世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【ふじもん世界放浪「放学記」第3章北米編 粗暴?温厚?アメリカ人ってなんやねん?】

2013-09-30 14:50:22 | 日記
2013年9月29日。


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《メキシコのティファナからアメリカに入国した僕が、一番最初に乗った乗り物がこの路面電車「トロリー」。サンディエゴに滞在中何度もこのトロリーのお世話になったのだが、この狭い車内の中で、僕はアメリカの人間模様を何度を目にした。「アメリカ人ってなんやねん?」そんな出来事をぜひ紹介したい。》


メキシコからアメリカへの陸路入国は審査が厳しくてとても大変だよ」と聞かされていた僕は、「何時間も待たされるのはたまらん!」と、朝早くからメキシコとアメリカの国境ゲートへと向かった。

朝7時半。まだ早い時間ということもあってか、アメリカ入国待ちの列はそれほど長いものではなかった。


そして自分の入国審査。「next!」と呼ばれ係官の前に行く。ちょろっと話をしただけで、審査はパス。その後の荷物チェックも機械を通しただけでな~んもなし。

あれ?話と違うぞ・・・?」と思いつつも、面倒なことになったわけではないので、「ま、入国していいよって言うんだからいいか!」と、拍子抜けしながらもアメリカの地を踏んだ。

目指すはメキシコと最も近い距離にある大都市「サンディエゴ」。いくつかの行き方はあるのだが、最も安くて早く行く方法は路面電車ということで、僕は迷わずトロリーを利用することにした。

国境ゲートを出てすぐ右側に、サンディエゴ市内まで行くトロリーが待機していた。僕は迷わず乗り込む。中は混んでもおらず、空いている席に腰を掛けた。そこから事件は始まった。


席に座ってすぐのこと。1人の若い男性が乗って来た。20代前半だろうか、白人の男性だ。その人が通路を歩いているとき、座っている別の男性の肩と触れ合った。

よくありそうな話だ。お互いに因縁を付け合う。僕の真横でだ。おいおいおい、まさかここでやり合うなよ・・・と思う間もなく、始まってしまった、まさかの大乱闘!


この乱闘が始まるまでの経緯の早いこと早いこと!「あ、ぶつかった。あ、なんか言ってるぞ。まさか・・・」と思った瞬間に、すでに拳が飛び交っていた。

「よし、ここでこそ俺の出番!極真魂を今こそ見せなくては!」などと、思うはずもなかった(笑)。だってさ、いつ誰が銃を持ってるか分からない国アメリカだし、巻き込まれるのはゴメンでしょ?そんなことよりまず、俺の足踏んで、しかも荷物も巻き込んで乱闘するのは止めてくれよ・・・。


先日僕は「アメリカの凄さ」について少しだけ考えてみたが、ある意味今日は違う「凄さ」を見た。

アメリカに入って10分も経ってないよ?それでいきなり殴り合い?しかも俺の横で。なんなんだこの国は?だいたい肩が触れ合った後から乱闘までの流れが早過ぎ!初めっから殴り合いがしたかったの?アンタらは?

正直、「いきなりこれかよ・・・」とため息が出た。


翌日、僕はまたトロリーに乗った。

サンディエゴのトロリーには、実に多種多様な人々が乗ってくる。まぁサンディエゴに限った話ではないだろうが。

ある駅で、車イスの方が乗って来た。

足こそ不自由なものの元気な方で、自分で車イスを操作してドアの前にやって来た。

するとどうだろう、周りの乗客がこぞってその方のお手伝いをし、付き添いの方にもすぐさま席を譲ったのだ。それも1人ではない、3~4人の人が、皆当然のように席を立った。

実に温かい光景だ。車イスの男性は「thank you」と何度も繰り返し、最終的に席を譲った男性と握手をし、色々と会話をしていた。電車を降りるときにはハグまでしていたのだ。

何を話していたのかは分からないが、その雰囲気はとても温かかった。「日本でも、こんな風に当然のように席を譲ったりお手伝いできたりする社会になればいいのにな・・・」と、思わずにはいられなかった。


さて皆さん、どちらが本当のアメリカ人なんでしょう?(笑)

すいません、ちょっと遊び心も込めて書いております。

きっとどちらも、間違いなく「アメリカ社会」の出来事ですよね?


