薬局に薬がない
いよいよ自分にも及んできました。
昨日10日、眼科に行き処方してもらった目薬、品切れです。
薬がないは、収束するどころか拡大しているのでしょうか。
薬の名前は、
ヒアルロン酸とジクアスです。
両方とも、何ら特殊な薬でなく、ドライアイ症状を軽減するために使います。
私の場合、後者は初めてですが、併用するケースも一般的です。
「薬がない」ことが起こっていることは知っていたので、心配はしていました。
しかし、ドライアイ用の目薬まで無くなるとは想定していませんでした。
年中一定量は必ず需要がある薬です。
乾燥する冬ですが、例年と変わらぬ需要でしょう。
その薬も無くなった。
診察時に医師から、品薄なので処方量を少なくしますと聞いていましたが、まさかです。
先発薬に代替でした。
望まないですが、値段は高くなります。
*主成分に変わりないですが、高くなる。
利用する調剤薬局は、全国展開するスーパー系列です。
数年個人薬局を利用していましたが、24年に「その薬(皮膚科処方の軟膏)の扱いをしていないので他に行ってください」と対応され、大型薬局に乗り換えました。
バイイング力あるので、取り扱いしていない事態は避けようとリスクヘッジしていましたが、ここでもです。
薬不足の原因
最近、日本では薬の供給不足が深刻な問題となっています。
特にジェネリック医薬品(後発薬)を中心に、供給が不安定な状況が続いています。
この問題の背景には、製薬企業の生産や流通の問題、医療費削減の政策などが影響しています。
厚生労働省は、薬の流通を「見える化」するシステムの構築を検討しており、需給状況を常時モニタリングして供給不足の兆候を早期に捉えることを目指しています。
実態にそぐわない政府の対応
実は国、インフル関係薬を備蓄しています。
お米と同じです。
環境が変化しても、機動的な対応ができない政府です。
流通を見える化しても解決しません。
高額療養費の引き上げも拙速です。
大局と小局がちぐはぐです。
なるほど、社会保障費(医療年金介護)の使い道を吟味することに反対は少ない。
ところが、労働者の4割が通院する現状において、削減に賛成を得られるのでしょうか。
私人が躓いて転んだでは済まない。
アタマが悪すぎます。
*「政府は医療費削減に取り組んでいますよ」を示すため、わざと、混乱させたいのでしょうか?
遠慮なしに意地悪したり残酷にからかったりすることのできる道化のようなものがいなければ、貴族の暮らしは考えられなかったのであり、これは遠い昔のことではないのだ。
ニーチェ「道徳の系譜学」、117頁
*高額療養費(健保組合別の付加給付金あり)を受けても、自己負担金は大部屋利用であっても、月に総額15万円程度必要です。
入院する病院が自宅から遠隔地にあれば、面会等の交通費もさらに必要です。
治療方法によってはさらに高額支出になる。
供給余剰でもインフル薬不足 在庫偏在、増産間に合わず
政府は2012年に策定した新型インフルエンザ対策特別措置法に基づいてタミフルなどのインフル治療薬を確保している。
24年12月末時点では国と都道府県で合わせて約3800万人分にのぼる。
特措法に基づく備蓄薬は新型インフルのみに使う目的であり、毎年の季節性インフルには使用できない。
これまで同法に基づいて備蓄薬を使った事例はなく、使用期限を迎えて廃棄された薬も少なくない。
季節性インフル向けにも特例的に開放できるようにすれば、薬の不足解消と廃棄削減の両方の課題解決につながる可能性がある。
保健福祉大の坂巻氏は「薬の供給不安は世界共通の問題となっており、各国の薬事行政はいかに機敏に対応をとれるかを問われている」と述べる。
国内で後発薬を中心に供給不安が4年超続くなか、前例にとらわれない対策が必要となる。
*日経電子版