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ふじもん世界一周「放学記」第8章日本編 俺たちって何者なのか?バングラデシュ・レポートVol.1。

2014-08-22 12:55:13 | 日記
2014年8月21日。


《そんなつもりはなかったけど、ノリと勢いで決まってしまった(?)バングラデシュ・プチ旅。7月21日に日本に帰って来て、3週間後に再び訪れた外国がバングラデシュ。そこには、一度日本に帰ったからこその大きな学びがあった。》


この国は、世界で一番日本人(外国人?)が有名人気分になれる国かもしれない。


ここは首都ダッカの旧市街、通称「オールド・ダッカ」。まさに喧騒と混沌、混乱と騒音、汚染と悪臭の街、それがオールド・ダッカだ。








この街を歩く。すると、もう凄いのよ!



何が凄いって?みんな次から次へと話し掛けてくるんです!


一体何人の人に「Your country?」って聞かれたことか!一体何人の人に「フェイスブックで友達になろう!」って言われたことか!(笑)


とにかく外国人が珍しいということらしいのだが、その話し掛け方はハンパではない。話し掛けてくるだけでなく、写真は撮ってくるし後ろからついてくるし、立ち止まろうものなら人垣が出来ちゃうし、ガイドブックを広げれば覗き込んでくるしチャーもご馳走してくれるし、その人懐っこさはハンパではない。


ああ~イイカンジ!この「気持ちよさ」と「うざったさ」が同居する感じ、ホントに久し振り!


誰一人として街中で僕に話し掛けてくれない(そりゃ当たり前だな!)日本に比べると、この人懐っこさは気持ちがいいし、そして逆に気持ちが悪い。



バングラデシュ。そこはいわゆる発展途上国である。


街中の様子を見れば、そのことは一目瞭然である。ハッキリ言って汚いし臭い。お世辞にも綺麗な街ではない。同じアジアの国であっても、日本の街中のそれとは雲泥の差である。それは紛れもない事実だ。




だけど・・・やっぱりいつもと同じ問いが、僕を襲う。


経済的には圧倒的に日本の方が発展はしている。でも、「人間」で見たらどうなのだろう。


外国人が珍しいだけなのかもしれないけど、困っていたら誰もが親切に助けてくれる。頼んでもいないのにわらわらと人が寄って来て、次から次へと「どうしたんだい?」と声を掛けてくれる。


もちろんリキシャー(三輪自転車のタクシーのこと)やタクシーの運転手はボッタクリ目的で話してくる人も多いけど、その他の一般人は違う。ただ僕たちと話したくて話し掛けてくるし、純粋に「困っているなら助けてあげたい」という気持ちで話し掛けてくる。実際話し掛けられた後に、金銭的な話になることは全くなかった。



先月日本に帰って来てすぐに感じたこと。それは「何だか人が冷たいなぁ。無関心なのかなぁ。」そんな想い。


そんなことを感じてから再びやって来た、このバングラデシュ。それだけに、感じるものはとても大きかった。


ここへ来て、もう一度問いたい。それは僕自身に対して。


「本当に良い人間って、どんな人間なんだろう。」


正直、ウザイ時もある。どこに行ってもジッと見られるし、1人でいたくても絶対に1人でいさせてくれない。それがバングラデシュだ。



だけど、そこには温かさがあるのだ。



「あ~もう!」と感じる時もあるけど、そこに悪意がないのも分かる。純粋さの塊なんだというのが分かる。


確かに人にはプライベートがあるし、適度に放っておいてもらわないとイライラもする。でも、誰も自分を見てくれない社会もとても寂しい。今の日本、まぁそれは東京などの大都市に限った話なのかもしれないが、個ばかりが強調される社会も何だか不自然だ。



「良い人間」って、どんな人間なんだろう。



誰にでも温かい人間?誰にでも話し掛けられる人間?誰かが困っている人がいたら放っておけない人間?


他人のことなど放っておいてもビジネスで成功した人間?とにかくお金をたくさん稼げる人間?社会的地位が高い人間?




ダッカの街を歩く人々。それはきっと、社会的地位もお金もない。だけど、困っていたら必ず助けてくれるし、必ず笑顔で手を振ってくれる。


いいじゃないか、それでいいじゃないか!それがあれば十分じゃないか!そうも思うけど・・・。


そうじゃない気もする。それもきっと大事なんだけど、何か違う気もする。そこにはその国の政治や歴史や経済や、そーゆーもんが複雑に絡み合って、その中に社会があって・・・そして、そこに人間が存在しているのである。


誰か、僕に教えて下さい。



「良い人間」って、どんな人ですか?


※ダッカの駅で眠るストリートチルドレン。心が痛む光景である・・・。



2014年8月21日。冷房も壊れてしまい、ただひたすらに熱風が駆け抜ける埼玉の自室にて。



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3 コメント

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お久し振りです (鮫島和枝)
2014-08-29 02:07:53
帰国後。ゆっくりする暇もなくバングラディシュに行かれたとはびっくりでした。素晴らしい貴重な写真を沢山見させていただき私も感動しました。お若いだけに凄い行動力、ただただ感心するばかりです。世界を回り見聞を広めてのこれからの人生、どんなに展開?されるのかが楽しみです。ところで来週(9月2日から5日)までリシタンで一緒だった小池先生と教え子のアワズジョン君が大阪から来熊、鹿児島から道子さんも来訪、4人で楽しく過ごす予定です。アワズジョン君は小池先生宅で3ヶ月のステイを終え14日にはお二人でウズベクへ・・・。小池先生は再度3ヶ月、のりこ学級へ・・・敬服するばかりです。私も可愛い子供達に会いに行きたい気持ちですが果たして・・・。
これからのご活躍を期待しています。
お身体に気をつけて頑張ってください。
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鮫島さま (ふじもん)
2014-09-01 08:07:26
ご無沙汰しております!コメントありがとうございます。

小池先生にアズジョワン君...。懐かしい名前ですね!ウズベキスタンのあの日を思い出します。平和で穏やかで、ノンビリした町でしたね、リシタンは...。ウズベキスタンは僕にとって旅の終わりでしたが、素晴らしい思い出です。

日本に帰って来て、もうすっかり日本人に戻っておりますよ(笑)。夢も目標も変わっておりませんが、やっぱり旅の日々が懐かしく思い出されますね...。

ぜひまたいつか、鮫島さまとお会いさせていただきたいです!その日を楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
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アワズ君とショット君と再会 (鮫島和枝)
2015-09-14 05:43:58
お元気ですか?道子さんと久し振りにお噂してお気に入りを開き懐かしいでした。今年もアワズ君とデリショット君を6日間ホームステイして楽しい日々をすごしましたよ。
小池先生宅に3ヶ月滞在、日本語を勉強しています。
当地でも近くの中学校に1日入学体験、とても楽しかったと9日に大阪に帰っていきました。10月13日に帰国の予定です。のり子学級が懐かしいですね。
益々ご活躍のことでしょう。頑張ってくださいませ。鮫島
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