アスペルガーや自閉症、学習障害などの言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
近年、発達障害についての研究が進み、多くの研究事例が報告されています。
そのような子ども達に対する接し方などをまとめた本も、数多く出版されています。
そのような状況ではありますが、私には分かりません。
本当にその子が「障害」なのか、それとも「怠け」なのか・・・。
私はかつて、特別支援教育の立場から、某自治体の教育委員会の巡回指導講師をしていました。
その時の立場からすると、何か問題のある子ども達に対しては、
すべて「発達障害」的な視点で見ていました。
しかし立場が変わり、「教員」として学校の最前線で働くと、
いわゆる「出来ない子」への見方が変わってしまいます。
それはただの「サボリ」「怠け」「努力してないだけ」であると・・・。
私はジレンマを感じています。
その子が「できない」理由は、本当は何なのか?
決してサボっているわけではないのではないか?
いや、それともやっぱりただの怠け者なのか・・・?
私たち教員は医者ではないので、判断は下せません。
「~じゃないかな」という思いを持つだけです。
何もかも「発達障害だから」とするのはおかしいでしょう。
単純に「怠け者」も確実にいるはずです。
そのような子どもには、時には厳しい教育も必要だと思います。
しかしその裏で、本当に「発達障害」に苦しんでいる子どももいるはずです。
字が読めない、どうにも聴覚過敏で落ち着いていられない、等々・・・。
もちろん保護者の方にも安易に、
「子どもさんは発達障害かもしれませんね」などと言えるはずはありません。
そして仮に「発達障害」と診断された子どもがクラスにいたとしても、
私たち教員は、30~40人いる子ども達全員を見なければいけません。
正直な話をしてしまいますと、その子だけをずっと見ているわけにはいかないのです。
巡回指導講師をしているとき、そのような子どもだけを集中的に見ることができました。
しかし担任となれば、その子も含めて、全体のバランスを取らなければなりません。
様々な業務に追われる中で、なかなかその子をゆっくりじっくり見ることはできません。
そのことが、私には本当にジレンマです。
仮にも特別支援教育を専門的に学んできたのに・・・。
先日テレビで、発達障害に苦しむ大学生の特集をしていました。
研究が進み、発達障害の種類や対応方法など、様々なことが分かってきています。
しかし学校の現場では、なかなかその対応にまで追いついていません。
そしてその「出来ない理由」も、実のところ明確にするのは実に困難です。
すべての子どもが本当に良い形で教育を受けられるよう、
私たち一人一人が真剣に考えていかなければならないでしょう。
すべては子ども達のために
ふじもん
近年、発達障害についての研究が進み、多くの研究事例が報告されています。
そのような子ども達に対する接し方などをまとめた本も、数多く出版されています。
そのような状況ではありますが、私には分かりません。
本当にその子が「障害」なのか、それとも「怠け」なのか・・・。
私はかつて、特別支援教育の立場から、某自治体の教育委員会の巡回指導講師をしていました。
その時の立場からすると、何か問題のある子ども達に対しては、
すべて「発達障害」的な視点で見ていました。
しかし立場が変わり、「教員」として学校の最前線で働くと、
いわゆる「出来ない子」への見方が変わってしまいます。
それはただの「サボリ」「怠け」「努力してないだけ」であると・・・。
私はジレンマを感じています。
その子が「できない」理由は、本当は何なのか?
決してサボっているわけではないのではないか?
いや、それともやっぱりただの怠け者なのか・・・?
私たち教員は医者ではないので、判断は下せません。
「~じゃないかな」という思いを持つだけです。
何もかも「発達障害だから」とするのはおかしいでしょう。
単純に「怠け者」も確実にいるはずです。
そのような子どもには、時には厳しい教育も必要だと思います。
しかしその裏で、本当に「発達障害」に苦しんでいる子どももいるはずです。
字が読めない、どうにも聴覚過敏で落ち着いていられない、等々・・・。
もちろん保護者の方にも安易に、
「子どもさんは発達障害かもしれませんね」などと言えるはずはありません。
そして仮に「発達障害」と診断された子どもがクラスにいたとしても、
私たち教員は、30~40人いる子ども達全員を見なければいけません。
正直な話をしてしまいますと、その子だけをずっと見ているわけにはいかないのです。
巡回指導講師をしているとき、そのような子どもだけを集中的に見ることができました。
しかし担任となれば、その子も含めて、全体のバランスを取らなければなりません。
様々な業務に追われる中で、なかなかその子をゆっくりじっくり見ることはできません。
そのことが、私には本当にジレンマです。
仮にも特別支援教育を専門的に学んできたのに・・・。
先日テレビで、発達障害に苦しむ大学生の特集をしていました。
研究が進み、発達障害の種類や対応方法など、様々なことが分かってきています。
しかし学校の現場では、なかなかその対応にまで追いついていません。
そしてその「出来ない理由」も、実のところ明確にするのは実に困難です。
すべての子どもが本当に良い形で教育を受けられるよう、
私たち一人一人が真剣に考えていかなければならないでしょう。
すべては子ども達のために
ふじもん