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「重要な一歩になりうる」領土問題進展は?

2016-12-16 22:55:38 | 時評


日露の領土問題については、進展が無かった。変化する国際情勢の上で日露両国の関係が重要視される。
プーチンは臆病者と印象付けた。

「重要な一歩になりうる」領土問題進展は?
日本テレビ系(NNN) 12/16(金) 20:41配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161216-00000068-nnn-pol
 15日と16日に行われた日露首脳会談。共同会見で安倍首相は北方領土問題について、「重要な一歩になりうる」と自信を見せた。食事も含め約6時間にわたった会談で、どんなやり取りがあったのか。

 日露首脳会談の最大の焦点は「北方領土問題」。北海道の北東部に位置し、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の4つの島からなる北方領土。これまで日本は「固有の領土」として返還を求めてきた。

 一方、プーチン大統領が交渉の基礎としているのは「歯舞群島と色丹島の2島を日本に引き渡す」とした60年前の「日ソ共同宣言」。しかし、「引き渡しの条件や主権については書かれていない」として、仮に2島を日本に引き渡したとしても日本の領土にはならない可能性に度々言及していた。


■首相が打ち出した「新しいアプローチ」

 交わらない両国の主張。その状況を打開するために安倍首相が打ち出したのが「新しいアプローチ」だった。経済協力を中心に協議し、領土問題を同時並行で進めながら、平和条約締結を目指すやり方とみられる。

 その目玉として、日本とロシアが共同で北方領土の開発や経済振興などを行う「共同経済活動」などが検討されてきた。

 日露首脳会談が行われた後の共同会見で、安倍首相は「新たなアプローチに基づき、今回、4島において共同経済活動を行うための特別な制度について、交渉を開始することで合意しました。これは平和条約の締結に向けた重要な一歩であります」と述べた。

 北方領土での共同経済活動を、日露両国がそれぞれの主権を侵害しない形で行っていくことを明らかにした安倍首相。その上で「平和条約の締結に向けた重要な一歩だ」と強調した。

 プーチン大統領も「今回、安倍首相は南クリル諸島(北方領土)で共同経済活動を提案してくださいました。私はこれを支持し、共同経済活動が平和条約締結に向かうことだと信じています」と述べた。

 また、共同経済活動を日本とロシア、どちらの法律の下で行うのかについて、安倍首相は「どちらの立場も害さない」とした上で、今後、その方法について協議を始めていくことで合意したという。


■ロシア側の懸念

 一方、プーチン大統領は領土問題交渉におけるロシア側の懸念も表明した。

 「ウラジオストクとその北部に基地があります。そこから私たちは太平洋地域に出港するわけです。日米安保条約で日本とアメリカがどのように対処するのか、私たちには分かりません。日本の仲間のみなさんには、ロシア側が感じている不安を理解してほしい」


 北方領土がロシアの安全保障にとって重要な位置付けであることに理解を求めたプーチン大統領。日米同盟の下に、北方領土がアメリカ軍の影響下に置かれることを警戒しているものとみられる。


■元島民の受け止めは?

 この共同会見を、北方領土の元島民はどのように受け止めたのか。国後島出身の原カツさん(90)は、静かにテレビを見守っていた。

 「ちっとも進歩がないんじゃないかなと思いますよ。日本にとってはいいことは、1つもないでしょう」

 22歳の時に国後島から引きあげた原さん。なかなか進まない領土交渉に複雑な思いを隠せない。

 「1回や2回の会合では大変ですけど、何回もこういう会談をするたびに、少しずつは良くなっていくでしょうね」

 プーチン大統領への手紙を安倍首相に託していた元島民たちは…

 千島歯舞諸島居住者連盟・脇紀美夫理事長「安倍首相が元島民の思いを胸に抱いて交渉にあたってくれたと。そのことについては評価したい」

 一方で、領土問題の具体的なスケジュールが示されなかったことについては「さらに粘り強く交渉を重ねることにより、1日も早く4島の返還を実現することを期待している」と語った。


