政変の予感は、神経を鋭敏にする。
韓国の場合もそうだが、中国の場合も欧米諸国の期待には応じず、
共産党支配と経済強化のみが突出してきた。自由とか民主主義とかの恩恵は
それを享受したことの無い国民には、理解できない。
奴隷が自由開放を求めて国家形成することも無い。第二次世界大戦でアジア・
アフリカが独立した背景には民主主義国家の影響があったのである。
中国の異変で言えば、指導者層の争いが急になったと見るべきである。
韓国では、文在寅大統領の執政はいまだ問題にならない様相であるが、
中国で革命と言えば、孫文の革命や、毛沢東の文化大革命、
6.4天安門事件などであるが、これも中国指導者層の権力闘争の一面を
持っていたと見ている。胡錦濤と言う名前が浮かんでくる。
20代の女性が習氏の写真に墨汁をかけて批判する動画が流れたし、
今現在、その女性は行方不明ともなっている。想像するだに恐ろしい光景が
浮かんでは消えて行くようである。
トランプ大統領との貿易戦争は、習金平の失政と捉えられるかも知れない。
日本の元外交官がしきりに中国との共同を説くが、首になるには原因がある。
公然と中国を仮想敵国視するようになったとも言うが、日本を敵視しているのは
確実であって、防衛構想が北方重視から南西方向重視に転換したのは、
日本政府の公式な見解である。
6月12日の米朝会談で北朝鮮の脅威は去ったとメデイアも報道するが、
南北融和の結果、軍事バランスも崩れて、紛争が始まるきっかけは強まったと見ている。
暫定的な平和が続くなら、軍事を強化すべき時なのである。
この平和が長く続かないのは国際情勢の変化を見れば明らかである。
日本国の安全を図る為に、身構える時期なのである。
2018.7.15 16:46更新
習主席統治に不満噴出か 中国、党内に異変相次ぐ
https://www.sankei.com/world/news/180715/wor1807150017-n1.html
中国共産党内で、権力集中を進める習近平国家主席の統治手法に不満が噴出しているとの見方が出ている。国営メディアが習氏への個人崇拝批判を示唆、習氏の名前を冠した思想教育も突然中止されるなどの異変が相次いでいるためだ。米国の対中攻勢に手を焼く習氏の求心力に陰りが出ている可能性も指摘される。
「習近平同志の写真やポスターを全て撤去せよ」。12日、習氏の宣伝用物品を職場などに飾ることを禁じる公安当局の緊急通知の写真が出回った。通知の真偽は不明だが、写真は会員制交流サイト(SNS)などで一気に拡散された。
▼習主席を慌てさせた「中国ナッシング」 北の核保有問題を長引かせたいわけ
同時期に国営通信の新華社(電子版)は、毛沢東の後継者として党主席に就任した故華国鋒氏が個人崇拝を進めたとして党内で批判を受けた経緯を詳述する記事を伝えた。党が80年に「今後20~30年、現職指導者の肖像は飾らない」と決定したことにも触れた。記事はすぐ削除されたが、習氏を暗に非難したと受け止められた。(共同)
習主席のポスター撤去指示か=個人崇拝批判を警戒-中国
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071400388&g=int
【北京時事】中国当局が、習近平国家主席の写真を使ったポスターなどを撤去するよう求めたことを示す文書がインターネット上に拡散し、波紋を呼んでいる。中国では7月に入って20代の女性が習氏の写真に墨汁をかけて批判する動画が流れたほか、国営通信社・新華社のサイトに、習氏への個人崇拝を暗に批判する文章が一時掲載された。当局が習氏を標的にした体制批判を警戒している可能性がある。
習氏、「平和統一」に自信
文書は北京市の不動産管理会社が入居企業に宛てた12日付で、地元の派出所からの緊急通知として「習同志の写真や画像を含むポスターなど宣伝材料を直ちに撤去する」よう要求。結果を48時間以内に報告することも求めている。
上海市内では4日、不動産会社に勤務する女性が「習近平の独裁・暴政・専制に反対する」などと叫びながら、習氏が描かれた看板に墨汁をかける自撮り動画を公開。女性はその後、行方不明になった。
香港メディアによると、11日には新華社が「華国鋒は罪を認めた」と題する文章を掲載。毛沢東の死後、最高指導者になった華国鋒元共産党主席が、自ら座った椅子を博物館に展示するなどの動きを個人崇拝だと認めたという内容だった。文章は間もなく削除されたが、転載され、「昔話を借りて、今を当てこすったものだ」「トップは華国鋒に学べ」などのコメントが相次いだ。
共産党規約は、毛沢東が発動した文化大革命の反省を踏まえ、個人崇拝を明確に禁じている。ただ、国家主席の任期制限撤廃などを受け、「習1強」体制が強まるのに合わせ、青年時代の逸話などを基に習氏を称賛する報道や出版物が増加。党内にもこうした動きへの不満がくすぶっているとみられる。(2018/07/14-15:17)