人」にばかり出会っている。その出会いが、僕に改めて「日本代表」の意識を教えてくれている。》

今さらだけど、国って面白いよなぁ。あんな線、人間が勝手に引いたものなのに、やっぱりそこには明らかな「違い」が存在する。

宇宙飛行士の毛利衛さん「宇宙からは国境は見えません」という名言を残しているけれど、残念なことに(残念ってことではないのか?)「地上からは明確な国境が見えます」なんだよね。

※道を聞いただけなのに、やたらと親切にしてくれたマケドニアの道端のおにーちゃん。


特にヨーロッパは国境線だらけだ。日本でいう隣の県に行くような感覚で、国が変わってくる。それが良いとか悪いとか、どういう背景があってそうなったかとか小難しいことは置いといて、本当にあっという間に一国の境を越えることになる。

僕が今いるバルカン半島。この半島には、無数の国々がひしめき合っている。

僕は「〇〇人だから~」というような先入観や偏見や思い込みは、出来るだけ持たないように努めている・・・つもりだ。でもやっぱり新しい国に入ったとき、その国の人と話したときの印象によってその国のイメージは出来上がってしまうよね。

西ヨーロッパは何だかそうでもなかったんだけど、東ヨーロッパに入ってから、その国によってけっこう「人間が違う」気がする。数時間バスで走れば次の国境を迎えてしまうような狭い国ばかりなのに、やっぱり違いがあるんだよなぁ。

最近で言うと、旧ユーゴスラビアの国々はとっても興味深い。あんなに小さな国の集まりなのに、それぞれ特徴が違うんだよね!

※何度も載せてますが・・・やかましいくらいに絡んできた、ベオグラードの安宿のにーちゃんたち。


スロベニアは「ちょっと大人しいけど、話し掛ければとっても親身になってくれる人たち。でもちょいちょちチラ見してくる」だし、クロアチアは「なんかもう普通に親切!良い人ばっか!でもバスのマナーは悪かった・・・」だし、ボスニア・ヘルツェゴビナは「親日的ではあるんだけど、東洋人差別が如実にあったりしてちょっとムカつく」だし、セルビアは「陽気!特に日本人と分かるとメッチャ絡んできてやかましい!」だし、コソボは「みんな無邪気で人懐っこいけど、東洋人への偏見がある感じ・・・」だし、アルバニアは「親切・親身・ビール大好き!ホントにみんな良い人だった!」だし、マケドニアは「もうみんな良い人過ぎて困ります。」だし。

こんな小さな国の集まりなのに、それぞれに違いがある。ボーダーレスとか世界市民とか言うけど、これからの時代そういう意識は持たなければいけないと僕も思うけど、現実はそうではない。

こんな小さな国々が集まっている地域だって、そこには明確な違いがあるのだ。


でもね、僕はそれはそれでいいと思うんだよなぁ。大切なのは「お互いを尊重し認め合えるかどうか」なんだから。

世界はこれだけ広くて異なる歴史や文化、風習を持っているんだから、まとまるわけがない。むしろ無理にまとめる必要もない。それぞれが異なるから面白いのだから。大切なのは、その違いを「認め合える」かどうか。それが出来ないから、いっつも人類は争っているんだよね・・・。


ま、その話はちょっと置いといて、ここんとこバンバン次から次へと国を移動して、やっぱり確信したことがある。

それは「国は人が造っている」ということ。

当たり前の話かもしんないけど、本当にそう思った。

そして僕たち旅人は、マジで「日本代表」の気概で世界を歩かなければならないと!

※アルバニアからマケドニアに向かうバスの中で仲良くなったマケドニア人の家族と。


※可愛い娘さんと一緒に~!



先日まで滞在していたアルバニア。バスのチケット売り場のおばちゃんから宿のおっちゃんから街中のお店の人まで、ホントにみんな良い人だった。もし僕が「アルバニアってどんな国ですか?」と聞かれたら、「メッチャいいですよ!ホントに人が優しくて!」と答えるだろう。

アルバニアは小さな国だし、これと言った観光名所もない。だけど「人が良い」というだけで、僕の中でのアルバニアのイメージは格段に良い。

今いるマケドニアもまさに同じ。同じバスに乗っていて仲良くなったマケドニア人の家族もメッチャ良い人だったし、今泊まっている宿のオーナーなんて、もはや神の領域に入るくらい良い人だ。

もし僕が「マケドニアってどんな国ですか?」と聞かれたら、「メッチャいいですよ!ホントに人が優しくて!」と答えるだろう。


出会った「人」で、その国のイメージは出来上がるのだ。観光名所も大事だけど、僕はそれは二の次だと思っている。

ということはだ。

逆に言えば、僕が今まで出会った人々は、僕という「人」を見て、日本をイメージしているということだよね。

こういう話は前にも書いたけど、最近やっぱり改めて思うんだよね、「人が作り出すイメージの大きさ」を。


先日フェイスブックの投稿欄に「ふじもんは動く日本大使だよ」なんていう照れ臭い書き込みをして下さった方がいらっしゃるのだけど、でも本当にそうなのかもしれない。特に日本人と触れ合ったことのなどほとんどないであろう国に行くときは、まさに僕は「日本大使」になるのだ。

そこいらの名もないおっちゃんがどう対応してくれるかで、僕が「その国のイメージ」を形作ってしまうのと同様に、僕がどのように振る舞うかで「日本と日本人のイメージ」が形作られてしまう。

考えてみたら、それってすげぇ重要だよなぁ。いやマジで!