電車の中であろうと、ちょっとムカついたら間髪に入れずに殴り合いを始めるアメリカ人。

車イスの方が乗ってきたら、間髪入れずに席を譲り、お手伝いをするアメリカ人。
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アメリカに入国してわずか2日。僕はとっても興味深い光景を目にすることができたと思う。

こんなデータがある。何年のことかは忘れてしまったが、イギリスのある会社の調査で、「世界に悪い影響を与えている国はどこか」というアンケートの結果が公表された。

皮肉なことに、1位はイラクで、なんと2位はアメリカだったのだ。「悪の枢軸」と罵る国と罵られる国が、そろって1位と2位だったのだ。これはとても興味深い結果である。


なんだか僕は、このわずか2日間の路面電車の中で、この2つの側面を見せつけられた気がした。「粗暴なアメリカ」と「紳士的なアメリカ」。どちらが本当のアメリカの姿なのか?それは僕には分からない。でも、この国が抱えている「裏と表」の象徴的な出来事を、僕は見せつけられたような気がするのだ。


僕はここで、アメリカが良いとか悪いとかを論じる気はない。ただ、この2つの正反対の出来事が、僕にさらにこの国への興味を強く持たせた。

三度、同じ結論を・・・。やっぱりこの国は面白い。ちょっと見方と感覚を変えて、この国を見ていこう。

やっぱり世界は面白い!もっともっと心を研ぎ澄ませて、世界を見ていこう!



2013年9月29日。「チームアメリカ横断・イケイケニッポン人」が集合したサンフランシスコの安宿にて。

【ふじもん世界放浪「放学記」第3章北米編 日米決戦から約70年。日本とアメリカの関係って・・・?】

2013-09-29 06:19:25 | 日記
2013年9月28日。

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《ベトナム戦争や湾岸戦争など、第2次世界大戦後に活躍したアメリカの空母・ミッドウェー。僕はこの空母を見に、このサンディエゴまで足を運んだようなものだ。「洋上に浮かぶ1つの町」などと形容されるこの空母だが、僕は考えさせられた。ニッポンとアメリカの関係って・・・?》


僕は今は教員ではないけれど、僕の生きる道は教育だと信じているし、やっぱり教員としての気概を持っているつもりだ。教科は社会科だし、やっぱりこういう歴史的な、特に近現代のものには、僕はメッチャ興味ありまくりなんです!

ということで、ワクワクしながらやって来たミッドウェー航空母艦博物館。色々な想いを持って足を運んだのだが、中の展示物を見るにつれて、僕は考えた。

「ああ、やっぱり日本とアメリカは同盟国なんだな・・・」

別にそれが良いとか悪いとかではなくて、日本に関わる展示物や、「日本を意識しているな」という掲示が見受けられたのだ。


たとえば・・・

無料オーディオの案内が英語、スペイン語の次が「日本語」の順で書かれているし・・・


日本からの感謝状も掲げられているし・・・


日本との関係もとても好意的に書かれているし・・・


日本的な飾りもそのまま飾られているし・・・


国旗の書かれ方も日本が2番目だし・・・


もちろん横須賀を母港としていたミッドウェーであるから、日本との関係なしにこの空母を語ることができないのは当然であろう。しかしそうであったとしても、「日本を意識しているな」という感じが僕にはした。繰り返すが、それが良いとか悪いとかではなくて。


「日本とアメリカの関係って、何なんだろうなぁ」


ぶっちゃけ、今のアメリカ人って、日本や日本人のことをどう思っているんだろう?

ぶっちゃけ、日本のこと好きなのかね?

ぶっちゃけ、原爆のこととかどう思ってるんだろう?



第二次世界大戦後、アメリカが中心になって日本を支配していた時代があるのは事実だ。それに対しての意見や考え方は人によって色々あると思うが、僕は、

アメリカの都合の良いように日本はコントロールされてきた」と考えている方の人間だ。

いや、「今だってそのコントロールは続いている」と思っているくらいだ。


だからと言って、別に今のアメリカが憎いというわけではない。

「もう一度戦争して、今度は打ち負かしてやれ!」などという、過激な考えを持っているわけではもちろんない。



だけど、ミッドウェーを見てやっぱり考えた。

「日本はアメリカの同盟国なんだな・・・」

良いとか悪いではない。でも、やっぱり考えるのだ。この微妙な感覚、誰か分かってくれますか?(笑)


ちょっと踏み込んで軍事的な面で考えると、「同盟」なのかなぁ?