■色丹島の様子は…

 一方、現在、約3000人のロシア人が生活している北方領土の色丹島でも、ロシアのニュース番組が共同会見の様子を放送していた。

 「東京ではプーチン大統領と安倍首相の交渉が終了しました。投資分野での新たな合意について話し合われました」

 最初に北方領土問題ではなく、経済協力の合意内容について、伝えていた。

 ニュースを見ていた島民は…

 「(共同経済活動で)色丹島は変わってよくなるんじゃないでしょうか」「でも絶対に島は渡さない。共同で、ロシアの条件で」

 「平和条約のない異常な状態に私たちの手で終止符を打つことを確認した」と強調した安倍首相。今回、大きな進展がみられなかった北方領土問題。これからも難しい交渉が続く。



日露首脳会談詳報 大統領報道官が明かしたプーチン氏遅刻のワケとは…

2016-12-16 02:42:35 | 時評


プーチンの遅刻の理由は、日本側を蔑視しているだけと考える。

日本側は北方領土の進展を求めるが、ロシア側は経済協力と言ったすれ違いが目立つている。



日露首脳会談詳報 大統領報道官が明かしたプーチン氏遅刻のワケとは…
産経新聞 12/15(木) 22:44配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161215-00000571-san-pol
 安倍晋三首相は15日夜、山口県長門市でロシアのプーチン大統領との首脳会談に臨んだ。野上浩太郎官房副長官が記者団に明らかにした会談の概要は以下の通り。





 「15日18時8分から19時25分まで約1時間17分、日露首脳会談の少人数会合が行われた。日本側からは岸田文雄外相、世耕弘成ロシア経済分野協力担当相、私、谷内正太郎国家安全保障局長が、ロシア側からラブロフ外相らが参加し、安全保障や防衛を中心とする2国間関係や国際情勢など、グローバルかつさまざまな問題について活発な議論が行われた」

 「その後、通訳を除く同席者が退席し、両首脳が2人きりで話をし、(21時過ぎの時点で)まだ継続している」

 「会談のポイントとして、プーチン大統領と世界のさまざまな課題について議論し、ロシアの建設的な役割が極めて重要であるということ、日本とロシアが連携して取り組むことを確認したということであり、これが会議を通じた総論だ」

 「少人数会合における具体的なやりとりを紹介する。まず、安倍首相が安全保障の話題から始めた。安倍首相から『北朝鮮をはじめアジア太平洋地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中で、日露両国が互いの安全保障上の関心事項につき、率直な意見交換を行うことが重要である』旨を述べた。続いて両首脳は、両国の安全保障や防衛の対話や交流を継続させることで一致した」

 「次に国際情勢では、まず、北朝鮮について、両首脳でやり取りが行われた。安倍首相から『関連安保理決議の全面的かつ厳格な履行が重要』『拉致問題の早期解決に全力を尽くしていく。諸懸案の解決に向けてロシアと協力していきたい』と述べた。これに対してプーチン大統領から『北朝鮮に対し圧力をかけるとともに、6者協議の対話の場に踏み出すことが必要』との発言がなされた」

 「ミサイル防衛について、安倍首相から、日本のミサイル防衛システムはもっぱら防衛的なものであり、周辺国・地域に脅威を与えるものではないことを説明した。プーチン大統領は、アメリカが構築しようとしているミサイル防衛システムに対するロシアの懸念について言及した」

 「ウクライナについて、安倍首相から『改善には、(ウクライナ政府と親ロシア派武装勢力の和平のため独仏が仲介した)ミンスク合意の履行以外に道はなく、全ての関係国の建設的な対応に期待する』旨を述べた。プーチン大統領は『ウクライナ政府は政治面での義務の履行を拒否している』旨を述べ、『ミンスク合意の履行に向けてウクライナを含む関係国がしっかり取り組む必要がある』旨を述べた」

 「最後に中央アジアについて両首脳は、今後も中央アジアにおける日露の協力を進めることが有意義であることで一致した」

 「なお、大統領報道官からは『大統領は余儀ない理由で到着が遅れた。しかし、会談が短くなることもなくしっかりとした議論を行っていると考えている』との説明があった」