旅人って基本常に出歩いているからいつも誰かと触れ合っているし、移動するときとかは誰かに触れ合わないとバス1つにすら乗れなかったりする。

そういうときにどういう態度を取るか・・・それで「ジャパン」が決まるんだよなぁ。

※マケドニアの田舎町、オフリド湖で釣りをするおっちゃんたち。「写真撮ってくれ!」ってうるさくてさ~(笑)!


ここ何日か、温かい「人」にたくさん出会ってきた。そのおかげで、今すごく自分の「振る舞い」を見つめ直している。

そして日本の若い衆に、いや、これは歳は関係ないですね(笑)。日本を出る方々全ての人に、僕なりに伝えたいと思う。

「日本を一歩出たら、マジで全員が『日本代表』だ!」と。

日の丸を背負ってプレーする代表選手じゃなくても、大使館で働くような人間じゃなくても、日本企業を代表して世界に羽ばたく企業戦士じゃなくても、俺らはみんな『日本代表』なのだ。

旅人だって、パッケージツアーの旅行者だって、短期留学の学生だって、仕事を辞めてワーキングホリデーをしている人だって、みんなみんな『日本代表』だ。

そういう気概を持って、僕らは世界を歩かなければ歩かなければならない。


特に旅行者がまだまだ少ない地域に行くときは、思っている以上に僕らは「見られて」いる。下手したら一挙手一投足を凝視されている(笑)。いや、これはホントに。そういう地域に行ったことがある方は分かって下さいますよね(笑)。

ジュース1本買って、それをどう飲むのかさえジッと見られているんだから(笑)!

疲れていたり眠かったりすると、ついイライラしてしまうけど・・・そこをグッと抑えて平常心を保ち、そんな個人的な感情よりもさらに奥にある「もっと大きな大義」を考えて、行動しなければいけないよな。

すごく難しいことだけど、「そういう人に私はなりたい」って、ビールを飲みながら1人本気で思っている僕なのでした~!

※メッチャ優しくて親切なマケドニアの宿のおねーちゃん。マケドニアって良い国だね~(笑)!


2014年4月23日。あまりにも良い人過ぎて、ホントにどうしようかとマジで考えてしまうマケドニアの田舎町の安宿にて。



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ふじもん世界放浪「放学記」第6章ヨーロッパ編 どーしてやっちゃうの!ドミトリー淫行事件簿inセルビア!

2014-04-22 01:51:02 | 日記
2014年4月21日。

※宿のスタッフの兄ちゃん達はよかったんですけどね・・・。

《ホントにさ、どーして我慢できないのだ!そんなにアカンのなら個室に泊まれ、個室に!》

困るんですよね、マジで。ドミトリーって「みんなの部屋」じゃないっスか。みんなで気を使いながら、お互いにルールを守って使うもんじゃないっスか。

だからさ、やっぱりさ、ドミトリーの部屋でセックスはしちゃイカンと思うのですよ。もしカップルで旅をしていてそーゆーことがしたいのなら、ダブルの部屋に泊まれって話だと思うんですよ。

なんか僕、ちょいちょい「ドミトリー事件」に遭遇するんですよ。前回はベルリンで「ヨーロッパ版・椿鬼奴」に出会ってしまったし。そして今回はこのセルビアで、「ドミトリー・リアルセックス事件現場」に遭遇してしまったんですよ。


と、その話の前に・・・。

欧米人ってカップルで旅をしている人がけっこう多いんですよ。そんで人前で割とイチャイチャする国民性なので、けっこうあちこちでチュッチュ×2してるんですよね。

それはいいんです、国民性の違いだし。日本人の僕は「ちょっとやだな~」と感じることはありますが、まぁそれは仕方のないことです。ちょいイチャイチャするくらいならいいのですが・・・。

彼らって、カップルでドミトリーの部屋を取って、そんで1つのベッドに一緒に寝ることがけっこう多いんですよ。何故ならドミトリーの方がダブルやツインより安いから。理由は単純ですよね。

いいんですよ、別に。カップルでドミトリーに泊まったって。そして1つのベッドに一緒に寝るってとこまでならいいんですよ。

でもねぇ、その先はねぇ・・・やっぱりルール違反じゃないっスかねぇ(笑)?


