2013年9月29日。
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《メキシコのティファナからアメリカに入国した僕が、一番最初に乗った乗り物がこの路面電車「トロリー」。サンディエゴに滞在中何度もこのトロリーのお世話になったのだが、この狭い車内の中で、僕はアメリカの人間模様を何度を目にした。「アメリカ人ってなんやねん?」そんな出来事をぜひ紹介したい。》
「メキシコからアメリカへの陸路入国は審査が厳しくてとても大変だよ」と聞かされていた僕は、「何時間も待たされるのはたまらん!」と、朝早くからメキシコとアメリカの国境ゲートへと向かった。
朝7時半。まだ早い時間ということもあってか、アメリカ入国待ちの列はそれほど長いものではなかった。
そして自分の入国審査。「next!」と呼ばれ係官の前に行く。ちょろっと話をしただけで、審査はパス。その後の荷物チェックも機械を通しただけでな~んもなし。
「あれ?話と違うぞ・・・?」と思いつつも、面倒なことになったわけではないので、「ま、入国していいよって言うんだからいいか!」と、拍子抜けしながらもアメリカの地を踏んだ。
目指すはメキシコと最も近い距離にある大都市「サンディエゴ」。いくつかの行き方はあるのだが、最も安くて早く行く方法は路面電車ということで、僕は迷わずトロリーを利用することにした。
国境ゲートを出てすぐ右側に、サンディエゴ市内まで行くトロリーが待機していた。僕は迷わず乗り込む。中は混んでもおらず、空いている席に腰を掛けた。そこから事件は始まった。
席に座ってすぐのこと。1人の若い男性が乗って来た。20代前半だろうか、白人の男性だ。その人が通路を歩いているとき、座っている別の男性の肩と触れ合った。
よくありそうな話だ。お互いに因縁を付け合う。僕の真横でだ。「おいおいおい、まさかここでやり合うなよ・・・」と思う間もなく、始まってしまった、まさかの大乱闘!
この乱闘が始まるまでの経緯の早いこと早いこと!「あ、ぶつかった。あ、なんか言ってるぞ。まさか・・・」と思った瞬間に、すでに拳が飛び交っていた。
「よし、ここでこそ俺の出番!極真魂を今こそ見せなくては!」などと、思うはずもなかった(笑)。だってさ、いつ誰が銃を持ってるか分からない国アメリカだし、巻き込まれるのはゴメンでしょ?そんなことよりまず、俺の足踏んで、しかも荷物も巻き込んで乱闘するのは止めてくれよ・・・。
先日僕は「アメリカの凄さ」について少しだけ考えてみたが、ある意味今日は違う「凄さ」を見た。
アメリカに入って10分も経ってないよ?それでいきなり殴り合い?しかも俺の横で。なんなんだこの国は?だいたい肩が触れ合った後から乱闘までの流れが早過ぎ!初めっから殴り合いがしたかったの?アンタらは?
正直、「いきなりこれかよ・・・」とため息が出た。
翌日、僕はまたトロリーに乗った。
サンディエゴのトロリーには、実に多種多様な人々が乗ってくる。まぁサンディエゴに限った話ではないだろうが。
ある駅で、車イスの方が乗って来た。
足こそ不自由なものの元気な方で、自分で車イスを操作してドアの前にやって来た。
するとどうだろう、周りの乗客がこぞってその方のお手伝いをし、付き添いの方にもすぐさま席を譲ったのだ。それも1人ではない、3~4人の人が、皆当然のように席を立った。
実に温かい光景だ。車イスの男性は「thank you」と何度も繰り返し、最終的に席を譲った男性と握手をし、色々と会話をしていた。電車を降りるときにはハグまでしていたのだ。
何を話していたのかは分からないが、その雰囲気はとても温かかった。「日本でも、こんな風に当然のように席を譲ったりお手伝いできたりする社会になればいいのにな・・・」と、思わずにはいられなかった。
さて皆さん、どちらが本当のアメリカ人なんでしょう?(笑)
すいません、ちょっと遊び心も込めて書いております。
きっとどちらも、間違いなく「アメリカ社会」の出来事ですよね?
電車の中であろうと、ちょっとムカついたら間髪に入れずに殴り合いを始めるアメリカ人。
車イスの方が乗ってきたら、間髪入れずに席を譲り、お手伝いをするアメリカ人。>
アメリカに入国してわずか2日。僕はとっても興味深い光景を目にすることができたと思う。
こんなデータがある。何年のことかは忘れてしまったが、イギリスのある会社の調査で、「世界に悪い影響を与えている国はどこか」というアンケートの結果が公表された。
皮肉なことに、1位はイラクで、なんと2位はアメリカだったのだ。「悪の枢軸」と罵る国と罵られる国が、そろって1位と2位だったのだ。これはとても興味深い結果である。
なんだか僕は、このわずか2日間の路面電車の中で、この2つの側面を見せつけられた気がした。「粗暴なアメリカ」と「紳士的なアメリカ」。どちらが本当のアメリカの姿なのか?それは僕には分からない。でも、この国が抱えている「裏と表」の象徴的な出来事を、僕は見せつけられたような気がするのだ。
僕はここで、アメリカが良いとか悪いとかを論じる気はない。ただ、この2つの正反対の出来事が、僕にさらにこの国への興味を強く持たせた。
三度、同じ結論を・・・。やっぱりこの国は面白い。ちょっと見方と感覚を変えて、この国を見ていこう。
やっぱり世界は面白い!もっともっと心を研ぎ澄ませて、世界を見ていこう!