日本には軍隊なのか何なのか定義が曖昧な「自らを守るために戦える団体」がいますが、その団体の存在定義が今ように曖昧なままで、結局はアメリカに頼らざるを得ないこの状況において、果たして「同盟」と言えるのかなぁ。

あ、別に僕はここで日本のその団体について、否定も肯定もするわけではありません。すいません、わざと皮肉的な言い方をしていますが、僕は当たり前の考え方として、同盟というのは「お互いにしっかりと独立していてこそ成り立つもの」だと思っているんです。

僕は戦争は「外交の一手段」だと思っていますが、出来ることならそんな外交はしてほしくない。出来ることなら、世界中の国が「戦争」という外交の方法を一斉に放棄して、世界中から武器という武器全てがなくなってくれることが、僕の中の「心の理想」だ。



でもそんなの、現実的には無理ですよね、残念ながら。残念なことに、「いついかなる時でも自分の身は自分で守れるようにしておかないと、いつどこの誰が攻めてくるのか分からない」という状況なのが、今の世界ですよね。

日本で言えば、西側にある大きな国が、どんどん軍事を増強している。僕の中の「心の理想」とは全く別に、そういう現実がある。

そういう面を現実的に考えたら、今の日本にとって、アメリカの存在なしでは日本の防衛は考えられないのだろう。



僕は政治評論家ではないから、ここで「日米同盟」について云々言いたいわけではない。僕は今の旅を通じて、僕の心に湧き上がってくるものを、そのまま伝えたいだけだ。

そして若い世代には、ぜひ自らの足で海外を見てほしい。感じてほしい。



だからもう一度。

「日本とアメリカの関係って、何なんだろうなぁ」


ぶっちゃけ、今の日本人って、アメリカやアメリカ人のことをどう思っているんだろう?

ぶっちゃけ、アメリカのこと好きなのかね?

ぶっちゃけ、アメリカが原爆落としたって、ちゃんと知ってるのかな。



やっぱりこの国は奥深いな。アメリカ単体としても色々あるだろうし、それと同時に日本との関係で見ても奥がありそうだ。

昨日も言ったけど、もう一度同じことを。

ちょっと見方と感覚を変えて、この国をガッツリ学んでいこう!



2013年9月28日。アメリカ長距離バスの代表、グレイハウンドのバスターミナルでサンフランシスコ行きのバスを待ちながら。

【ふじもん世界放浪「放学記」第3章北米編 「マジか?」たった1日で思い知らされたアメリカの凄さ。】

2013-09-28 11:32:48 | 自論
2013年9月27日。


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《メキシコ側の国境の街、ティファナからアメリカに入国した僕。アメリカ側の国境の街、サンイシドロから路面電車に乗ること約30分、サンディエゴに到着!まだアメリカに入国して12時間くらいしか経っていないのに、早くもメキシコとの「違い」と、アメリカの「凄さ」を実感している。》


ここはサンディエゴ。メキシコに最も近い大都市と言ってもいいであろう。国境から路面電車でわずか30分、メキシコはすぐそこなのだが・・・。

全然違う!

これがアメリカか!


僕は早くも度肝を抜かれた。


何が凄いかって?

街がキレイ!


雰囲気が良い!


危ない雰囲気が全然ない!


全てがなんだかデカい!


こんなすげぇ空母を博物館にしちまうし・・・。


ショッピングモールだってキレイだしデカいしオシャレだし・・・。


青空もすげぇ!(笑)



正直、僕はちょっとアメリカに対して疑問符というか、疑いを持っている方だった。日本にいると銃による犯罪の話もよく聞くし、スラムもあっちこっちにあるイメージだった。もちろん1つの街をたった1日見ただけで判断できるものではないが、それにしても国境からたった30分電車で走っただけでこの違いとは・・・。正直驚いたのだ。


ちなみにメキシコ側の国境の街、ティファナは・・・。

メインストリートこそ開けているが、一本裏の道に入ると・・・なんだか怪しい。


さらに国境付近に流れているティファナ川の河川敷では、こんな光景が見られた。おそらく家も職もない人々が、ここに身を寄せ合っているのであろう。アメリカの国境に行くためにはこの川を越える橋を渡らなくてはならないのだが、橋の下からは「1ペソ1ペソ」と、物乞いをする声が何度も聞こえた。心が痛くなる現実だ・・・。



陸路の国境というのは本当に不思議だ。たった1本の川を隔てたり、たった1つの橋を渡ったりするだけで、その世界が様変わりすることが多々ある。

僕たち日本人は島国の人間だ。だから「外国」というものは海の外だと思い込んでいる。しかしその常識は日本などのごく一部の島国国家だけであって、多くの国は陸で国境を接しているのだ。