そう、それはセルビアの首都・ベオグラードの安宿での出来事だったんですよ。

僕は2段ベッドが4つある8人部屋のドミトリーに泊まったのですが、その日はお客さんが少なくて、僕と白人のカップルの2人だけだったんですよ。

まぁ普通に「ハロー」くらいの会話をして、それだけの関係だったんですよ。僕は僕で色々ネットで調べものをしていたりして、ほとんどその2人とは会話はしなかったんですよ。

そして夜12時前のことですよ。

僕は彼らよりちょっとだけ早くベッドで横になっており、最近マイブームになっているんですがYouTubeで青山繁晴氏と三橋貴明氏のラジオを聞くという作業をしていたんですよ。

そしたら彼らが部屋に戻ってきて、寝る準備を始めたんですよ。僕も眠くなっていたし丁度よかったので、同じタイミングで寝ることにしたんですよ。

そして電気を消したんですけど・・・。


その瞬間からですよ。


彼らが同じベッドに入っているのは知っていたんですよ。でもそんなの欧米人には日常茶飯事だし、いちいち気にもしなかったんですよ。

でもですよ。

電気を消してから、けっこう早かったですよ。

チュッチュ×2だけじゃなく、「その向こう側の声」まで聞こえ始めたんですよ。

それがですね、男の方がちょっと調子に乗って触っちゃった程度の声ではなく、まるでドラゴンボールのフリーザが戦闘力53万になったときくらいのレベルでガンガン攻めてる声なんですよ。

前にも書きましたが、僕メッチャ寝付きがいいんですよ。ついでに言うと寝起きもいいのですが(笑)。

でもですね、あそこまで♪アンアン♪聞かされると、さすがに気になるんですよ!!!


やがてですね、「声の向こう側の音」が聞こえ始めたんですよ。

そう、その音とは・・・「きしむベッドの音!&ガチの喘ぎ声!」

もう尾崎豊の歌状態ですよ。きしむベッドの上で何やら色々持ち寄っていたようなんですよ。実に今ここで持ち寄らないでほしかったですよ!

明らかに本格的な戦闘が始まっているであろう音だったんですよ。もう気になるの範疇を越えて、うるさいんですよ!

女性の方も声を押し殺すとかではなく、まるで僕の存在などウンコにたかったハエのごとく気になど一切していないかのように、けっこうな声を張り上げているんですよ!


「寝付きがいい男・日本代表」の僕ですが、さすがにアカンかったんですよ。そして考えたんですよ、どうするべきか。

そしてですね、言いましたよ、言ってやりましたよ、ガツンと!!!

※以下、マジで(英語ですが)言いました。

ドミトリーの意味は分かりますか?この部屋はあなたたちだけのものではありません。もしセックスがしたければ、個室をとるべきではないのですか?私は眠ることができません、非常に迷惑です。あなたたちの非常識な行動に私はガッカリしています。この宿のトイレは広いので、もししたければそこにいってやるのはいかがですか?いずれにしても、今すぐ止めて下さい。私は眠ることができません。


思えば僕が初めて「リアルセックスinドミトリー」に遭遇したのは、オーストラリアでのことだった。

ある日部屋に戻ったら・・・もうハッキリ言いますよ!女性がガンガンおっぱいを揺らしながら、超戦闘状態の現場に遭遇してしまったのだ!

今以上に純粋無垢だった当時の僕は、「オー、ソーリー!」と言ってすぐドアを閉めて部屋には入らなかったのだが・・・後になって怒りが込み上げてきたのだ。

「なんで俺がソーリーって言わなきゃいけないんだ?だってあの部屋はドミトリーだぜ?俺だってあの部屋を使う権利をしっかりお金を出して買っているわけだ。それなのに、ドミトリーの部屋に女を連れ込んでヤッる奴の方がどう考えても悪いじゃないか!ふざけやがって、俺は意見を言えるジャパニーズにならなきゃならねぇ!」


あの経験は今に生きている。だから今回もガツンと言えたのだ(笑)。

そしたら彼らは、すぐに行為を止めた。その後どうしたのかは知らないが、おかげで僕はその後すぐに眠りにつくことが出来た。普通だったら寝付きはいいんでね(笑)!


以前「ドミトリーなのに電気を消せないバカヤロージャマイカ人カップルinフランクフルト」について書きましたが、いずれにしても大事なことは1つ!

「みんな、ルールとマナーを守ろう!!!」

日本人よ、いつまでも「日本人らしく」決まりを守る日本人であろうぞよ!!!


2014年4月21日。まるでホームステイをしているようでとてもノンビリとしているコソボの安宿にて。


※宿のすぐ前の大通り。いや~まったく、困ったもんでした!(笑)



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