2013年9月29日。「チームアメリカ横断・イケイケニッポン人」が集合したサンフランシスコの安宿にて。
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《メキシコのティファナからアメリカに入国した僕が、一番最初に乗った乗り物がこの路面電車「トロリー」。サンディエゴに滞在中何度もこのトロリーのお世話になったのだが、この狭い車内の中で、僕はアメリカの人間模様を何度を目にした。「アメリカ人ってなんやねん?」そんな出来事をぜひ紹介したい。》
「メキシコからアメリカへの陸路入国は審査が厳しくてとても大変だよ」と聞かされていた僕は、「何時間も待たされるのはたまらん!」と、朝早くからメキシコとアメリカの国境ゲートへと向かった。
朝7時半。まだ早い時間ということもあってか、アメリカ入国待ちの列はそれほど長いものではなかった。
そして自分の入国審査。「next!」と呼ばれ係官の前に行く。ちょろっと話をしただけで、審査はパス。その後の荷物チェックも機械を通しただけでな~んもなし。
「あれ?話と違うぞ・・・?」と思いつつも、面倒なことになったわけではないので、「ま、入国していいよって言うんだからいいか!」と、拍子抜けしながらもアメリカの地を踏んだ。
目指すはメキシコと最も近い距離にある大都市「サンディエゴ」。いくつかの行き方はあるのだが、最も安くて早く行く方法は路面電車ということで、僕は迷わずトロリーを利用することにした。
国境ゲートを出てすぐ右側に、サンディエゴ市内まで行くトロリーが待機していた。僕は迷わず乗り込む。中は混んでもおらず、空いている席に腰を掛けた。そこから事件は始まった。
席に座ってすぐのこと。1人の若い男性が乗って来た。20代前半だろうか、白人の男性だ。その人が通路を歩いているとき、座っている別の男性の肩と触れ合った。
よくありそうな話だ。お互いに因縁を付け合う。僕の真横でだ。「おいおいおい、まさかここでやり合うなよ・・・」と思う間もなく、始まってしまった、まさかの大乱闘!
この乱闘が始まるまでの経緯の早いこと早いこと!「あ、ぶつかった。あ、なんか言ってるぞ。まさか・・・」と思った瞬間に、すでに拳が飛び交っていた。
「よし、ここでこそ俺の出番!極真魂を今こそ見せなくては!」などと、思うはずもなかった(笑)。だってさ、いつ誰が銃を持ってるか分からない国アメリカだし、巻き込まれるのはゴメンでしょ?そんなことよりまず、俺の足踏んで、しかも荷物も巻き込んで乱闘するのは止めてくれよ・・・。
先日僕は「アメリカの凄さ」について少しだけ考えてみたが、ある意味今日は違う「凄さ」を見た。
アメリカに入って10分も経ってないよ?それでいきなり殴り合い?しかも俺の横で。なんなんだこの国は?だいたい肩が触れ合った後から乱闘までの流れが早過ぎ!初めっから殴り合いがしたかったの?アンタらは?
正直、「いきなりこれかよ・・・」とため息が出た。
翌日、僕はまたトロリーに乗った。
サンディエゴのトロリーには、実に多種多様な人々が乗ってくる。まぁサンディエゴに限った話ではないだろうが。
ある駅で、車イスの方が乗って来た。
足こそ不自由なものの元気な方で、自分で車イスを操作してドアの前にやって来た。
するとどうだろう、周りの乗客がこぞってその方のお手伝いをし、付き添いの方にもすぐさま席を譲ったのだ。それも1人ではない、3~4人の人が、皆当然のように席を立った。
実に温かい光景だ。車イスの男性は「thank you」と何度も繰り返し、最終的に席を譲った男性と握手をし、色々と会話をしていた。電車を降りるときにはハグまでしていたのだ。
何を話していたのかは分からないが、その雰囲気はとても温かかった。「日本でも、こんな風に当然のように席を譲ったりお手伝いできたりする社会になればいいのにな・・・」と、思わずにはいられなかった。
さて皆さん、どちらが本当のアメリカ人なんでしょう?(笑)
すいません、ちょっと遊び心も込めて書いております。
きっとどちらも、間違いなく「アメリカ社会」の出来事ですよね?
電車の中であろうと、ちょっとムカついたら間髪に入れずに殴り合いを始めるアメリカ人。
車イスの方が乗ってきたら、間髪入れずに席を譲り、お手伝いをするアメリカ人。>
アメリカに入国してわずか2日。僕はとっても興味深い光景を目にすることができたと思う。
こんなデータがある。何年のことかは忘れてしまったが、イギリスのある会社の調査で、「世界に悪い影響を与えている国はどこか」というアンケートの結果が公表された。
皮肉なことに、1位はイラクで、なんと2位はアメリカだったのだ。「悪の枢軸」と罵る国と罵られる国が、そろって1位と2位だったのだ。これはとても興味深い結果である。
なんだか僕は、このわずか2日間の路面電車の中で、この2つの側面を見せつけられた気がした。「粗暴なアメリカ」と「紳士的なアメリカ」。どちらが本当のアメリカの姿なのか?それは僕には分からない。でも、この国が抱えている「裏と表」の象徴的な出来事を、僕は見せつけられたような気がするのだ。
僕はここで、アメリカが良いとか悪いとかを論じる気はない。ただ、この2つの正反対の出来事が、僕にさらにこの国への興味を強く持たせた。
三度、同じ結論を・・・。やっぱりこの国は面白い。ちょっと見方と感覚を変えて、この国を見ていこう。
やっぱり世界は面白い!もっともっと心を研ぎ澄ませて、世界を見ていこう!
2013年9月29日。「チームアメリカ横断・イケイケニッポン人」が集合したサンフランシスコの安宿にて。