僕は何度も陸路で国境を越えてきた。何度も、たった1本の線を隔てただけでの大きな違いを目にしてきた。

アメリカという国は言わずと知れた「大国」で、なんだかんだ言っても世界一の経済を誇る国である。それが一体どういうことなのか、わずか1日の、わずかサンディエゴという1つの街を見ただけで、思い知らせれた気がするのだ。

以前から述べているように、経済成長が全てでは絶対にないと思う。でも現実として、今の世の中は「お金」が中心となって動いている面を否定することはできない。個人でも国家でも、いかにして「お金持ちになるか」という価値観が存在しているのは事実だ。

そのお金が綺麗な街を生み出し、安全な街づくりを可能にし、人々に余裕を与える。

でもそのお金がまた憎悪を生み出し、犯罪も生み出し、危険な街をつくり上げてしまうこともある。



僕が今までに耳にしてきたアメリカに関するニュースは、全てが嘘ということはないだろう。そして今日目にしたアメリカという国の一都市の「凄さ」も、また嘘ではない。

たった1日で思った。「アメリカって不思議だなぁ」と。

経済発展による豊かさと貧困が共生し、お金による愛情と憎しみが共存し、アメリカという国故の「テロや戦争」という危険も常にそこに存在している。

しかし、1つ1つはやっぱりデカい。


たった1日で、僕はこの国にすごく興味を持った。これから約1か月、アメリカでの旅が始まる。僕は正直、発展途上国にこそ旅の醍醐味はあると思っていたのだが、この国の何たるかをガッツリ学びたくなった。

この旅始まって以来、初の「先進国」だ。ちょっと見方と感覚を変えて、今ここにあるものを見ていこう。


2013年9月27日。サンティアゴの中心部にある安宿(と言っても1泊なんと20ドル!高い!)にて。

【ふじもん世界放浪「放学記」第2章中米編 「人がいない?」そんなラパスが教えてくれたもの。】

2013-09-27 11:47:34 | 日記
2013年9月26日。


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《ここはメキシコ・カリフォルニア半島の先端にある街、ラパス。僕がこの街に来て最初に感じたこと、それは「人がいない・・・」しかし、それは間違っていた。それと同時に、僕は人類の本質を感じさせられたのだった!》

「フェリーは12時間ですよ。」とガイドフックには書いてあったのだが、結局17時間かかったマサトラン⇒ラパス間のフェリー。2夜連続の夜行移動でちょっと疲れていた僕だが、透き通るような青い空とバカみたいに綺麗な海に励まされ、テンション上げてラパスの街に繰り出した!

のだが・・・あれ?人がいない・・・。いや、いないということはないが、何だかとっても少ない・・・。


ガイドブックには一応それなりの観光地だと書いてあるのだが、なんでこんなに閑散としているんだろう・・・。

海岸沿いの綺麗な道にもほとんどいない・・・。


こんなに美しいビーチにも、ほとんど・・・。


僕は良からぬことを考えた。「ま、まさか実はすっごい治安の悪い街で、人が出歩けないとか・・・?ケニアのナイロビや南アフリカのヨハネスブルグみたいに・・・?

いや、まさかそんなはずはない。人数は少ないが、出会う人々はみんな笑顔だしフレンドリーだし。危ない雰囲気など微塵も感じられない。

初めてやって来た街を散策するのが大好きな僕は、凄まじい存在感を示している太陽の下、街中を練り歩いていた。


そして夕方、僕は自分の考えが間違っていたことを気付かされた。


一度宿に戻って夕日を見ようと外に出ると、いるわいるわ!海岸沿いの通りは人でごった返しているではないか!


昼間はいなかったのに、この時間から海やビーチで戯れている人もいるではないか!


理由は単純だ。昼間はあまりに暑いので、みんな家の中でじっとしているわけだ。そして夕暮れから夜にかけて、人々は動き出す。

そう、ここは灼熱の太陽が輝く砂漠気候。夜になると驚くほど気温が下がるのだ。乾燥しているし、とっても心地よい。


そういえば、砂漠の街に行ったときはいつもそうだった。昼間はみんな体力温存の時間で、夜になると活動が始まる。

ちなみに僕がオーストラリアのゴールドコーストのレストランで働いていたとき、中東からバカンスでやって来た人々でごった返しているときがあった。彼らの生活リズムは他の人たちと異なっており、夜遅くなってから夕飯を食べに来るのだ。それは砂漠気候の中で生きるリズムなのであろう。

でもぶっちゃけ、迷惑だった(笑)。「もう店を閉めるぞ」という時間に大量に押しかけて来るし、マナーや態度も悪かった。さらに、これは万国共通であるが、子どものしつけがなってない!そこら中を走りまくり、看板やテーブルを倒したり。でも「ごめんなさい」の一言もないし、親も注意せず。金持ちの子どもってのは世界共通でこうなるのか?と、マジでムカついていた。あ~懐かしい話!(笑)



えーと、ごめんなさい。それは余談でして。

夕方、再び街に出た僕は、「なんだ、そういうことだったのか」と一人で納得しながら、人々の様子を眺めていた。


そしたら、何だか感じるのだ。

その平和な光景から、人々の「愛」を。

僕たちが求めていることなんて、みんな同じなんだということを。



夕日の中、1人リラックスして読書を楽しむ人。


ゆったりと2人の時間を楽しむ夫婦。


犬の散歩を楽しむ人。(ピンボケでごめんなさい)


涼しいこの時間から子どもを遊ばせて、それを見守る家族。


健康を気遣い、ウォーキングに励む女性。


語り合おう恋人同士


夜はやっぱりビールでしょ!



とっても穏やかな光景だった。

みんな、とっても生き生きしていた。

今の「平和」を心から楽しんでいるように、街の人はそこにいた。

やっていることなんて、日本と変わらない。

いや、世界中どこの国の人とも変わらない。

みんな求めているのだ、「当たり前の平和な生活」を。


誰だって殺し合いなんてしたくない。

暴力に怯えて生きていきたくはない。

誰だって飢えたくない。

誰だって危ない都市に住みたくない。



でも、こんな平和な生活の陰に、何億人ものスラムの人たちがいる。

メキシコシティの郊外にも、大規模なスラムが広がっていた。


僕たちは、難しいことを求めてはいない。

当たり前の幸せ

きっとみんなが、それを求めているだけなのだ。

それなのに、それを「当たり前」のように享受できている人と、「当たり前」のように享受できない人がいる。

なんて不公平で、なんて不条理なのだろう。

でも、それが今の世界だ。

それが現実だ。


幸か不幸か、僕たちは日本人は「享受できる側」の人間なのだろう。

難しいことを考え出すと、またわけが分からなくなる。

だからこの日、僕は祈ってみた。

世界中の人々がいつか、今僕の目の前に広がっているような、当たり前の幸せな生活ができますように」と。

僕は超能力者じゃないから、祈ったところできっと何も変わらない。

でも、これから先の未来、きっと僕にだって「変えられる」何かがある。

そうだよな、その実現のために、僕は教員を辞めて今旅をしていて、先の希望に燃えてるんだ。


間もなく日が沈む。


何か気分がいいぞ!

よし、そこのコンビニでビール買って帰っちゃおうかな!(笑)



それもきっと、誰もが望んでいる「当たり前の幸せ」なのだから・・・。


2013年9月26日。部屋にゴキブリがちょいちょい出てきて心が折れそうになっているメキシコ国境の街、ティファナにて。

【ふじもん世界放浪「放学記」第2章中米編 「旅に出るとは何なのか。熱きニッポンの旅人レポートVOL,3】

2013-09-25 11:47:59 | 日記
2013年9月24日。


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《旅をしていると、色々な人に出会う。本当に色々な人に。メキシコのマサトランという街から乗ったフェリーの中で、僕はとってもスゴくて面白い日本人に出会った。その人の名前は「遠藤明郎」さん。なんと!元プロのスノーボーダーだったのだ!それはすごい!その遠藤さんは、なぜ今こうして旅をしているのか?ちょっとだけインタビューをさせていただきました!》

このフェリーには、日本人はおろかアジア人は僕たち2人しか乗っていなかった。前日も夜行バス移動でちょっと眠くなっていた僕は、外の景色を見ながらボ~ッとしていた(笑)。そこに遠藤さんが話し掛けてくれたのだ。「Do you speak Japanese?」と!そこから、遠藤さんとの会話が始まったのだ!


Q:遠藤さんは、どうして旅に出たのですか?

A:僕はずっとスノーボードのプロ活動をしていたんだけど、同時にサーフィンもやっていたんだよね。でもどうしてもボードに時間を取られて、サーフィンはなかなかあっちこっちに行けなかった。今回、ちょっと色々なことが片付いてタイミングが出来たから、思い切って「世界中の良い波に乗ってやろう!」と、日本を飛び出したんだ。


Q:え?プロのボーダーだったんですか?すげぇ!僕も昔スキーの選手活動していた時があったんです。こんなところで雪山が繋がるとは・・・!では、色々とスポンサーもついていたんですか?

A:もちろん!雑誌にもたくさん載せてもらったよ!でも僕は、あくまでインストラクションとガイドで自分を売りたかったから、お客さんとの接点を大事にしていたんだ。


Q:それは素晴らしい!今回の旅の日程を教えて下さい!

A:まずは南米のペルーに入り、次にコスタリカ、メキシコ、カリフォルニア、そして最後にハワイに行くって流れだよ。


Q:いいですね!世界の波に乗りまくりだ!(笑)こういった形での旅は初めてとのことでしたが、南米や中米に来て、どのようなことを感じていますか?

A:「ハポネス」(日本人)と言って、嫌な顔をされることが全然ないのはすごいよね。よく「チノ、チノ」って言われるけど、日本人だと分かると対応や態度が変わったりすることもあるし。これはすごいことだと思う。

あと単純に、こうして言葉すら通じない中で生きていくってのは大事だと思う。あるおばちゃんが英語も何もできないのに世界一周したという本を読んだんだけど、本気の心があれば気持ちは伝わるって書いてあった(笑)。絵で描いたっていいしジェスチャーで伝えたっていいし、気持ちの伝え方は色々あるよね。

それとね、こっちの人はデカいな!(笑)やっぱり食事なんだろうね。3食食べたら全部飲むのはコーラだし。日本食の素晴らしさを感じるよね。

あとね、イグアナが多い!(笑)


Q:イグアナ!確かにいっぱいいますね!(笑)ちなみに中南米に来て、ビックリするような大きな出来事はありましたか?

A:ペルーでのことなんだけど、まず最初にいきなり死体を見たんだよね。トラックに轢かれていて、簡単な布をかけられていたんだけど、ちょっと死体は大変なことになっているようだった。周りには人がたくさんいて何やら騒いでいたんだけど、死体には見向きもしていなかった。詳しい事情は分からないけど、何だかショックだったな。轢かれてしまった人は、物売りの人かもしれないよね。信号で車が止まるたびにペルーではものを売りに来る人がいるけど、車が走っててもガンガン道路に出てくるもんね。あれじゃ事故にも遭うよな・・・。

あと、障がい者の方の物売りの多さには驚いた。一番ショックだったのは、片手と両足がない人が車椅子に乗って移動して、物乞いをしているんだよね。日本じゃそういうシーンは絶対に見かけないし、やっぱり福祉がまだまだなんだな・・・と、色々考えてしまったよ。


Q:物売りも障がい者の物乞いも、本当にショックですよね・・・。世界の不条理を感じますよね。これからも気を付けて旅を続けて下さい!

A:ありがとう!僕の地元は北海道だから、ぜひ遊びに来てね!


とっても気さくでユニークで心広くて、本当に面白い方だった。人生経験も豊富で、笑い話のように色々お話をしてくださるのだが、その1つ1つが深くて心に沁みるものだった。

他にもとっても面白い遠藤さんの人生遍歴を聞かせていただいたのだが、僕が一番感じたことは・・・

「こうやって楽しく生きるのが人生だよな!」ということ。

「楽しく生きる」ということは、「我がままに生きる」ことではない。自分が楽しいから、周りを幸せにできる。自分が楽しくないことをやっていても、絶対に周りに幸せを振り撒くことはできない。

「良いことしなくちゃ」「何かやらなくちゃ」と、追いつめられるように何かをしたって、それはただの偽善だ。だったら、やりたいことをやればいい。どんなことをやったって、必ず世の中の為になっている。そこに己のハッピーがなければ、その行為はただの偽善だ。そんな心持での「良いこと」なんて、周りには伝わらない。


僕は遠藤さんから、とっても大きな元気をいただいた。あのフェリーの中で話し掛けていただいたことに、本当に感謝している。

遠藤さん、気を付けて世界の波に乗りまくって下さい!日本に帰ったら北海道に遊びに行きます!!!



2013年9月24日。綺麗な星空の広がる、ラパスの安宿の中庭にて。